インフィニット・ストラトス~IS学園に技術者を放り込んでみた~
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
本編
第18話「え、まだ食堂のくだりなの? 長くね? もうタイトル思いつかないよ…」
<食堂>
食堂から多くの女生徒が消え去ってすぐ、食堂の入口から一人の女性が現れた。
その女生徒は食事を受け取ると誰かを探すかのようにあたりを見渡している。
鏡也
「ありゃ、虚?」
本音
「あ~ホントだ~」
鏡也
「おーい、虚」
本音
「こっちだよ~(ブンブン」
どうやらその女生徒は二人の知り合いらしく、大きな声でその女性を呼ぶ。
のほほんさんに至ってはフォークを持った手で女性に向かって大きく手を振っている。
ところで、どうやったらその長袖に隠れた手でフォークを持てるんだいのほほんさん。
IS学園に来てからよく一緒にご飯を食べるけど、毎回不思議でならないんだが…。
虚
「こら本音、フォークを持ったまま手を振らないの」
本音
「てひひ、ごめんなさ~い」
声に気づいてこちらに来た女性は、未だにフォークを持ったまま手を振っていたのほほんさんに注意をかける。
うん、確かに行儀悪いし危ないよな。
鏡也
「さっきぶりだな」
虚
「ええ、そうね。私も相席してもいいかしら?」
鏡也
「ああ、いいと思うぞ」
ケイン
「俺らも勝手に座ってるしな」
はっ!? そう言えばいつの間にか鏡也先輩たち席に着いて飯食ってるな…
いつの間に用意したんだ?
本音
「わ~い。お姉ちゃんやきょ~ちゃんと一緒にご飯食べるのっていつぶりだろ~?」
虚
「そうね……。年末以来じゃないかしら? 春休みは色々と立て込んでて帰れなかったし…」
鏡也
「俺も春休みはほとんど学園にいたしな~」
虚
「…私が実家に中々帰れなかった原因の1つが貴方たちの騒動だというのを忘れてないかしら?」
鏡也&ケイン
「「「お、今日もいい天気だな~」」
虚
「はぁ…」
諦めたかのように溜息を吐く女性。
苦労されてるんですね……って
女性陣+一夏
「「「「お、お姉ちゃん(お姉さん)!?」」」」
本音
「そ~だよ~。私のお姉ちゃ~ん」
そ、そう言えば前に姉や知人が学園に居るって言ってたっけ?
虚
「初めまして、私は本音の姉の布仏虚よ。貴方が織斑一夏君ね。いつも本音がお世話になっています」
一夏
「あ、いえ、こちらこそのほほn―じゃなくて、布仏さんには勉強とか色々とお世話になってます」
そう言って綺麗なお辞儀をする布仏先輩に思わずこちらも席を立って畏まった態度で返事をする。
虚
「でもこの子すぐに脱線しませんか?」
一夏
「それは、その……」
虚
「クスクス、無理しなくてもいいですよ。話を聞いてて何となくそうなんだろうなって思ってましたから」
一夏
「は、はぁ…」
この人がのほほんさんのお姉さんか…
なんというか…、
箒
「(確かに髪や瞳の色、顔立ちは似ているが…)」
セシリア
「(雰囲気が全然違いますわ)」
癒子
「(方やしっかり者のお姉さん)」
ナギ
「(方やぽややんとした小動物)」
鈴音
「(雰囲気が違うだけで姉妹でこうも違うのね)」
静寂
「(ただ…)」
[ジ~]×10対の眼差し
本音&虚
「「?」」
箒
「(胸の大きさは遺伝なのか?)」
癒子
「(いいな…)」
ナギ
「(羨ましいかも…)」
静寂
「(ちょっと嫉妬しちゃうな…)」
セシリア
「(私ももうちょっとくらい欲しいですわ…)」
鈴音
「(グヌヌヌ…)」
さっきから何故か皆黙って二人を見つめているけどどうしたんだろう?
というか、どうして鈴は親の仇をみるような眼で二人を見てるんだ?
本音
「あのね~お姉ちゃん。二人が~こっちに来て最初に出来た友達の“もっち~”と“ナっちゃん”で~、その隣の子が“しずしず~”。“おりむ~”の両隣に座ってるのが“セッシ~”と“しののん”だよ~」
箒
「そ、そのあだ名は辞めてほしいのだが」
セシリア
「セッシ~ってなんですの!?」
静寂
「し、しずしず…」
ナギ
「あ、相変わらず独創的な仇名の付け方だね…」
一夏
「鏡さんや谷本さんは反論しないのか?」
癒子
「…諦めって肝心だよね」
あ、考えることを完全に放棄した顔だ…
それとのほほんさん。
皆のことを紹介してくれるのはありがたいんだけど、それじゃあ本名とか全然わからないと思うんだが…
虚
「えっと、よろしくね。谷本さん、ナギさん、静寂さん、篠之乃さん、セシリアさん」
え!?
