聖闘士星矢Ω 虎座の聖闘士
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第十話 駆けつける龍達!結成!黄金のJr
スタジアム医務室
「はぁ・・・はぁ・・・」
「く・・・う・・・」
医務室のベッドで横になっている大河と岩鉄。
大河は岩鉄との試合と男との手合わせで
岩鉄は猛者との5人抜きで・・・
ダメージが蓄積されてしまい医務室に運ばれたのだ。間もなく3回戦が始まってしまうのにこのダメージでは二人とも戦うことが出来ない。
二人の治療をしていた澪は頭を捻った。
(どうする・・・二人は満身創痍・・・しかも・・・闇闘士のスタジアム内じゃ治療も出来ない・・・二人の自然回復力にかけるしかない)
どう考えても次の3回戦まで時間が無い。
すると澪は足元の何かを蹴った。それは澪が道中のバイト代でコツコツ造り上げたケース型鋼鉄聖衣だった。
それを見つめ何かを決断する澪。
「やるしか・・・ないか・・・時間稼ぎくらいならね」
澪はケースを持ち上げリングへと向かうのだった。
第十話 駆けつける龍達!結成!黄金のJr.
リングでは・・・
『黄金のJr.!次の選手は・・・黄金のJr.!!』
レフリーが黄金のJr.の選手を叫ぶが誰一人として来ない。
「ここに・・・」
澪がリングへの道を行くとリングに立った。
「き!君が出るのか!?」
「ええ・・・」
澪がケースを置くとリングの大柄の闇闘士が侮って見つめた。
「テメエ見てえな華奢な小娘が勝てると思ってるのか?」
「あんたのお頭よりマシよ」
すると澪は足元のケースを起動させるとケースが展開を開始した。
両腕のガントレットを中から取り出し装着すると胸部パーツに変形したケースを身体に装着した。
鋼鉄聖衣を装着する澪。
「素人がそんな機械仕掛け来たところでテメエは!!」
ゴングと同時に闇闘士が澪に襲い掛かると澪は跳躍し顔面を殴りつけ闇闘士を沈めた。
「残念・・・これは特注品でね・・・小宇宙の特性を機械的に再現してんのよ・・・本物には格段に劣るけどね」
甘く見ていた闇闘士の満身の敗北だ。
「このアマ!」
次の闇闘士がゴングと同時に澪に飛び掛かると、澪はバックステップし左拳を構えた。
「スチールボルトアロー!!」
左腕から発射された光弾を受けた闇闘士が倒れ、次の対戦相手に切り替わろうとすると澪は何かを感じていた。
(今のところ、奴らはこれのカラクリに気付いていない・・・それに舐めてかかっている今ならまだ勝機はある・・・体力で劣るあたしは戦略で勝負しないと・・・)
そうこうしている内に次の闇闘士が澪に向かって襲い掛かると、澪は地面に向かってスチールボルトアローを放った。
「なに!?」
闇闘士の周囲を爆煙が包み込む。視界を遮られた闇闘士は澪の姿を捕えようとするが、捕えられない。
すると
「やああ!!」
澪が背後から飛び掛かり拳を浴びせると闇闘士は間もなく沈んでしまう。
「次!」
澪がさっさと次の対戦相手を求めるが闇闘士の残り二人は呟いた。
「やろ・・・」
「まぁまて・・・どうも奴は勝負を焦っている・・・なら時間をかけてジワジワとそれを探るとしようぜ」
「よし!」
闇闘士が澪に向かって構えると、澪が一撃必殺の奇襲をしかけるが先程までの闇闘士とは違い澪の攻撃をねじ伏せようとはせずに回避を繰り出した。
突然の事に澪は焦って立ち向かうが闇闘士は回避の一手で澪の攻撃を避け続ける。
「くそ!」
「慌てなさんな・・・無制限の試合時間だ・・・ゆっくり楽しもうぜ」
「ちぃ!!」
何やら焦って澪がジャブを繰り出すが何処か慌てている。
