願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
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再開は面白おかしく
「ユウジ……何でここに?」
土下座をといた蒼也が恐る恐る聞いてきた。
「決まってんだろ?お前の魔力を辿ってきた」
「今の話…聞いてたの?」
「聞いてないな。さて、久し振りだな?ヴォルケンリッター。かれこれ100年ぶりくらいか?」
俺は後ろで車椅子の少女を護るように立っている4人に話しかけた。
「ユウジ、知り合いなの?」
「まあn「誰だきさまは!」………おや?」
「ユウジ違うんだ!彼女達h「忘れたのか!?」うぇい!?」
記憶がないと言いたいんだろう?そんな事は知っている!だが、いつの世もフレンドリーな奴が好かれると
相場は決まっているんだ!見ていろ!確実にコイツ等の心を掴んでみせる!
まずは…
「忘れたかシグナム!昔一閃してどちらが多く木をなぎ倒せるかを競ったことを!」
「な、なに!?」
「そんな事しとったん?シグナム…」
「主!誤解です!何かの間違いです!」
「忘れたかヴィータ!昔どちらがより大きなクレーターを作れるか勝負したのを!」
「そ、そうなのか?」
「あかんで?ヴィータ、そんなお茶目したら」
「えぇ?あ、うん………」
何か小さくなったな…ただでさえ小さいのに。
まぁそんなことよりも
「忘れたかシャマル!昔どちらが主を喜ばせるか料理対決したことを!」
「そんなことを!?」
「馬鹿な……」
「シャマル?私は大丈夫やからな?料理はいらんで?」
「ひどーい!うわーん!」
確かにこいつの料理はヤバかった記憶がある。
よし、お次で最後だ!
「忘れたかザフィーラ!観衆を審判とし、お互いの筋肉を見せつけ合ったことを!」
「ぬ、ぬぅ………」
「そんな事してたんだ…」
「ザフィーラ筋肉好きなん?」
「いえ、そんな事は……」
「ま、全部嘘だけどなっ!」
「「「「「「おい!!」」」」」」
「わはははははは!」
「とまぁ、そんなこんなで魔導書直しに来たぜ?」
楽しい再開は終わり、目的を告げた俺だが、周りからの視線が痛い。
まるで「何いってんのこいつ」見たいな感じだ。
「取りあえずはやてが夜天の主として管理者権限を公使出来なきゃいけないね」
蒼也、俺はお前を尊敬するよ…よくもこんな空気の中話を続けれるな?
だけどまぁ…
「いや?管制人格さえ出てくれば即座に治せる」
「なあ?管制人格ってなんや?」
おい主、そんなことも知らんのか?
「ああ、夜天の書にはヴォルケンリッターの他にもう一人騎士が居て、今はまだ眠ってる状態なんだ。
だから魔力を集めて管制人格を起こして……はやて、君が名前をあげるんだ」
ん?なんか蒼也のやつが力説してるな…こんなに一生懸命なのは訓練以外で初めてだな…
「名前?夜天の書やないんか?」
「夜天の書はこの本の名前。
管制人格には名前が無い状態なんだよ」
「ほぇ~、難しいんやな?けど分かったで!立派な名前を考えたるわ!」
「うん、その息だよ!」
やっぱりこいつ………惚れてるな?
「そう言えば今何ページ位なんだ?」
こればっかりは大切だからな。聞いとかないと
「あ、ちょっと待って……3ページ………です」
「…………そうか」
お前ら局員から募集したんじゃなかったのか?
何か?その局員がへっぽこだったのか?
「ちょっと!そんな眼でみないでください!私達だって必死だったんですよ!」
そうか、これが必死の結果か…酷いもんだ。
「…………取りあえず今日は休め。
明日魔力を持ってくるからもう募集の必要はないぞ」
「しかし!」「休め」
「大丈夫だ。確実にうまくいく、信じろ」
「……分かった、信じるよ」
うむ、了解はとった。では早速
「よし!帰るぞ蒼也!今日はがっつり行くか?」
「そうだね!焼き肉行く?」
「おっいいね「ちょいまちぃ!」んん?」
振り替えるとはやてがチョイチョイと手を上下に振り、こっちに来いのジェスチャーをする
俺と蒼也ははやての近くに行き
「えっと、何かな?」
と聞いてみた。
「いや、何か、こう…切り替えが早いなぁて」
「そうかな?」
「いや、さっきよしって言わんかったか?」
「気のせいじゃない?僕達はただ帰ろうとしていただけだよ?」
「そのとおりだ!人の命がかかっているのにふざけるわけがないさ!」
「………ふざけとる何て聞いてないんやけど?」
「あ…そうだったよな!あっははは!」
中々に鋭いようだな!
「それにまだ君の名前も聞いとらん」
そういや、そうだったな。
「ふっ、ならば名乗ろう!我が名はぁ!」
「………………」
「すみません、赤志ユウジです……」
くそぅ、ハイライトの消え失せた目で見られたらふざけられないじゃないか!
