勇者指令ダグオンA's
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第二十七話 伝説の聖剣ダグセイバー
とある訓練スペースで飛鳥はティアナに稽古をつけていた。
「せいせいせい!」
「く!」
飛鳥の蹴り技がティアナに襲い掛かる。ティアナも接近戦を仕掛けようとするが飛鳥相手には歩が悪い。
「はぁ!!」
ティアナは咄嗟にバックステップし距離をとるとクロスファイアシュートの体制に入る。
「ほ~。おりゃ!!」
飛鳥がジャンプするとティアナは上空を見上げる。すると太陽に目が眩み飛鳥の姿が見えないが迫ってくる影に向かって発砲するとそこには飛鳥の革ジャンしかなかった。必死に飛鳥を探すティアナだが。
「え?」
「おそい!!」
ティアナが気づいたとき飛鳥の足がティアナの顔面スレスレで止まった。
「ふぅ~腕上げたね~」
「いえ・・・騙されました・・・飛鳥さんが頭を使うなんて・・・今まで手を抜いてたんですか?」
「ん?あたし相手には絶対手を抜かない主義だけど?」
「じゃあ!!」
頭を抱える飛鳥。
「あんたは先入観持ちすぎっていうか何でそんなガッチガチなのよ。あれじゃ動き見え見えじゃん。だからあんな簡単な引っ掛けに騙されんのよ・・・いつも言ってるでしょ騙し技やんなら相手がその騙しをわかっていても騙せって」
「・・・言葉が難しいです・・・私は凡人ですから・・・」
「ば~か天才なんていないよ。結局は努力した奴が勝つの」
「じゃあ飛鳥さんは?」
「あたし?あたしは特別な~のよ~あたし努力すんの嫌いだし」
(なんか言ってることが矛盾してるような)
と飛鳥に疑問を持つティアナだがその真意を知らない。
「そういえば、あんたあれ使えるようになった?」
「スターダスト・シューティングですか?あんな技あたしには無理です・・・私のスターダスト・シューティングなんて・・・」
「馬鹿たれ。あたしゃ出来ない技教えるほど暇人じゃない」
「え?」
「お?こんな時間じゃあまたね」
「は・はい」
飛鳥の言葉に疑問を抱くティアナだった。
第三十二話 伝説の聖剣ダグセイバー
「てわけでさ」
「ほう~」
高校も始まったのに飛鳥と話している力。理由は簡単、前回はやてにやられた傷か完治していないからだ。
現在海鳴某病院にて包帯グルグル巻き状態の力、片足吊り上げてます。
「まぁ・・・やるにしてもあの子の度胸しだいなんだけどさ」
「何で度胸?」
「あの技さ~高町教官のスターライト・ブレイカー暴発させた技なんよ」
「は?」
「何て言うかスターライト・ブレイカーをやろうとしたら暴発して拡散したんよ・・・・でその魔力で軌跡に描いたらああなった」
「あの技偶然の産物だったのか」
「あれねギリッギリまで魔力を圧縮してブッオーンって爆発させた技。例えるならペガサス彗星拳を流星拳に変えたってとこ・・・まあ圧縮にコツが必要なんだけど・・・下手したら暴発だから余程度胸のある奴じゃないとやらない」
「んな危険な技教えんな・・・でどうやって教えた?」
「見せて後は勝手に使えってとこ」
「わかるか!!」
「だいじょうぶだいじょうぶ!あの子度胸もあるし多少ヤンチャしても大丈夫でしょ。それに・・・あたしのスターダスト・シューティングの猿真似じゃ駄目なんよ」
「というと?」
「見せるだけなら自分流に改良の余地生まれるっしょ・・・自分ならどうしたら撃ちやすいかとか・・・自分ならここをこうしてみるとか・・・技は自分の物にしないとね・・・ほれリンゴ剥けたぞ」
「お!いただきます!あーん!」
何故か口あけたままの力に?マークの飛鳥。
「なんだよあんたは?」
