スーパーロボット大戦OG+A
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桜の花
……は死んだ
「つっ! あああっ!!」
28号は死んだ
「28じゃない!ちゃんとした名前が……アラドっていう」
忘れなさい
「忘れる……? 忘れる!?」
忘れなさい
「忘れたくない! 忘れたくない! 忘れたくない!!」
もういない。28はもういない
「!?もういない……アラドは……28はもういない」
忘れなさい
「忘れなさい……忘れなさい」
ハガネ
「ん……でっかい?」
アラドは目を覚ますと、目の前に大きな膨らむがあった。
「ふふ。お・め・ざ・め?」
顔を上げると、大きく、柔らかいものに頭が埋まった
「いやん!積極的!!」
それは、エクセレンのバストだった。
「って!!何なんッスか!?」
慌てて、頭を離し状況確認しようと周りを見ていた。
「よかった、無事で」
「ラト!?なんで、ここに!?ってかここどこだ!?」
「ここは、ハガネよ」
「そうか……ハガネかー……助かったのかーって!!敵の船じゃねーか!!」
ビックリして、叫んでしまった。
「あれ、てか俺、青い特機に……」
徐々に落ち着いていくと、記憶がだんだん蘇ってきた。青い特機・ソウルゲインに撃墜された記憶がだんだんでてきた。
「アラド……アラドはアクセルさんに撃墜されて、ハガネの治療室に運ばれたの……」
「そうか……っていててて!!」
体を動かそうとするが、体がゆうこと聞かなかった。
「まだ動いちゃだめよ!?命に別状はないけど、まだ安静にしてなきゃ」
そうして、アラドは大人しく横になっていた。
「……ね、アラド」
ラトゥーニはエクセレンやカイ少佐が治療室を出て、二人きりになると、アラドに問い掛けた。
「アクセルさんから聞いたんだけど、もしかしてゼオラを助けようとしたんでしょ。アラドって昔から、無茶するから……でも変わってなくて嬉しかった」
「そういう、お前は変わったよな……前は大人しくしくて、あまりしゃべらなかったし、笑わなかった……よかったな」
ニィと笑いながら、ラトゥーニにそう言って
「そう言えば、ゼオラは!?もしかしてこの船に乗っては?」
その問いかけに、ラトゥーニは少し寂しそうにした
「ゼオラはこの船に乗ってないの……でも、安心してあのあと、無事撤退したんだって」
「そうか……」
アラドはひとまず安心した。生きて入ればまた会える。そう考えていた。
ハガネのトレーニングルーム
体が訛らないように、それぞれが体を鍛えていると、カイ少佐から、アラドのことを言い始めた。
「リュウセイ、ブリッド。お前たちがアラドと話しをしてくれないか?」
「俺とブリットが、ですか?」
「ああ、ラトゥーニのことがあるからな。できれば、尋問じゃなく対話をしてほしいと思っている。彼はお前たちとも年が近い。あと俺は、アラドが自分で自分の道を決めてほしいと思っている」
「ブーステッド・チルドレン……もしかしたら、催眠暗示をかけられたスパイとも考えられます」
「それは、ないと思われちゃったりします」
「それは、ないんじゃないか?」
二人同時に、ライに対し、答えた。一人はアクセル、そしてもう一人はラミアだった。
「お!ラミア、奇遇にも同じ考えか?」
「ええ……多分、同じ考えだと思うでごんす」
「根拠は?」
「だってよう……ありゃあー普通に撃墜されるだろう?助かったのは俺の腕があってこそだったんだな、これが」
「ええ、スパイと考えられのであれば、もっと確実に安全かつ疑われないようにくるでありんす
あのような、死亡率が高い潜入方法でくるわきゃねーでしょう。それに、アクセルたい……アクセルの腕で助かったとしても、偶然を狙いすぎだと思いやす」
「確かに、この船に潜入する前に死んだらもともこうもないか」
「だが、アクセル。仮にだが、お前がDC残党の一員で、記憶喪失が嘘だったらどうする?」
それを言われたアクセルは困った顔をした。
「んーそれを言われたらぐーの音もでねー。けど確かに、俺も自分がこんなこと思いつくのかわからんしなー
あと、前にも同じことがあったような気がするんだな、これが」
「ライ、お前の懸念もわかるが、俺はあいつに対し、兵士ではなく人として接してやりたい」
「ですが、彼は捕虜です。」
「ああだが、リョウトみたいな選択をすれば、もしかしたら……」
「ですが、強制はしたくありません」
「ああ、それでいい。では頼むぞ」
そのカイ少佐が言った言葉に対しラミアは考えていた
(何が悪いんだ?任務を完遂させるには、兵士である必要がある……何故、私はこうも気にかかる?)