「うん、私は「いい!何も言わないでいい!」…私名乗ったっけ?」
「言わなくてもわかるさ…君の名前くらいね」
「ほほぅ、なら当ててみぃ…ちなみに間違えだったら蒼也んは今日お泊まりな?」
「えぇ!?なんで!」
「大丈夫や、間違わんければエエんやから」
そう聞いて蒼也は俺を不安そうな目で見てきた。
だから俺は…
「………ふっ、任せろ」
と返してやった
「うん(不安でいっぱいだ!」
「それじゃ、言うてみぃや」
「そう!ズバリ君の名は!《車椅子少女》だ!」
「言うとおもったよ!」
「全然違うわボケェ!」
「車椅子が名字で少女が名前」
「んな説明要らんわ!」
「なんで間違えるんだよ!?わざとだろぉ!」
「何だ?気に入らない?仕方ない…なら《車椅子美少女》で」
「えっ、ううん…美少女か……ふふっ」
「何揺らいじゃってんの!?さっきと変わらないから!」
うんうん、いい感じにカオスだな
「よし!じゃあ蒼也、また明日な!」
そう言って帰ろうとした俺の肩を蒼也が掴んだ
「………それはないんじゃないかな?」
なかなかいい顔だな。まるで不安でいっぱい!見たいな顔だ(笑
「まさにその通りだよ!」
「おおぅ、まさかお前まで心読むとはな…俺驚きだぞ?」
「知らないから!兎に角この状況何とかしてよ!」
「すまんな、まぁ頑張って☆」
「うがああああ!」
「はぁ、兎に角暫くは外に出るなよ?いいな」
「うぇ?」
俺はそう言って疑問を浮かべた蒼也といまだにニヤニヤしているはやて、
空気になりつつ唖然としているヴォルケンリッターを残して八神家を出た。
八神家を離れて公園へ来ている俺
「…………………!そぉいっ」"ズドンッ!"
丁度公園の中心辺りにいた俺は背後から魔力弾が向かってきて
体を捻らせて回避した。
「ちっ…避けたか」
「問題はない、さっさと終わらせるぞ」
「…………誰だお前ら?」
飛んできた方には仮面を着けた男が二人いた…正直似合ってない。
服装も、仮面も。
「答える気はない。それよりも警告だ。八神はやてに近づくな…もし
また近づいた場合は今のようにはいかんぞ?」
「するってぇとあれか?お前らが痛い目に遭うのか?」
「逆だ…いいな、忠告はした。覚えておけ」
「おいおい、はっきりしろよ。警告なのか忠告なのか…もしかして
意味同じだと思ってるわけ?だとしたら相当にオツムがイカれてるぜ?」
「貴様…」
「日本語ははっきり使いましょう?てか、学校行き直せ」
「やはり貴様は消しておこう…」
「問題ない、人一人消えたところで何も変わらんからな」
中々に物騒な事を言いやがるな…だが、やはりバカだな
「やっぱり頭悪いんだな?おまけに観察眼まで腐ってるときた。
お前らがホントに大丈夫か?動物病院紹介してやろうか?」
「…………貴様、何処まで知っている」
「さてね?少なくともお前らは人間ではなく、八神を狙っていて、
尚且つ猫の匂いぷんぷんで、頭が悪い上に観察眼が腐ってるって位だが?」
「貴様は危険だ、此処で排除させてもらう!」
そう言って男Aは手に魔力を込め、俺を目掛けて走り出した。
男Bは足元に魔方陣を展開し数個のスフィアを生成している。
やれやれ、愚策も……
「いいとこだぜぇ!」"バキィ!"
「もらっグブゥ!!?」
突っ込んできた男Aは俺の拳を顔面に受けて地面を削りながら吹き飛ばされた。
「ロッ…貴様ぁ!スティンガー!」
男Bは先ほど生成したスフィアを打ち出した
「ふむ、『riflect・rivers』ナイスだラクス」
飛んできたスフィアはラクスが張った障壁に当たり、そのまま跳ね返って
男Bに直撃。
「ぐああああ!」
俺まだパンチしかしてないのに……
「お前らドンだけ弱いんだよ」
ズボンのポケットにてを突っ込んで地面にひれ伏した二人を見下ろす
「ぐ、あがっ…」
「は…はぁ…」
マジで何しにきたか分からん感じになってきたな
「取り敢えずお前らもう少し相手を見る目を養えよ?
出ないと今回みたいにやられちまうぜ?」
「だ…れが」
「くぅ……ここは退くぞ」
「あぁ、帰るんなら格上過ぎる俺から一言。
『ふざけた真似したら…………殺すぞ』……主にも伝えとけや」
軽く殺気をぶつけてやったが案の定全身を震わせて見るからに脅えている
まぁ当たり前だろう。俺はハーフとは言え竜、加えてこいつらは
少し力を持った猫。各の違いくらい分かりきっている。
「そんじゃ、宜しくな?」
そう言いながら両手で"パァンッ"と拍手を一回。
男二人は文字通り尻尾を巻いて転移していった。
「やれやれ、情報通りのヘヴィさだな?」
『仕方がないと思われます。夜天の書は今まで恨まれてきた存在ですから。
あのような輩が出ても不思議ではないかと』
「おまけに近づくな、か。
まさにこれから何かするから邪魔すんなっていってるようなもんだよな?」
『yes、如何しますか?』
「人の世は何時でも《なるようになれ》だ。
それに彼奴等にはちゃんと忠告と言う名の脅しを掛けてやったんだ。
懲りずにきたのなら…………」
『yes、myMaster』
さて、さっさと帰ってやること済ますか!
こうして俺は帰路をたどったのだった。
その頃………
「そんじゃ、御休な蒼也ん」
「うん、お休みはやて」
結構満喫していた
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