ALO×HUNTER×なのは
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空×闘技場×襲撃
天空闘技場。格闘のメッカとも呼ばれる全251階、高さ991mからなる塔。世界第4位を誇る建物らしい。ボクはそんな場所に来ている。
「さて、シュテル先生は…………わからないけど、とりあえず登録しようかな」
長蛇の列ができている場所に並ぶ。それから4時間。ボクの順番になった。
「こちらに必要事項(名前、生年月日、闘技場経験の有無、格闘技経験、格闘スキル)を記入してください」
「はい…………」
全部書いた後、提出した。その時、説明されたのは、天空闘技場のシステム。天空闘技場では200階までは10階単位でクラス分けされているらしい。1階で戦力が分析され、力量に見合ったクラスに上げられる。それ以降は試合に勝てば10階上のクラスに上がり、負ければ10階下のランクに下がる。試合は50階クラスの闘士であれば50〜59階の闘技場で行うことになっているらしいよ。
ファイトマネーや開催日時はこんな感じらしい。
1階〜9階(?)152ジェニー 1勝 − 3分 特になし。
50〜59階 50,000 1勝 1敗 3分3ラウンド P&KO制 ほぼ毎日。
100〜109階 1,000,000 1勝 1敗 3分3ラウンド P&KO制 ほぼ毎日。
150〜159階 10,000,000 1勝 1敗 3分3ラウンド P&KO制 ほぼ毎日。
190〜199階 200,000,000 1勝 1敗 3分3ラウンド P&KO制 ほぼ毎日。
「それでは、こちらにどうぞ」
案内されて、多数のリングが有る場所に通された。
そう、1階ではAからPまでの16のリング上で同時に試合が行われているみたい。試合は教えてもらった通り、3分みたい。ここでは審判が参加者のレベルを判断し、そのレベルに応じた階へ進ませることになっている。ファイトマネーは勝敗に関わらず152ジェニー(約136円)。観客はまばらみたい。
「おいおい、ガキだぜ?」
「こりゃ、楽勝だな…………」
ボクがリングに立った瞬間、野次が飛んで来る。まぁ、六歳のボクなら仕方ないよね。
「って、相手も餓鬼じゃねぇかよ」
「え?」
「お?」
ボクの目の前には、銀色の髪の毛に青い瞳の同い年くらいの男の子…………やっぱり、手加減とかいるよね?
「両者、リングの中央へ」
「はい」
「おう」
構えを取らない男の子は、どうやら念は知らないみたい。
「女の子相手だって、手加減する気ねぇから、リザインしてくれね?」
「手加減する必要は無いよ。ボクの方が強いから」
「なッ!? 良い度胸じゃねぇかっ!」
「レディーファイトっ!」
審判が開始を告げた瞬間、男の子は歩きだし、ゆっくり、はやくを繰り返し、ボクのまわりを歩き、分身のよう多数の姿を作り出している。
「すげー」
「なんなんだ、あの餓鬼は…………」
「「「「どうだ。どれが、本物かわかるか?」」」」
「もちろん。御託は良いから、かかっておいで」
「「「「にゃろっ!」」」」
死角から突き出された微かに念を纏った手…………あれ?
念が使えている…………でも、まだまだだけど。
「よっと」
「うおっ!?」
突き刺そうとしていた手の先、腕を掴んで、投げる。男の子は瞬時に空中で体勢を整えようと身体を捻るので、そのままリングにたたき付け、手首を捻って男の子の背中に乗り、足で交際させた手首を膝で押さえ付け、頭を小さな手でわしづかみにした。
「ね? ボクの方が強いでしょ?」
「くっ…………」
「そこまでっ! 勝者、267番」
ボクの勝利が確定したから、男の子から離れる。
「267番は50階からだ。君は30階からだ」
ボクはさっさと50階に迎えるエレベーターに乗る。
「待てよっ!」
エレベーターに乗ったら、さっきの男の子が無理矢理、エレベーターに乗り込んできた。
「危ないよ?」
「そっちかよっ! まぁ、良いや。俺はキルア。キルア・ゾルディックってんだ。よろしくな」
「ボクはユウキだよ」
「歳は同じくらいだよな?」
「うん。ボクは六歳だよ。キルアは?」
「俺も六歳だ。しかし、ユウキは強いよな。俺、家族と執事長以外に一方的に負けた事、無いんだけど」
「ボクは幻影旅団って連中に一体二で負けかけたよ」
「いや、当たり前だろ。むしろ、親父達でも、出来れば相手したくないって言ってたのに…………」
そんな感じで雑談していると、50階に着いた。
「あっ、行き過ぎちまった。あっ、ぜってぇー追い付くから待ってろよ!」
「頑張ってね」
ボクはそのまま、エレベーターから降りて、受付に向かう。
「こちらで、50階の受付をしております」
「267番ユウキだよ。一番早い試合ってできるかな?」
「今からですと…………20分後ですね」
「それでお願いするね。それと、最速で100階まで行けるように試合をとってもらえる?」