「ミアちゃん!ラミアちゃん!!?」
はっと、エクセレンの言葉に気が付くと、ラミアはマシーンを壊していた
「お……おほほ、おほほほ……」
ごまかすように、笑いながらエクセレンを躱そうとしていた。
廊下
「ふむ、前にも同じことがあったよな?……ああーわからねー」
アクセルはもやもやしていた。前にも同じことがあった気がしていて考えがまとまらなかった。
「ふむ……わからねーわからねー……」
思い出そうとしても、中々思い浮かばなかったが
「いや、確かにあった……裏切り……俺はシャア」
何かを思い出しそうな、その時、ハガネの中でスクランブルがなった。
「って俺は赤い彗星か!?考えてる場合じゃねー!!」
スクランブルによって思い出しかけたが遮られてしまった。彼が思いだすにはまだまだ先のようである。
出撃した、アクセルやATXチームの面々が海で出撃すると、各機の射程圏外からビームが飛んできた。
「ちっ!?こっちの射程圏外からの攻撃かよ!?」
そうしてビームが発射された所を見ると月の光により照らされラピエサージュは姿を現し、そして後ろには多くのアルブレードが空にいた
「ラト……聞こえますか?」
通常通信で、ラピサージュから話かけてきている
「その声は……桜花姉さま!?」
「ああ、ラト、貴方が生きていてくれてとても嬉しいわ……」
そういうと、ラピエサージュの後ろにいるアルブレードが各機に攻撃仕掛けて、ラピサージュはラトが乗っている量産型ヒュッケバインMk-IIを摑まえた。
「きゃあ!?」
「ラト……アラドを殺したのは、連邦のパイロットです。その連邦に貴方はいるべきではありません」
「それは誤解だ!姉さん!!俺は生きている!!」
「アラド!?何故そこに!?」
アラドはハガネの治療室にいるとき、スクランブルが鳴って慌ただしくなっている時に逃げた。ラトゥーニに見つかってしまったために、ラトゥーニを機体に乗せていた。
「俺、ハガネに拾われたんだけど、この機体を盗んでラトと逃げてきたんだ」
「そうですか、なら早く一緒に帰還しましょう。私たちの母様が待っています」
オウカの言葉にアラドは、疑いを持った。
「母様?……そんなのいないはず」
「やめて、アラド……私……帰りたくない……セトメ博士に、この大好きな人達の記憶を消される」
アラドにラトゥーニは叫んだ。消したくない記憶ができていた。
「ラト?」
「かわいそうな、ラト……リマコンされてしまったのですね」
「違う、私は、私は」
「貴方は私たちと一緒に暮らしていた時を忘れてしまったのですか?」
「違う!!私は覚えているわ!!」
悲痛な叫びだった。スクールの生き残りで、大好きだったオウカやゼオラが敵であるが会えた。そのことがラトゥーニには嬉しかった。今は敵だが、いつかはまたみんなで一緒に暮らせる日が来ると信じていた。希望はあった。何も変わってなかったアラド。この行動も敵側にいるからだと思い自分のためにしている。ならば、自分の言うことを信じてくれると、この状況でも彼女は信じていた。
「私は決めたの……みんなを、スクールのみんなを助けるって……だから、セトメ博士の所にはいけない!!」
先ほどの悲痛な叫びとは違い、これは決意の証。みんなを救いたい。ただそれだけを願っていた
「アラド!ラトは強いリマコンを受けています!!助けてあげましょう。母様と私が救って見せます」
これも、悲痛な叫びであった。お互いがお互いを思っているのに重ね合えない現実がただ無情だった。
「母様ってだれだよ?」
「アギラ博士です」
「姉さん!!あんな奴を何で母様って呼ぶんだよ!?あいつが何してきたか、わすれたのか!?」
「何を言っているんです!?セトメ博士は私たちを育ててくれたではありませんか!?さぁ。帰りましょう!!」
「駄目だ!!ラトは変わった!!笑うようになった!!前までのラトは笑わなかった……俺は今のラトが好きだ!!姉さん!!アギラのとこに連れていったらラトはラトじゃなくなる!!」
そういうと、ラピエサージュの拘束を解き逃げようとする。
「貴方まで、リマコンされてしまったのですね……なら、助けてあげます!!それが私の姉としての義務です!!」
そういいオウカは量産型ヒュッケバインを戦闘不能にしようする。だがその時、赤い閃光と青い閃光が見えた。
「アラドお前の心意気見せつけてもらったんだな、これが!!」
「あとは、俺たちに任せろ!」
まず、アルトがラピサージュを押さえつけたが、パワーが違うのか、蹴りを食らわされ、飛ばされるが、すぐソウルゲインが聳弧角で斬りかかり、武器を破壊した。
「ちっ!邪魔しないで!」
彼女から見たら、彼らは、自分の弟と妹を洗脳し、戦場に送り込む倒すべき敵だった。
「く……こんな時に……アスレス展開ブースト!!」
ラピエサージュは、この宙域から脱出していった。
「アラドすまないが拘束させてもらうぞ」
アクセルは申し訳なくアラドに言った。
「はい……これで、良かったんだ…多分…」
ラトゥーニをセトメ博士の元に連れていかなかったことを何度も確かめように呟いた
「ごめんね…ううん、ありがとう…アラド」
「いいんだ……」
アラドには、オウカがあのような強いリマコンされているのであれば、ゼオラもリマコンされていると確信があった。
???
戦場の混乱に生じて離れて誰もいない所行ったラミアと謎の女。
「状況は理解した。やはり故障していたのだな。これが予備だW17」
「ああ、W16」
その時、W16と呼ばれている女の機体が重力反応を察知した。
ハガネ
「くっ!!空間転移か!?だれが近くにいる!!キョウスケ中尉!!敵が来るぞ!!」
重力反応を察知したのは、アクセルのソウルゲインも反応したが、自分はアラドを拘束しハガネに移送中であり、すぐには動けない。そのため一番近いキョウスケに通信をした。
「ちっ!!また追ってあの特機か!?」
キョウスケが反応している場所に向かうと、そこには傷だらけで片腕がないソウルゲインが現れた。
「ソウルゲインだと!?お前は誰だ!?」
そうして、傷だらけのソウルゲインから
「まだ、滅んでいなかったのか!!ベーオウルフゥゥウ!!!」
「この声は、アクセルか!?」
赤い閃光と青い閃光が激突しそうになる、だが『あちら側』の戦闘によりボロボロなソウルゲインは倒れた。そこにまだ残っているアルブレードがアルトに牽制して、ボロボロなソウルゲインを運んでいった。それを見ているラミア
「やはり、アクセル隊長は『こちら側』のアクセル隊長だった……アクセル隊長」
ラミアは気づいていなかった。最後に呼んだのはアクセルは、『あちら側』のアクセルではなかった。
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