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ヘタリア大帝国

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TURN94 ソビエト参戦その五

「あの娘ね」
「まさか遠い北アジアで会うとはな」
「運命は皮肉なものね」
「全くだ・・・・・・むっ!?」
 レーティアはもう一隻の戦艦を見た、そこには。
 他ならぬ彼女の姿が描かれていた、戦艦にだ。
 その戦艦に乗っているのは誰か、レーティア達はすぐに理解した。
「マンシュタイン!マンシュタインか!」
「生きていたのね」
 グレシアはこのことにほっとしたものを感じた、だが。
「けれど敵なのね」
「マンシュタインは強い」
 レーティアが最もよくわかっていることだった。
「それもかなりだ」
「ええ、本当にね」
「尋常な相手ではない」
 こうグレシアに言うのだった。
「あの砲撃戦術はな」
「あのマンシュタイン元帥が来ているのですか」
 秋山が大和のモニターから血相を変えて出て来た。
「ドクツの熊と言われた」
「そうだ、間違いない」
「ソビエト軍にはジューコフ元帥がいます」
 見れば彼の乗艦ソビエト級戦艦もある、ソビエトが誇る大戦艦だ。
「そして副司令官は。潜水艦に乗っている様ですが」
「リディア=ロコソフスキー提督だな」
「ロシア兄妹も来ています」
 ロシアとしtげも相当な顔触れを出して来たのだ。
「それに加えてですか」
「ドクツからはその二人だ」
 そうなっていた。
「この戦い、かなり厳しいか」
「そうなりそうですね」
「マンシュタイン達は私に任せてくれ」
 レーティアは自分から申し出た。
「あの二人はここで何とかしたい」
「総統、それでは」
「ロンメル、御前の力も借りたい」
 こうそのロンメルに告げる。
「いいな」
「わかりました」
「そしてグレシア、エルミー」
 二人に対しても声をかける。
「頼む、先生もだ」
「ええ、わかってるわ」
「そしてお二人を何としてもですね」
「止めましょう」
「出来ればここで捕虜にしてもう一度共に戦いたい」
 マンシュタイン、そしてトリエステとだというのだ。
「二人の実力は本物だ、だからな」
「そうね、二人が入れば鬼に金棒よ」
 人材豊富な枢軸軍にさらにだというのだ。
「それじゃあね」
「戦術は組み立てた、行くぞ」
「それではだ」
「俺達も参加させてもらうぜ」
「及ばずながら私も」
 ドイツにプロイセン、オーストリアも続く。
「マンシュタイン元帥には東部戦線での恩がある」
「後詰になり私達を撤退させてくれました」
 ドイツとオーストリアがこのことを言う。
「今度は俺達があの人を助ける番だな」
「それならば」
「じゃあ総統さん、指示を出してくれ」
 プロイセンはレーティアに対して言った。
「はじまるのと一緒にな」
「わかっている」
「ではドクツ軍は総統さん達に任せる」
 東郷はここで決断を下した。
「ソビエト軍は他の艦隊で相手をしよう」
「独蘇にそれぞれ兵を分けますか」
「ああ、そうする」
 日本にも答える。
「ここはな」
「はい、それでは」
「さて、そのソビエト軍だが」
 あらためて彼等の布陣を見る、見ると。 
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