すると
「く!・・・う!!」
突然胸を押さえて苦しみ始める澪。片膝をついてしまうと闇闘士はあざ笑った。
「なるほど・・・そういう事か・・・んじゃ・・・寝てろ!!」
闇闘士が澪に向かって襲い掛かると澪は苦し紛れのカウンターパンチを浴びせて闇闘士を撃墜した。
「はぁ・・・はぁ・・はぁあ!!」
コーナーに戻る澪は次の対戦相手を纏うとするがその身体は限界に近づいていた。
(ダメだ・・・鋼鉄聖衣の身体能力があっても私の身体は普通の人間・・・聖衣の急激な身体能力強化に耐えられるはずがない・・・たとえ次の相手と戦えたとしても・・・勝てる自信が無い)
次のゴングがなろうとした瞬間。澪の身体を一枚の白い布が包み込んだ。
それを出したのは・・・
「虎?」
「待たせたな・・・ミヨ・・・」
ズタボロで医務室で寝ていたはずの大河が澪の身体を包んでいた物。
それは
「旗?」
「これはな・・・『誓いの旗』だ!」
「え?」
澪が旗を見るとそこには3つの名『高嶺大河』『ミオ』『香取岩鉄』の名が書かれていた。
「ズタボロで寝てる鉄と一緒に作ったんだ・・・志を一つに戦うってな・・・」
大河のその言葉を聞いた澪はフッと笑った。
「全く・・・合理性の無い話を・・・」
「後は俺に任せろ・・・次の相手は」
「・・・引っ込んでて」
「むが?」
交代してリングに上がろうとする誓いの旗とはずして大河を押しのける澪。その行為に目を白黒させる大河。
「私の試合よ・・・私がケリを付ける・・・」
「けどお前の身体は!」
「その合理性の無い旗がもう一試合分の元気をくれた」
そう言って鋼鉄聖衣のまま最後の闇闘士と対峙する澪。
「へ・・・へへ!変わってもらえばよかった物をよぉ・・・んな義理立てして何でだ?そいつに惚れてるのか?」
あざ笑う闇闘士に澪は黙って答えた。
「どうして?・・・そんなの私の方が知りたいわよ・・・私はこの頭のせいで本当にほしい物はなかった・・・友達も・・・何も・・・合理性があれば何でもいいと思った。けどあいつは違った・・・努力と根性で合理性を覆した」
澪は自分の決意を現した。
「・・・これでも少しは努力と根性をやったつもりだからね」
「小宇宙も使えないアマが何言いやがる!!」
ゴングと同時に闇闘士が襲い掛かると澪は深呼吸をしてその一撃を回避した。
「すぅ・・・確かに私は小宇宙は使えない・・・けどね・・・あの馬鹿に教えてもらった努力と根性がある!!あんたには勿体無いけど見せてやるわよ!20世紀最大の必殺ブローを!! 」
澪が闇闘士に向かって走った。
そしてその体制は・・・
「あれは!」
そのブローは大河もよく知っている地を這うようなそれは・・・
「ジェットアッパー!!」
「!?」
澪のジェットアッパーを直撃した闇闘士は空高く吹き飛び天井に突き刺さった。
「はぁ・・・はぁ・・・身体能力とメカニズム・・・旋律が解明されれば虎程度の猿真似なら・・・う!!」
装着限界を超えた澪が倒れると鋼鉄聖衣は強制解除されてしまった。
「ミヨ!お前!」
3回戦を突破した澪に駆け寄る大河。すると何者かに邪魔されてしまった。
「誰だ!?」
「へっへ・・・そのアマにやられたまま黙ってられるかよ!」
澪によって撃墜された闇闘士だが最後の闇闘士以外は完全に倒せていなかったようだ。
「やっちまえ!!」
「うおおおおおおおお!!」
闇闘士の合図とともに4人同時に大河に襲い掛かる。
4人同時に相手をする大河はますますダメージを負うが懸命に反撃する。
すると
「廬山昇龍覇!!」
天に昇る龍のような一撃が闇闘士を一掃した。その一撃を繰りだした者を見ると・・・
