バカとテストと召喚獣ing
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21限目 必ず戻ってくるから
前書き
少し長くなると思いますがよろしくお願いします
試験召喚戦争から一晩たった翌日
高橋「...というのが昨日の試験召喚戦争の結果です」
学園長「そうかい、ごくろうだったね」
高橋「でも、本当によろしいんですか?AクラスとFクラスの併合+設備はAクラスというのは」
学園長「あいつの最後の頼みだったしね、それに目標を失ったFクラスが見たかったしね」
高橋「にしても吉井が居なくなると少し寂しくなりますね」
学園長「そうだねぇ。しょうがないよ」
高橋「それでは時間ですので」
試験召喚戦争から一日たった翌日。文月学園はいつもどおりの日常だった。
AクラスとFクラス以外は・・・・
雄二「よぉ。吉井はまだ来てないのか?」
恐らく昨日の事をまだ怒っているのだろう。雄二たちは昨日の試験召喚戦争で味方に明久についたのにその明久に倒されてしまったのである。
秀吉「まだ来ておらんが、雄二よぉ、根をもちすぎじゃ」
雄二「でもあれはないだろう」
ムッツリーニ「・・・・同感」
Fクラスではいつもの日常だった。まだ
FFF団「これより被告吉井明久の異端審問会を行う。被告吉井は・・・・・どこだ?」
またいつものようにFFF団は吉井の異端審問会を行おうとしていた。だが吉井が居なければ始まらないのに
須川「吉井はどこだ?」
何をしたか知らないが何かしら須川を怒らせたのだろう
鉄人「こらぁぁ!なぜ貴様らがここにいるんだ!お前らの教室はAクラスだろうが!」
雄二「はぁ?」
さすがの雄二もいきなり意味不明なことを言われ対処できていない
島田「どういうことですか?西村先生」
たった今来た島田が当たり前の質問が出た
鉄人「いいからお前らはこれからAクラスの教室がお前らの教室だ!!!!」
いきなり突然なことを言われ、何も分からないまま雄二たちは言われるままAクラスに行った
霧島「いらっしゃい。雄二。」
雄二「翔子、一言言っておくが、、、ここは学校だからな」
霧島「うん、分かってる」
雄二「どうした?翔子?」
いつもならもっと来るであろう霧島がおとなしいことに雄二は少し違和感を覚えた
工藤「ねぇ、吉井君・・・は?」
秀吉「今日はまた見てないがのう」
それを聞くと霧島たちは暗い顔をした
愛子「本当に行ったのかなぁ?代表?」
霧島「愛子。それはまだ言ったダメ」
吉井は霧島に「僕が発つまで絶対言わないで」と言われていたのだ。でも今、吉井の言ったことが本当だと知ったらしい。
雄二「明久がどうしたって?」
霧島「なんでもない」
そして吉井が居ないまま今日が始まった。吉井にはもう会えないということは雄二たちは知らずに・・・
鉄人「いいんですか?学園長?」
学園長「何がだい?西村先生?」
鉄人「吉井の見送りですよ。行かなくていいんですか?」
学園長「何で行かないといけないんだい!お断りだね!」
吉井「僕もお断りですよ!!」
なんとそこには居ないはずの吉井が学園長室に居たのである
鉄人「吉井!!!」
吉井「最後に挨拶に来ちゃいけないんですか?」
学園長「ほぉ、あんたにも常識はあったのか?」
吉井「来ないほうがよかったですよ」
学園長「坂本たちに会わないのか?」
吉井「はい、今あったら行けなくなっちゃいます」
吉井はもう皆には会わないつもりなのだろう。だから霧島に「僕が発つ時間に」といったのだろう
最後の最後まで自分を犠牲にして姫路を思ってのことだろう。
鉄人「これ(ICレコード)はどうすればいいんだ?」
吉井「霧島さんに渡してください。では行きます。今までありがとうございました」
これでもう吉井は文月学園に来ることはないだろう。そして皆に会うことも。吉井は学園を出る前に皆が居るAクラスに寄っていた。最後一目だけでも皆を見るために・・・
吉井「ばいばい」
皆に聞こえない小さい声でさよならを言って吉井はその場を去っていった。だがムッツリーニには聞かれていたようだ
がらっ!!