ナギ
「ど、どうして!?」
虚
「なんとなくだけど、この子がつける仇名の法則性がわかるから」
マジか!? 流石は姉妹…
虚
「嘘ですけど」
一夏
「嘘かいっ!?」
はっ!?
一夏
「す、すみません布仏先輩!!」
つい勢いで突っ込んでしまった
虚
「クスクス、別にいいですよ」
ほっ…よかった…。
なんだか、お硬い感じの人なのかなって思ったけど結構フレンドリーなだな…。
本音
「それで~、おりむ~の前に座ってるのが~転校生の“リンリン”だよ~」
虚
「貴女が噂の…(迷子の子猫ちゃん)」
鈴音
「ええ、そうよ!(フフン、上級生にも1-2に専用機持ちの候補生が来たって伝わってるのね♪)って何よそのパンダみたいな呼び名~!!」
本音
「え~可愛いと思うけどな~」
鈴音
「やめてよね、その呼び方!!」
リ、リンリン…確かにパンダみたいだな。
そして、布仏先輩とリンとの間で擦れ違いが起きてる気がする。
ケイン
「あ、そういえば、生徒会の仕事はどうしたんだ? いつもだったら生徒会室に籠って書類と格闘してるじゃん」
突然、思い出したかのように布仏先輩に声をかけるケイン先輩。
へ~布仏先輩は生徒会に所属してるんだ。
昼休みも仕事って、やっぱり忙しいのかな?
虚
「…人を引きこもり予備軍みたいな言いかたしないでくれるかしら? 私だってたまには皆で食事をしたいわ」
鏡也
「大丈夫なのか? 確かこの前未処理の案件が大分溜まってるって聞いたけど」
ケイン
「いつも通り会長は逃走してるんだろ?」
おい、生徒会長。
いつも通り逃走って、いいのかよ。
虚
「そのことなら大丈夫よ」
有る程度の目処がついたのかな?
それとも締切間近のだけ終わらせたとか?
虚
「ちょうどいい脅迫材ry――」
……は?
虚
「コホン、お嬢様とちょっとオハナシしたら、『仕事は私に任せてたまには皆でご飯を食べてきて』って言ってくれたわ。だからその御好意に甘えて今日は食堂でお昼をとることにしたのよ」
え、いまこの先輩凄くいい笑顔で脅迫材料って言いかけてなかったか?
俺の聞き間違い?
チラッと周りを見渡してみると、のほほんさん以外の皆が素っ頓狂な顔で布仏先輩を見てた。
絵文字にすると“(゚Д゚ )”こんな感じだ。
うん、やっぱ聞き間違えじゃなかったのか…
ケイン
「あ~、納得。超納得」
鏡也
「…涙を浮かべて引き受けたんだろうな」
虚
「ええ、眼から汗が流れてたわ」
…それって泣いてますよね。
本音
「いいの~お姉ちゃん。そんなことしちゃって~」
虚
「いいのよ。この間の休みの時だって、お嬢様にお願いしたのに結局逃げ出したから全然減らなかったし…」
鏡也
「ああ、二人で街に出かけたときか…」
ケイン
「そういや、夕方くらいに会長の悲鳴が聞こえたような……」
色々とこの学園が心配になってきた。
虚
「それに、今生徒会室に行っても私たちは邪魔になるだけよ」
本音
「ん~?」
虚
「ちょっと、ある人にお嬢様へ差入れを持ってくよう頼んだの」
ケイン
「あ~なるへそ」
鏡也
「あいつを投入したか…」
あいつ?
――その頃の生徒会室
[カリカリカリ……]
楯無
「あ~ダメ終わらないわ~!!!」
グスンッ、虚ちゃんのバカ~。
ちょっと仕事サボったからって脅すなんて酷いわ。
確かにここ1~2週間くらい生徒会室に寄って無かったけど、それにはちゃんと訳があったのよ。
なのに、簪ちゃんをストーキングしてたとか、寝てる簪ちゃんにおやすみのちゅ~をしてたとか、添寝しようとしたら簪ちゃん(睡眠中)に寝技をかけられて(幸せのあまりに)昇天しかけたとか、町で簪ちゃんをナンパしようとした人を影に連れ込んで抹殺しようとしてたとか……
まぁ、半分以上あってるんだけど…。
でもこれは妹を愛する性なのよ!!
だから、お願いします残りの9割の仕事を手伝って下さい。
ダメ? ですよね~。
楯無
「はぁ……」
[ガチャッ…]
???
「邪魔するぞ楯無」
ふぇ!?