「あんたは?」
「先程はどうも・・・」
編み笠を被った男・竜崎疾風が大河の元へ駆けつけた。
「あんた一体?」
「老師の指示で訪れました・・・」
「・・・老師?・・・老師って誰だ?」
老師という言葉に身に覚えのない大河。
すると疾風はもっともよく知る人物の名を上げようとすると・・・
「う!」
再び蓄積されたダメージが爆発した大河が倒れると疾風が受け止める。
「大河!・・・どうする・・・」
そうこうしている間に無情にも4回戦の合図を告げられてしまう。しかし今大河と澪を医務室に連れて行かないと危ない。
だが4回戦開始に遅れてしまえば黄金のJr.は敗北してしまう。
すると
「・・・待て」
疾風が後ろに振り返ると一つの影が・・・
医務室
「うぅ・・・くそ」
ボロボロの岩鉄が意識を取り戻すと隣のベッドで安静にしている大河と澪の姿が・・・
「澪ちゃん・・・くそ!4回戦か・・・う!」
岩鉄が4回戦に挑むために痛む身体を起こしてリングへと向かうが4回戦の歓声と思われる声が響き渡った。
すると通りかかった観客が・・・
「すげえよなぁ。黄金のJr.にまだあんな強い奴がいるなんて・・・1人で3人も倒したぜ」
その言葉に岩鉄は・・・
「何だ?・・・誰かが戦ってるのか?」
リングへの通路を駆け抜けるとリングに立つ男とセコンドに付く疾風の姿が・・・
「おめえ・・・一体?」
岩鉄がリングの男に向かって叫ぶと男は振り返り名乗った。
「神闘士・・・α星ドゥベのシグ・・・個人的な理由により参戦する」
リングに立っている男はシグだった。リングサイドでは疾風もサポートしていると岩鉄が飛び掛かった。
「てめえ!辻斬りか!?」
「ま!待て!私は老師に!」
「老師って誰だ!?」
疾風に向かって飛び掛かる岩鉄だが、リングのシグに止められてしまう。
「うるさいぞ貴様ら・・・私の試合の邪魔だ」
「!?て!オメエ虎の味方か?」
岩鉄の言った言葉にシグは答えた。
「『味方』?違うな・・・『敵』だ!!」
そう宣言しながら襲い掛かってくる闇闘士を撃破するシグ。
するとシグはコーナーへと戻り岩鉄の元へ降りた。
「大河の首は私が先約だ・・・他の奴にくれてやるつもりはない」
そう言ってシグは最後の闇闘士に向かって拳を構えた。闇闘士はシグに向かって襲い掛かるが・・・
「・・・面倒だ」
シグの小宇宙が高まるとその拳を放った。
「ドラゴン!ブレーヴェストブリザード!!」
龍の拳が闇闘士にさく裂し消滅を起こした。
「すげぇな・・・シグのダンナ」
「まぁいい・・・次は準決勝だ・・・勝手にやれ」
岩鉄が駆け寄ろうとするとシグはリングから降りて行った。
「ちょ!ちょっと待てよ!どうすんだよ!?次?」
「その若造が出るだろう・・・私は決勝まで暇を潰すとしよう」
そう言うシグに向かって岩鉄は・・・
「あんにゃろ!ぶっ飛ばす!」
「わわわ!待て待て!!」
怒りまくる岩鉄を必死になだめる疾風。
一方外に出たシグは予想通りの展開が起きている事に構えた。
スタジアムの外を埋め尽くすくらいの闇闘士の姿が・・・
「やはりな・・・スタジアム外での奇襲とは・・・私は掃うか」
「「「「「うおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」
シグのその言葉に一斉に襲い掛かる闇闘士たち。
リングでは・・・
「ミヨ・・・大丈夫か?」
「これしき・・・鋼鉄聖衣の行方が分かんないし」
ベッドで目を覚ました大河と澪。周囲を見回すと澪の作った鋼鉄聖衣が影も形も無かった。