「いや~ミイラ状態だと手が使えなくて~」
「たく・・しょうがねえな・・・」
飛鳥の持っているリンゴに噛り付く力。そして飛鳥が前々から疑問に思っていることを言った。
「そういやさ・・・あんた何で毎回はやてに無抵抗なの?」
すると力の顔が暗くなった。
「あ~あいつのストレス発散よ」
「え?」
「迷惑かけてるのもあるけど・・・あいつ人前だと自己犠牲型だからな~ストレスの発散口ないんよ」
「もっともらしい理由つけるでない!!お前が100%悪い!!」
飛鳥に踏みつけられる力。けが人にこんなことしてはいけません。
「・・・痛い・・・けど・・・あいつ管理局だとよっぽどストレスたまってんじゃね?」
「・・・言えてる・・・あのレジアスって言うクソッタレムカつくし・・・気に食わなかったな~」
「でどうしたの?」
「膝捻ってやった・・・て話それたけど・・・あんたの場合は基本的にはあんたが悪い・・・結果オーライ的にはやてが適度にガス抜き出来てるみたいだけど・・・あんた家来だったらもうちょっと主に迷惑かけんようにせんかい!」
骨折している足を叩く飛鳥。力は悶絶している。
「うるへえ第一あいつのせいで今日の始業式欠席するはめになったんだぞ・・・」
「ああ、流石にはやても反省してるみたいよ・・・ノルウェールさんに物凄~~~~~~~~く怒られたみたいだし」
会長の恐怖襲来。
「へっくしょん・・・誰か噂しとるんかな?」
と前回迷惑かけた人々への謝罪なり社会奉仕なりしながらはやては考えにふけた。因みに前回襲撃したメンバーは半年間減俸50%カットになっていた。
「うちの組長も会長には敵わなかったって事ね」
「そういう事」
「そういやお前サイモンの面倒みてんだよな」
「うん」
「あいつ何しに来たの?」
「あ~何か宇宙伝承の最後の剣探しに着たみたいよ」
「あれか?強大な力正しく使える者に天より聖剣来たりだっけ?」
「まぁ大体合ってるな。北斗の鎧、サイモンの身体つまりダイブライドで3つ中2つあるって事は」
「剣も実在するって事?」
「そうかもね・・・これ見て」
飛鳥は力に1枚の写真を見せた。
「月?」
「そ、でこれが月の裏側」
「なんだ?錆びた棒みたいなのが刺さってるぞ」
「何故か知らないけどこの棒ここ数日の間に現れた」
「まっさかこれが宇宙伝承の剣とかいうんじゃねえだろうな?」
「それは知らん・・・けどサイモンの話だと剣は一番わがままらしいけど」
「力君~治療の時間よ~」
「ふぇ~い」
といい力はシャマルの元に向かった。なおなぜシャマルがいるかというとあまりにも骨折が複雑骨折というか粉状態だったためシャマル以外は復元することが出来なかった。
『ほ~役者はそろい始めましたか』
エイリアンがグレートブレイブダグオン、北斗、ダイブライドを見ていた。
『まだ剣は現れていないみたいですね・・・』
『ライゴウ閣下!ここは私にお任せを。必ずや剣を奪ってみせましょう』
『ほう・・・ではやってみろ』
『は!』
ライゴウと呼ばれた男の許可が下りたのかエイリアン兵士が部隊を率いて地球に攻撃を仕掛けた。
「なんだ!?」
シャマルの治療中の力が空を見上げるとエイリアンの群れが襲来していた。
『力君!』
「はやて?」
久しぶりに登場するルシファードと集結するチームアルフェリス。飛鳥も着た。
『オーバーホール完了や!ビークル持ってきたよ!!』
『勇者合体!』
ブレイブローダーが人型になると胸部が開いた。
『うおおおおおおおおおお!!たあ!!』
ダグブレイブがビークルモードで胸部収まると胸部が閉じ瞳が淡い緑に光った。
『ブレイブダグオン!!』
『『『『超時空合体!!』』』』
