ソードアート・オンライン~黒の妖精~
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15
前書き
え?ひとつの章が終わるのが早い?
キリア「早いよ」
レオ「早いな」
え?何で居るの?今まで居なかったじゃん
キリア「あ?てめぇが呼んだんだろクソ駄作者 さっさと逝けよ」
ひいい
レオ「ではどうぞー」
それから、(1~2週間程度だが)私たちはよく出かけるようになっていた。
といっても、恋人とかそう言うのではなく、単なる、「友達以上恋人以下」なる関係で。
でも私としては・・・やっぱり、今のままの関係じゃ、満足できない。
レオが私をどう思ってるかって・・・すごく、気になる。
兄を使ってしまおうか。
からかわれる覚悟で。
「キリアー 見ろよアレ」
レオの暢気な声に、考え事をしていた私の意識は引き戻される。
「どれ?」
「向こう」
「いや、ゴメン、私の目線では見えないみたい」
「えー・・・・じゃ・・・よっと」
「うわあっ!?ちょっと・・・レオ!ストップ!タンマ!」
よいしょ、なんて掛け声と共に、レオは私を軽々と持ち上げる。
この分だと、レオは私を意識していないのだろうが、意識している方としては結構心臓がやばいです。
いや、人見知りのほうじゃなくてね。うん。
「見えた?」
「えっ・・・・えと、うん、うん、見えた!見えたからおろして!」
「?何焦ってんの」
「焦るわ!!」
私は身をよじり、レオにおろす様に促す。
レオがすっと手から力を抜くと、私は軽く音を立てて着地。
「キリア?どうしたんだ?」
そんな風に、何事もなかったように顔をのぞきこんで来る。
私はピクリと右目の端を震わせた。
いや、ね。いくら仲良しって言ってもね。
恋人じゃないんだよ?
始めはこんなことも嬉しかったんだけど・・・
これは度が過ぎてるといってもいいんじゃないかな。
「レオ。」
「え?」
「あのさ」
私は、今出来る限り精一杯の鋭い目つきをして、レオを睨んでみた。
乙女心の爆発、これほど恐ろしいものは無いって、思い知らせてやる。
「私・・・レオを、ただの友達、って思ってないよ?」
「え・・・?」
「友達でも、親友だとも ましてや他人だとも思ったこと、ない」
「ちょっ・・・キリア・・・?」
「ねぇレオは 私のこと、どう、思ってるの? わかんないんだよ、レオ。友達なのか、”そうじゃない”のか」
言っているうちに、顔が熱くなってくるのが解る。
暫くレオと顔を合わせられなくなるのも、解ってる。
でも、ちゃんとはっきりさせたいんだ。
私の気持ちも、レオの気持ちも、さ。
「・・・好き」
一言。
「レオ、は・・・?」
二言。
私に出来るのはコレが精一杯で。
レオが固まっているのが解る。
私と同じように、今の関係がどこか心地よかったんだろう。
恋人になれなくても、恋人になれても、今の不思議な関係が崩れる。
「俺・・・・」
レオが、す、っと腰をかがめて、私と目線を合わせてくる。
私は涙が揺れる目で、レオを見つめた。
・・・・これじゃあまるで、少女マンガじゃないか。
出逢って一目ぼれ、そこから奇妙な関係へ発展、告白、なんて。
定番中の定番じゃないか。
小さい頃、他人への関心が限りなく薄れていた頃、こんなことは実際にありえないと思っていて。
現実はそう簡単で幸せじゃないって、思っていて。
だから、自分がこうなるなんて信じられなかった。
でも今、私はそんなありきたりな台詞を口にしている。
聞いた相手も、ありきたりな困惑顔を見せている。
時間の流れが、限りなく緩やかに感じられて。
「あの、キリア」
レオの声が、耳朶を打つ。
なんとなく、その先を聞きたくなくって。
「明日・・・明日、聞くから!じゃあね!」
何処まで少女マンガな展開を持ち込むんだ、なんて思いながら、私は転移門に飛び込む。
少女マンガが馬鹿に出来なくなってきた。
転移時の光で視界が青く染まる前、レオの、何か言いた気な表情が脳裏に強く残っていた。
∮∮∮
もう、なんてからかわれたって良い。
とにかく今は、誰かに落ち着かせて欲しかった。
私はアルゲートへ飛ばずに、22層の森林エリア・・・そう、兄たちのログハウスへと走った。
トントン、と軽くノックをし、
「お兄ちゃん、アスナさん、居る?」
中へ聞こえるように言った、
「キリアちゃん?」
「キリア?」
ドアが開き、二人が顔を見せる。
「お兄ちゃん、アスナさん・・・・」
私の目には、涙がたまっていただろう、きっと。
ログハウスの中に入ると、私は先ほどまで起きていた出来事を二人に打ち明けた。
「キリアちゃん・・・・」
アスナさんが、私の頭をそっと撫でてくれる。
ふと、涙腺が緩んでしまう。
あの、レオの困惑顔は、どう見たって断る顔じゃないのか。
心配で、不安で、苦しくて。
私は、ぽろ、と涙をこぼした。
「キリア。・・・その、レオって奴、だれ?」
「え?」
「レオって、だれ?」
お兄様、笑顔が怖いです。
「えっと・・・レオは、レオ」
「ふーん 何時会ったの」
「2週間ちょっと前・・・」
「へー」
「お、お兄ちゃん?」
「ソイツのホームタウン何処?」
「まさか・・・」
「乗り込みます。じゃあ行ってくる」
「ちょっとお兄ちゃん!」
私が叫ぶも兄はさっさと準備をし、ドアをパタンとしめて出て行った。
「の・・・・逝けくそ兄貴ぃぃぃ!!」
ログハウス全体に私の声が響いた。
後書き
えっと、キリアがブラコンならキリトを若干シスコンにしてしまえ←
とキャラ崩壊させてみました。
キリアは両思いか、はたまた悲恋か・・・昨日まで悩んでました。
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