準決勝のリングに向かいながら行方を探すとそれを持った疾風がリングに立っていた。
「あんたは」
「澪さん・・・大河」
疾風が澪に向かって礼をしようとした瞬間。
「この辻斬り!!」
「うぎゃ!!」
澪の鉄拳が疾風に向かって炸裂した。ポカポカと澪のラッシュを受ける疾風。
「この辻斬り!あんたがややこしくしてくれたせいであたしがどんな思いをしたか!」
「イタタタタ!待て私は!」
カクカクシカジカと説明を端折って説明する疾風。
「へ?味方?」
「マジか?」
「信じられねえな」
思いっきり疾風に向かって疑いの眼差しを向ける大河達。
「本当です・・・老師に」
「「「老師って誰?」」」
老師の事を知らない大河達。
聖闘士については知識の少ない大河と岩鉄に現在の聖闘士の事しか知らない澪。
その言葉に愕然とする疾風。
「うぅ・・・境遇ゆえに知らないは思いましたが・・・そうですね・・・老師・・・そして影道総帥の命で馳せ参じました」
すると
「お前影道総帥と知り合いか!?」
黄金の日本Jr.と盟友である影道総帥の名を出してやっと理解してもらえた疾風。
「そうですね・・・これでも影道ボクシングの修練を積みました・・・証拠を見せましょう」
そう言って澪の鋼鉄聖衣のケースを開いた。
「て!それ私の鋼鉄聖衣!」
「お借りします!」
鋼鉄聖衣を疾風が纏うと疾風の小宇宙の影響で装甲が翠に変わった。
闇闘士と対峙する疾風。
「へへ・・・テメエ見てえなとび入りの青びょうたん・・・軽く捻ってやるよ!!」
「私はちゃんと訓練を受けましたので・・・それなりにはやりますよ・・・」
闇闘士が疾風に向かって拳を放つと疾風はすり抜け様に拳を出した。
すると
「が・・・か・・・身体が・・・」
急に動かなくなってしまった闇闘士の身体。
それは影道総帥の秘拳の一つ。
「あ・・・あれは・・・相手の運動機能を仮死状態にさせる秘拳・・・影道龍極破!!」
以前身を持って知った影道総帥の秘拳。それをやったという事は影道総帥ゆかりの人であると推測できた。
更に・・・
「影道!雷神拳!!」
雷神のような疾風の拳で打ち上げられる闇闘士はスタジアムの天井を貫き大空を舞いながらスタジアムの外へ放り投げられてしまった。
「?」
表で闇闘士と戦っているシグが拳を放っていると偶然当たってしまい消滅してしまった闇闘士。
そしてリングでは・・・
「ようっし!次は俺だ!」
疾風と交代しようとした岩鉄がリングに上がろうとすると、疾風が制止した。
「どういうつもりだ」
「あなた達をそんな目に合わせたのは私の責任です・・・この試合・・・私が戦います!!次は決勝戦です」
疾風の意見に納得が出来ない岩鉄だが、澪は何かの雰囲気を感じ取り疾風の指示に従った。
「この野郎!調子に乗りやがって!!」
疾風の言葉に納得がいかない闇闘士たちはいきり立ってリングに上がろうとすると・・・
「・・・面倒だ・・・纏めてくるがいい!!」
「ようっし!その言葉後悔するんじゃねえぞ!!」
そう言って闇闘士たちは4人中3人がリングへと登った。
「貴様はやらないのか?」
「俺は最後だ・・・貴様が無事に済めばな」
最後に残った一人の闇闘士はいけしゃあしゃあとしているとゴングが鳴り響き3人同時に疾風に襲い掛かった。
「はぁ・・・廬山!昇龍覇!!」
「「「うわああああああああああああ!!」」」
天に昇る龍の一撃が3人の闇闘士が同時に消滅した。それを見て最後に残った闇闘士は立ち上がった。
「ほぉ・・・貴様多少腕は立つようだな」
「これも日々の精進の賜物です」
最後の闇闘士と疾風が対峙すると闇闘士が闇の小宇宙を発動させた。黒い衝撃がリング一帯を包み込んだ。
