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【IS】例えばこんな生活は。

作者:海戦型
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例えばこんな箒をモッピーと呼ぶのは失礼に当たるだろ

4月18日

セシリアさんが「さん付けは他人行儀だから呼び捨てでいい」と言ってきた。謙虚だなー憧れちゃうなー。じゃあせしりーで、と言ったら微妙な顔をされたので呼び捨てにすることにした。
最近のセシリアは色々ヤバい。BT偏光制御射撃という技能をちょっとだけできるようになった。今は「まっがーれ↓!!」と叫ばないと曲がらないが将来的には普通にレーザー曲げられるようになるだろう。

しかし発射された後のレーザーを精神感応制御で曲げるっておかしくね?だってレーザーはあくまで光を増幅して放射する装置だから精神感応とか全然関係なく直進するだけのはずじゃん?
気になって山田先生に聞いてみると、ISのすべてのエネルギーの大本になっているシールドエネルギーにはISコアから発せられる不思議微粒子が含まれているらしい。それがコアを中心に拡散した意識として伝播し、結果としてISが動く。だからレーザーだろうとミサイルだろうと量子化にシールドエネルギーが使われている時点で微粒子を含んでいる。つまりISを動かすこととビームを曲げることは根本的な原理が一緒・・・と推測されているらしい。まだ研究中なので確たる証拠は無いとの事。

本当ならミノフスキー博士もドン引き、イオリア博士も苦笑いの超技術だ。いやアンタら同じ穴のムジナだらね?冷静に考えたらGN粒子もミノフスキー粒子も大概おかしいわ。


4月19日

特にアレということもアレだからアレしようかと思ったら昼休みに箒ちゃんに呼び出された。
どしたん?って聞いてみたら「私は女としてどうだ!?」と聞かれた。急に何言ってるんですかアンタ。
聞いてみたら同室のおりむーがいまいち自分を女として見てないような気がする、とのこと。へー同室だったんだ。今知った。ついでにやっぱりおりむーに惚れてたんだ?え?違う?説得力ないけど箒ちゃんがそういうんならそうなのかな、多分。(←お前さては本気でそう思ってるな?お人よし過ぎるぞちょっとは人を疑え byジェーン)

箒さんは美人だと思う。けど何というか他人を近づけない威圧感があるから近寄り難い。その険が原因じゃないかと素人考えで言ってみた。・・・ショックを受けていた。悪いこと言ったかなーと思い「もっと笑ったらどうかな!?」と苦し紛れに言ってみた。
お前は面白い奴だと笑われた。そんなに面白いだろうか?何にせよ、多分その意気だ!



4月20日

ジェーンさんに日記覗かれてた。感想まで書かれた。酷いじゃないか、幾ら同じ部屋だからって日記の覗き見はプライバシーの侵害だぞ!親しき仲にも礼儀・・・はっ!?つまり、別に親しくないという意思表示!?
死にそうな気分になったので暫く俺の秘蔵カエルフォルダを覗いて心を落ち着かせてから寝ることにした。イチゴヤドクガエルたんハァハァ・・・え?何?オウカフォルダを作れだって?常に俺とツーショットになるけどいいの?いいのか。じゃあ作る。



4月21日

織斑先生にゼゼーナンを学校で飼えないか聞いてみた。
ダメと言われるかと思ったら「生徒会長のご機嫌をとれたら可能かもしれん」と意外な返事が返ってきた。よって生徒会室にれっつらひぁうぃごー。

この前会った二年生がいた。生徒会長だったんですか?って聞いたら「いやこの前会ったときにそう言ったわよ!?」と『こっちが吃驚!』と書かれた扇をパンッと広げた。無駄に様になっている。ミリアも元気そうで何よりだ。
で、本題に入った。カエルは嫌と言われた。が、役員の(うつほ)さんという人が「あれー?生徒会長ともあろうお方がカエル駄目なんですかー?」と煽った結果言質は取れた。虚さんGJ!
え?のほほんのお姉さんなの?言われてみればなんか似てる。

ついでに生徒会に入れと言われたので乗りそうな素振りを見せつつ最高のタイミングで断った。非公式サークル「カエル愛好会」として特別に生徒会室内でカエル飼っていい、だって。やったー。



4月22日

休みなので友人宅へ轟轟ー。なんかカエル愛好会に入ってくれるというのほほんもカエル運びの手伝いでついてきた。ゼゼーナンは元気そうだ、今日も俺を見てきゅっきゅっと不思議な鳴き声を上げている。
こいつは不思議な奴で、普通ヒキガエルは触られたりしない限り鳴くことはまずないのになぜかこいつは俺の顔を見ると鳴くのである。ほかの人間には無反応なのに俺には反応するので面白くて飼い始めたんだったか。

友人は血涙流してた。俺が彼女連れてきたと勘違いしたらしい。んなわけあるかいな。
早速のほほんが電話をかけて引っ越し業者みたいな人たちがゼゼーナンをIS学園へ運んで行った。・・・あれ?電話かけるだけなら俺ひとりで良かったんじゃ?と思って聞いてみたらあの人たちはIS学園直属の運び屋部隊らしい。学園までは結構離れているので自分で運ぶよりプロに任せた方がいいというのは考えていたが、言われてみればIS学園はセキュリティ厳しいから普通の運送屋では内部に入れない。なるほど!

学園に戻って会長室に行ってみるとゼゼーナンは無事に届いていた。これからのエサは俺がポケットマネーでどうにかしなきゃならん。が、国から結構な量の補助金(国民の血税)が出ているので痛手にはならない。・・・え?そんなことに血税使うな?何言ってるんだこういう金は貯めれば貯めるほど経済の金の流れが遅くなるんだむしろバンバン使った方が経済の、ひいては国民のためになる!



4月23日

目が覚めたらジェーンさんが隣でじっと俺の顔を覗き込んでた。いやんばかんみないでぇ。・・・うえ、自分で言っておいてあれだけど気持ち悪っ。

何で見てたのか理由は教えてくれなかったけど垂れた涎拭いてくれたみたいだ。なんていい人なんだ。
・・・あれ?そういえば政府の人に「涎とかからDNAサンプル取れちゃうから勝手に取られないよう気を付けてね?」って言われたような・・・ということを話したら気のせいだと言われた。うーん、気のせいだったか。・・・ん?どうしたオウカ?え?俺の寝顔を間近で見れてズルイ?何言ってるんだお前なんて常に俺に抱かれてるようなもんじゃねえか。な?お前の方が断然すごいって、何がすごいかよくわかんないけど。
  
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