ムッツリーニ「・・・・吉井!!」
声を聞くなり教室を飛び出していった。それに伴い霧島、工藤、愛子、が授業中にもかかわらず教室を飛び出していった
10分後
霧島たちが諦めて帰ってきた。結局吉井は見つけられなかったようだ
雄二「どうした?ムッツリーニ?」
ムッツリーニ「吉井がそこに居て『バイバイ』っていってた」
すると愛子が泣き出した。
愛子「代表!もう言おうよ!このままじゃ吉井がかわいそうだよ!」
霧島も目が少し潤っていた。一番我慢してるのは霧島だからだ。早く姫路の吉井の勘違いを指摘したいが、吉井に止められている。そして何より友達が外国に行ってしまうのに行けないことだろう
でも、本当は今すぐにでも姫路に言って勘違いを直して吉井が発つ前に会いたいのだ。その友達の最後のお願いだから破るわけにはいかなかった。
霧島「ダメ、、だよ、、吉井との最後の約束、、だから」
そして時間が流れ吉井の出国時間の午後2時まで残り二時間を迎えていた
優子「代表、もう言っても、、いんじゃあ」
霧島「まだ、、時間じゃないよ、、、」
最後まで霧島は吉井との約束を懸命を守っていた。すると
Prrrrr
霧島「もしもし。はい、吉井!!」
なんと電話相手は吉井である。
吉井『霧島さん?ごめんね。こんな事頼んじゃって』
霧島「私、、、もう限界、、だよ」
吉井『ごねんね。無理させちゃって』
霧島「ううん、大丈夫。で、どうしたの?」
吉井『いや、特にないけど霧島さんにお礼を言いたかった』
霧島「皆と話す?」
吉井『いやいいよ、でもスピーカにしてくれる?』
そして吉井は皆の声を誰にも気づかれずに聞いていた。もう声も顔も見れないから。しっかり覚えていた。しばらくこの状態が続いた。その間霧島はずっと泣くのをこらえていた。ここで泣いたら吉井に申し訳ないと思ったのだろう。ナンだってあの試験召喚戦争は皆のためにやったからである
吉井『もう。大丈夫。ありがとう』
霧島「吉井!!帰ってくるよね!!また会えるよね?」
吉井『会えるよ、多分』
すると明久は雄二にかわるように頼んで変わってもらった
雄二「ナンだ?明久」
吉井『雄二、今までありがとね、姫路さんのことおねがいね』
それだけ言って電話を言ってしまった。
雄二「翔子!なんなんだ!一体、明久はどうしたんだ?」
珍しく雄二は霧島に怒った
優子「代表、どうするの?」
霧島「もう、言うよ」
とうとう我慢の限界だったのだろう。約束の時間より2時間早いのに
霧島「吉井は今日の午後二時に両親の居る外国に出国するの」
驚愕の出来事に教室は静かになった
霧島「そして、皆に置き土産この教室をあげるために昨日私たちと試験召喚戦争をしたの、結局私たちが勝ったけど吉井の希望を尊重したの」
雄二「じゃあ今この教室なのは」
秀吉「姫路を振ったのは?関係あるのか」
これは霧島が一番言いたかったことである
霧島「瑞樹、吉井はあなたの事が大好きだよ!だから振ったの。あなたを思って」
姫路「どういうことですか?」
雄二「あれか?」
雄二たちはムッツリーニの盗聴器で聞いたあれである
霧島「瑞樹、よく聞いて」
『姫路さんが僕のことが好きなまま行ったら会いたくても会えなくて悲しむでしょ?でも僕の事が嫌いなら僕が居なくても何のともないでしょ?僕は姫路さんの泣いてるところは見たくないんだよ。たとえ僕の存在が消えたとしても』
それを聞いた姫路は泣き出してしまった。明久の「大嫌い」と言ってしまったことである
姫路「そんな、私、明久君、、私のために、、あんなこと言ったのに、、私、なんてひどいこと」
秀吉「吉井は今どこに?」
霧島「多分空港に居る」
といって雄二たちは学校を抜け出して空港に向かった、吉井に会うために
玲「いいのですか?皆さんに会わなくて」
玲は心配そうに明久に聞くが本人は拒否した
吉井「うん。もういいんだ、もう未練はないよ、教室もやったし」
玲「姫路さんは?」
吉井「いいんだ、このままで、」
玲「分かりました。では先に行ってますね?入ったらもう出れませんからね」
といって玲は先に飛行機に入ってった。吉井は乗る前に用を足しに行った。
そして
雄二「ついたぞ!んで!どこだ!どこの便だ!翔子!」
翔子「分からない、いく国は言わなかった」
雄二「じゃあ」手分けして探す!残り1時間だ!」
と言っても飛行機の搭乗口は数10箇所あって聞いても答えてくれないだろう。もはやもう吉井に会うのは無理だろう。とそこに一人のスタッフが現れた
スタッフ「もしかして吉井明久さんの知り合いの方ですか?」
と言って明久の便を教えてもらった。
雄二「すいません!吉井はもう入りましたか?」
スタッフ2「はい。ヨシイ様はもう既に入っています。もしかして坂本雄二様ですか?」
明久が頼んでいた手紙を受け取った。
その手紙には
急に皆の前からいなくなってごめんね。いなくなるにしろ何か残した。と思ってAクラスの設備挙げるね。僕は外国に行くけど僕は皆のことずっと友達と思ってるよ。皆がどう思うか分からないけど思うくらいいいでしょ?姫路さんには悪い事をしたけど、いまさら遅いけど僕は姫路さんのこと大好きだよ。姫路さんと美波は僕にとってとっても大事な何があっても守りたい大好きなひとだよ
最後にいいます。
いつか・・・いつか必ず絶対に・・・
死んでも戻ってくるから・・・それまで皆に待っててほしい
皆は我慢できずに泣いていた。その様子をある男は見ていた
吉井「どうしよ?なんとも行きにくい光景だけど」
後書き
長くなってすいません
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