「幻術か?・・・そんなもの私には・・・う!」
周囲を見回す疾風。すると突然口を押えた。
「どうしたんだ?」
「離れて!」
「?」
大河がリングを覗き込もうとすると澪が大河を引っ掴み後ろへ下がった。
「ミヨ?」
「喧しい!あれは毒霧よ!!」
「え?」
大河の言葉に澪は中心部に居る疾風の事を案じた。
「く!・・・う!・・・」
「見たか・・・これが私の奥義ポイズンミスト・・・この中では貴様は長くは保たん」
ポイズンミストを浴びる疾風だが、その眼は死んでいなかった。瞳の中に闘志を浮かべその拳を放った。
「廬山!双龍覇ぁあああああッ!!」
「うぎゃあああああ!!」
疾風の拳から繰り出された双龍が天に翔けるとポイズンミストごと空へ打ち上げられた闇闘士は消滅した。そして疾風の小宇宙でポイズンミストも焼き尽くされた。
「はぁ・・・はぁ・・・この程度の小細工で・・・私の精進を止められると思うな・・・」
ポイズンミストの影響でフラつきながら疾風はリングの外へ降りると大河達に迎えられた。
「疾風・・・お前・・・」
「これで・・・少しは罪滅ぼしは出来ました」
フッと笑みを浮かべる疾風。すると澪が駆け寄った。
「不味い・・・今の状態だと・・・後遺症が・・・」
澪の診断に岩鉄も加わり疾風を運ぼうとすると大河達は強大な小宇宙を5つ感じ取った。
「誰だ!?」
大河が振り返ると5つの影が立っていた。
「貴様・・・どうやら見くびっていたようだ・・・カイザーナックルを手にするには貴様らを正面から倒すしかないようだ」
5人の影はその姿を現した。
「・・・カグツチ」
「・・・カンナギ」
「・・・ヨルナミ」
「・・・マリシ」
「・・・ニニギ」
5人の闇闘士は自身の名を名乗り始めた。
「カグツチ四人衆・・・貴様を倒しカイザーナックルを手にする為に参上した」
間髪入れずに決勝戦の相手だと直感した大河達はリングに向かおうとした。
「慌てるな・・・貴様らの健闘に敬意を表して2日の猶予を与えよう」
「何?」
「万全の貴様らを倒さねばカイザーナックルは我らを主と認めようとしないようだからな」
その言葉に大河は一時撤退をすること決断せざるを得ない。
「わかったよ・・・首洗って待ってやがれ・・・カナヅチ4バカ大将!」
人の名前をまともに覚えられない大河はやはり敵の名前ですらまともに呼べないらしい。
「カグツチ4人衆だ!この愚か者!」
その言葉に激怒するカグツチを他所に・・・
「うるせぇ・・・首洗って待ってやがれ・・・」
そう言って疾風に肩を貸しながら2日後の決勝に備えスタジアムの外へ出る大河。すると表では数百人は居るであろう闇闘士を倒したと思われるシグがボロボロになって倒れていた。
「シム・・・お前も来てたのか・・・」
「う・・・く・・・」
シグの傷から相当の相手を倒した事は目に見えてわかった。
シグをも肩に担ぎあげ撤退を開始する大河達。
だがこれでこの大会の目的は見えた。
「やっぱり・・・奴らの目的はカイザーナックルか・・・そして次の決勝戦に勝利した奴がカイザーナックルを手にする」
2日後の決勝戦。
それに向かうべく満身創痍の黄金のJr.は身体を癒すのだった。
カイザーナックルの悪用を防ぐために・・・
後書き
カイザーナックル争奪の決勝戦前夜!満身創痍の俺達は明日までに傷を癒すことが出来るのか!誓いの旗に5人の名を刻み込み決勝への決意をする!
次回!聖闘士星矢Ω 虎座の聖闘士 決勝前夜
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