「取れる事は出来ますが、過密スケジュールになりますが、よろしいですか?」
「うん!」
「では、わかりました」
すんなり登録してくれたので助かった。さすがにお金がないからね。まぁ、ちょっとの我慢だけど。
「ん〜」
柔軟をして時間を潰していると、直ぐに20分立ち、ボクの試合となった。だから、ボクは瞬殺して上げた。それからも30分おきに試合して、6戦を行なって安全マージンの110階になって部屋を貰った。もちろん、たまに眼を瞑って眠ってたたけどね。
「んにゃぁああああ〜〜〜〜〜〜〜」
朝起きた瞬間、伸びをして外を見る。結構高い位置にある。そういえば、口座を作らないといけないんだった。
「流石に現ナマで125万も持ち歩くのは嫌だしね。さて、お出かけしよ」
普通の黒いワンピースを着て、天空闘技場から街へと降りて、銀行口座を作成する。身分証が無いから、その分お金が余計にいったけど、問題無く作れた。
「やっぱり、纏めてお金欲しいな…………今のボクに稼げる事は天空闘技場と…………他に何かあるかな?」
現在の念は…………完成見稽古、エターナル・ブレイズ、アプソリュート・ゼロ、星皇刃、念糸。シュテル先生のは特殊過ぎるしね。
「ん〜〜〜念糸? 念糸? 念糸って、アレだよね…………」
確か、あいつの腕をくっつけてたよね…………これは良い商売になりそうだね。となれば…………ううん、ボクが街中を歩けば普通に寄ってくるよね。
「良し、このままぶらぶらしてるかな」
買い食いして歩くこと数分、ボクの目の前に多数のゴロツキが現れている。そして、近くには念能力者も潜んでいる。
「嬢ちゃん、その瞳をくれよ」
「そうそう、哀れな俺達に瞳を恵んでくれや!」
ボクの緋色の瞳を狙っているんね。
「嫌だね。死にたくなかったらどっかに行けばいいと思うよ?」
「なんだとっ!?」
「だって、少なくとも、ボクから奪っても、直ぐにその変に隠れてる人達に奪われるだけだよ」
「なんだと…………?」
「気づいていたのか」
「くすくす、面白い子みたいだね◇」
何人かの念能力者…………その中に奇術師の格好をした人もいる。
「さて、ボクは逃げられないんだから、君達で戦って、誰がボクから奪えるか決めなよ」
そう言った瞬間、ボクはそのへんの木箱に座って眺める。そして、戦いを開始する念能力者。それに巻き込まれて死んでいくチンピラさん達。
「ねぇ、君、かなり強いよね◇」
「お兄さんは参加しないの?」
「だって、君の方が美味しそうなんだもん☆」
「このロリコンめ!」
「ボクは何でもいけるよ…………」
「この人真正の変態さんだよっ!?」
「非道いな〜〜」
「あっ、そろそろ面倒だし、終わらせよ」
念糸を放ち、念能力者の手足を奇襲で叩き切ってあげる。
「なっ、なんだと…………」
「さて、お兄さん達、手足を治して欲しければ、一本一億だよ。それか、永遠に手足とお別れかな?」
「…………わっ、わかった…………」
それから、全員を治療して、大金を貰った。そして、他の連中は過ぎ去った中、奇術師の人と対峙する。
「さて、どうするかな?」
「う〜ん、君はまだま強くなりそうだけど、ボクの感が言ってるんだ、今、やったら、確実に死ぬってね。君だけならどうにかなりそうなんだけど、そこに隠れてる子にやられると思うんだよね」
「バレてましたか。不意打ちで蹴散らしてあげようと思ったのですが…………」
「シュテル先生」
空に浮いたシュテル先生がチャージを完成したであろう、杖を持ってる。
「ふ〜ん、君の師匠なんだ…………うん、二人共、とても美味しそうだね◇」
「で、どうしますか? 相手になりますよ。まぁ、空中からの一方的な砲撃になりますが」
「うん、やっぱり、ボクの意見は変わらないね。今回は良いや。それより、ボクも腕を壊したりしたら、治してくれるだけでいいよ。格安でね☆。ボクの知り合いは一回、三千万もとってくからねぇ〜」
「じゃあ、二千万で良いよ?」
「契約成立◇ それじゃ、携帯持ってる? これがボクの番号だけど」
「持って無いよ?」
「それじゃ、後でプレゼントしてあげる。それじゃあね」
奇術師さんがどっかに行ったので、ボクはシュテル先生と合流する。
「それで、何があったのですか? ユウキがここに来るなんて、驚きましたが…………」
「うん、実は…………」
ボクは村の事や里の事など、全てを話した。
「成程、ではここで力を付けるといいと思いますよ。200階以上の戦いを観戦するだけでユウキの力は飛躍的に上昇しますから」
「うん、わかった」
「それでは、私は天空闘技場の最上階にいますので、何時でも会いに来てください」
「って、バトルオリンピアで優勝してるんだ…………」
「容易い事でしたから。基礎修行は続けておきなさい」
「は〜い」
さて、頑張ってお金を稼ごうかな。ファイトマネーが発生しない200階なんて、興味ないからね。
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