アルフェリスに合体するとデルタが鎧となりアルフェリスの身体に組みあがっていく。
『スゥゥゥゥゥパァァァァァァァアルフェリス!!!』
『八神ファミリーフォームアップ!!超古代合体!!』
ファルビリオンの身体にバラバラになったリインフォースⅢが組みあがる。
『ゴッドファルビリオン!!』
『魔導合体!』
ウィザーウインガーが人型に変形するとダグウィザーが胸部に乗り込み胸部が閉じると瞳が淡い緑に光った。
『ウィザーダグオン!!』
合体した勇者たちはエイリアンに向かった。
『雑魚は俺に任せろ!超光速拳!バリアブルプラズマ!!』
スーパーアルフェリスの拳が光の軌跡を描きエイリアンを破壊していく。
『最終奥義!!アルティメット・・・デトネイタァァァァァァァァ!!!』
スーパーアルフェリスの拳がエイリアンの身体を貫いた。
『ブラッディダガー!フェザーカッター!!』
ゴッドファルビリオンから大量の羽と短剣が発射される。エイリアンは撃墜されるとはやてはコンテナをコールした。
『新製品登場!!この日のためにゴッドファルビリオンは長いオーバーホールに入ってたんや』
コンテナが開くとキャノン砲が現れた。ゴッドファルビリオンの腰に連結される。
『エネルギー充填100%はやて行けるぞ!!』
『ゴッドイングラム!!ファイアーーーーーーー!!!』
ゴッドイングラムから発射された魔力がエイリアン軍を飲み込んだ。
『ブレイブソード!!おりゃああああああああ!!』
『は!』
ブレイブダグオンがブレイブソードを振り下ろしたその時。剣を持ったエイリアンがブレイブソードを折った。
『なに?ブレイブソードが折れた!?』
『はああああああああ!!』
『ぐああああああああ!!』
吹き飛ばされるブレイブダグオン。
『何だこいつ強いぞ』
『ふん我々ナスカを今までのエイリアンと一緒にするな』
『ナスカ?まさか今までのエイリアンは』
『そう・・・我々の前座だ・・・羅刹一族の北斗に鎧の場所を教えたのも・・・ラディ星を滅ぼしたのも我々ナスカだ』
黒幕に驚くブレイブダグオン。
『目的は?まさか地球征服なんてチャチなもんじゃねえだろうな』
『この星に集いし宇宙伝承3つの武具を手にすること・・・北斗はそのために利用しラディ星もそのために滅ぼした』
その瞬間ウィザーキャノンがナスカを襲った。
『なるほどね~聞いたよ』
『ふんこの程度の攻撃で私は倒せん』
『この程度の力じゃなかったらどうや』
ゴッドファルビリオンが舞い降りはやてがダグコマンダーツヴァイを取り出した。
『よろしく主』
『今回は正面から戦わないとね』
『行くよ!!超勇者合体発動!!力君!飛鳥!合体や!!』
『『おう!!』』
はやてがダグコマンダーツヴァイを起動させると合体許可が下りた。
『『超!勇者合体!!』』
ブレイブダグオン、ウィザーダグオンが天に舞い上がった。
『『はあああああああああああああああああああああ!!!!』』
獅子と不死鳥がひとつになりウィザーダグオンのバックパックが分離するとブレイブダグオンと背中合わせの状態になり、ブレイブダグオンを中心にウィザーダグオンが鎧となり新たな姿が組みあがっていく。
『ぬううううううううううううう!!!!』
『はあああああああああああああああああ!!』
力と飛鳥の全細胞に力が湧き上がり瞳が淡い緑に輝き誕生した姿。
『『グレェェェェェト!!!!ブレェェェェェェイブ!!!ダグゥゥゥゥゥッオンッ!!!!』』
完成したグレートブレイブダグオン。
『これがグレートブレイブダグオンか・・・』
ナスカは剣を構えるとグレートブレイブダグオンに斬りかかった。
『はああああ!!』
『なに!?』