楯無
「 ▽※★@君っ!?」
???→▽※★@君
「落ち着け楯無。俺の名前が変な風になってるから。あと作者、後で覚えてろ」
楯無
「ど、どどどうしてここにっ!?」
▽※★@君
「ああ、虚さんにお前が一人で作業をやってて、今手が離せないから変わりにコレを持ってって欲しいって頼まれてな」
楯無
「へ、へ~そうなんだ…」
ナイス虚ちゃん!!
鬼畜眼鏡だとか、USCだとか、隠れ女王気質だとか思ってゴメンね!!
『あとで覚えておいてくださいお嬢様…』
ひうっ!?
▽※★@君
「……にしても、凄い量だな…。仕事が山積みっつうのはこのことを言うんだな…」
楯無
「あわわわ、こ、これは違うの。いつもはもっと綺麗なの。ただ今年はその色々とね…」
あう~、やっぱり虚ちゃんのバカ~~///
▽※★@君
「…クスッ、手伝うよ」
楯無
「ゑ?」
▽※★@君
「これでも一応中学の時生徒会役員だったからな。書類の分別くらいなら手伝えるさ」
楯無
「い、いいの?」
▽※★@君
「あんまり期待しないでくれよ」
そ、それって二人っきりってことよね///
楯無
「あ、ありがt――」
薫子
「さっさと終わらせてお昼にしようね、たっちゃん♪」
楯無
「薫子ちゃん…(くっどうやってここに)」
薫子
「私たち恋の宿敵でしょ?(フフ、抜け駆けは禁止だよ)」
楯無
「うん、そうだね。ありがとう♪(グヌヌヌ…)」
[バチバチバチ]
▽※★@君
「(…何だか火花が散っているように見えるんだが……。気のせいか?)」
―――
――
―
鏡也
「ということは、今頃修羅場ってるのかね~…」
虚
「?」
鏡也
「いや、さっき薫子が猛ダッシュしてったのを見かけたって聞いたからさ…」
虚
「…仕事はそんなに減って無いかもしれないわね」
鏡也
「手伝うか?」
虚
「大丈夫よ。というか、さり気なく変な企画書を混ぜたりするから…」
鏡也
「ハハハ、それは4回しかやってないだろ」
虚
「4回も許してるのよ。それとダミーを含めると20回近くになるわ」
本当の本当に、この学園のことが心配だ。
唐突に終わる!!
【没ネタ】
◆その1 特記事項
鏡也
「さっきぶりだな」
虚
「ええ、そうね。…今さっき、1年生が慌てた様子で出て行ったけれど何があったの?」
鏡也
「特記事項666を話した♪」
虚
「…意味が分からないわ」
◆その2 サムズアップ
鏡也
「あれ、生徒会の仕事は?」
虚
「お嬢様に押しつけたわ」
鏡也
「うん、素敵な笑顔とサムズアップだね」
◆その4 会長は…?
鏡也
「我らが会長は本日も絶賛逃走中?」
虚
「いいえ、今日は生徒会室で真面目に仕事をしているわ」
[ピシャァァァァァッ!!!]
その時、雷g――
虚
「そのネタ2回目よ」
鏡也&ケイン
「「てへっ☆」」
思わずイラっときた私は悪くないと思います。
◆その5 虚もまぜてみた
鈴音
「あんた達のせいで大恥をかいたのよ! 謝りなさいよ!!」
そう大きな声で怒鳴るリン。
一応仮にもへんじn――間違えた先輩なんだから敬語を使おうぜ。
鏡也
「何を言っているんだ? 俺たちはちゃんと(最長ルートの)道を教えたよな?」
ケイン
「ああ、確かに(複雑で遠回りな道のり)を教えた」
なんか、二人の言葉に複線を感じる…。
虚
「二人とも少し意地悪が過ぎるんじゃないかしら?」
鏡也&ケイン
「「え~」」
虚
「え~じゃないわよ」
全くだ。
鏡也
「なら虚ならどうするんだ?」
ケイン
「年下、高圧的な態度、ストレスが溜まってる」
虚
「はぁ…、子供じゃないんだから。懇切丁寧に(遠回りの道のりを)教えるわ」
あ、同類だ…
◆その6 よくある誤字ネタ
箒
「(た、確かに髪や瞳の色、顔立ちは似ているが…)」
セシリア
「(なんといいますか…、ふいんきが全然違いますわ…)」
本音
「…セッシー“ふいんき”じゃなくて“ふんいき”だよ~」
セシリア
「………し、ししし知ってましてよ!? た、ただ、やらなければいけないと思っただけですわ。決してまだ日本語が美味く読み書きできないとかじゃありませんわ! そう、これは作者の陰謀に決まってますわ!!」
癒子
「(…“美味く”じゃなくて“上手く”なのはだまっとこうか)」
ナギ
「(…そうだね)」
ページ上へ戻る