グレートブレイブダグオンのパワーにあっさり押し返されるナスカ。
『く!やはり桁違いのパワーだな』
次々と繰り出されるナスカの攻撃を受け止めるグレートブレイブダグオン。
『く!正面からじゃ無理か』
ナスカは逃げ回る作戦に出た。グレートブレイブダグオンの時間切れを狙う気だ。力が強大すぎるため無闇に砲撃することが出来ないグレートブレイブダグオン。力を凝縮させる媒体であるブレイブソードが折られたのは痛い。
『く!う!』
『そろそろ時間切れか?』
倒れそうになるグレートブレイブダグオン。
『うるせえ・・・』
『お前なんかの好きにさせるか!!』
その時、月から光がさした。轟音とともに一本の錆びた剣がグレートブレイブダグオンの前に降り立った。
『なんだこれ?』
突然の現象に混乱している力と飛鳥。剣はグレートブレイブダグオンを見つめるような姿だった。
『ほ~そんな錆びたナマクラで何かする気か?』
すると剣がグレートブレイブダグオンのエネルギーを吸収し始めた。
『え?』
『なんだ?』
グレートブレイブダグオンの身体の負担の全てが吸収される。そして剣はひび割れ始めた。思わず剣を引き抜くグレートブレイブダグオン。
『こいつは・・・すごえ・・・身体にどんどん力が流れ込んでくる・・・』
錆びた剣は凄まじい輝きを放ちその古き衣を脱ぎ捨てた。
『これは・・・』
『そうだ・・・それこそ宇宙伝承最後の聖剣・・・ダグセイバー』
駆けつけたスーパーアルフェリスの言葉とともにグレートブレイブダグオンはダグセイバーを構えた。
『これが・・・ダグセイバー・・・』
『そうだ!ダグセイバーがグレートブレイブダグオンを選んだ!!』
スーパーアルフェリスの言葉に宿命のようなものを感じたグレートブレイブダグオン。
『馬鹿な・・・そんなナマクラが伝説の聖剣だと?』
ナスカは驚いていた。そしてグレートブレイブダグオンの姿に圧倒される。
『聖剣とはいえ俄仕込みの剣では私を倒すことは!!』
『へ・・・俺剣だけは拘っててさ・・・俺の剣はエクスカイザー流だ!!!』
ダグセイバーが光り輝きエネルギーが天を貫いた。
『うおおおおおおおおおお!!!』
『ブレイジングストリーム!!!』
グレートブレイブダグオンのダグセイバーがナスカを両断した。
『ば・ばかな・・・これが伝説の聖剣・・・だが・・・忘れるな・・・俺たちナスカはこの星を破壊する』
ナスカはそれだけ言うと爆発してしまった。
『上等だ・・・かかってきやがれ!!』
グレートブレイブダグオンの手にはダグセイバーが輝いていた。
その夜
「は!りゃ!!ん?」
人知れず特訓している飛鳥。そして後方の気配に気づいた。
「よう」
「力・・・退院したの?」
「まぁね・・・こんな所で特訓か?お前努力すんの嫌いじゃなかったのか?」
「・・・別に」
「もしかして・・・お前努力するのを見られるのがカッコ悪いって口か?」
「まっそんなとこかな」
実は影で努力していた飛鳥。
「じゃあ実戦方式でやるか?」
力が構えた。
「そういや・・・あんたとガチンコやったのは会った時だけだよね」
飛鳥も構えた。空き缶が倒れるのがゴングになった。
「「おるぅりゃあああああああああああああああああああ!!!」」
その後近所迷惑で佐津田刑事に捕まる二人であった。
後書き
なんじゃと!?エイリアンが爆弾仕掛けた!?よっしゃ!そんなもんぶっ壊して・・・何エネルギーがヤバイ?反物質だと!!?
次回!勇者指令ダグオンA’s 反物質爆弾の恐怖 風の勇者見参!
解体じゃーーーーーーー!!
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