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銀色の魔法少女

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無印編
  第一話 転生

 
前書き
と、いうわけでこんちにはやややです。
ここの小説見ていたらなんだか思いついたので投下します。
どこまで続くかは未定、思いつく限り続けるつもりです。
では、 

 
「やあ( ^-^)/ 」

 目の前にいるのは金色に輝く美少女。

 目の前に広がるのはどこまでも白一色の謎の空間。

 それを見て私は理解した。

「ああ、俺死んだのね」

「理解はや! まあ、説明する手間が省けていいんだけど、よくもまあ冷静でいられるもんだねえ(-_-;)」

不思議そうに尋ねてくるお姉さん(?)。

「いやだって、他に考えられないし、いつどこでどうなったかは覚えていなけど、どうも夢じゃないっぽいし」

 そう言って手を動かしてみる。

 この感覚は夢ではありえない。

「むー、つまんないの(-_-)、まあいいけどね! なんだってこれから君にはある世界に転生してもらうんだから!」

「ある世界?」

 俗に言う二次元転生だろうけど、どこだろ?

 オブザデッドとかハンターとか○○が斬るとかジエンドとかコープスとかだと確実に生き残れる気がしないな。

「なんと! 君にはリリカルなのはの世界に転生してもらうことになりましたー! わーパチパチパチィ~(∩´∀`)∩」

「おお、それはすごい」

 うん、そこなら比較的死亡確立は低いし、機会があれば魔術師になれるいい世界だと思う。

 なかったとしてもあそこにはとある戦闘民族がいるし、退屈にはならないだろう。

「おー、やっと驚いてくれた、そうそうそうでないとお姉さんもやりがいがないってもんだよ (≧▽≦)」

 どうでもいいけど顔文字までが脳内に直接響いてくるのはデフォルトなのだろうか。

「はい、これが君の転生先でのパーソナルデータ(=゜ω゜)ノ 、特典はよくある三つまでだから良く考えてね、まあ、裏技もあるんだけどそれは教えない( ̄ー ̄)、自分で考えてね」

 裏技ねえ、まあ、そんなものは必要ないかな。

 そう思って僕はデータに目を通す。

 タッチパネルを操作する感覚で気に入らない所を改変できるらしい。

 身長の高さ低さ、瞳の色髪の色など、結構細かく変えられるようだ。

 そして一番下に特典の欄がある。

 どうやらここは指で直接書き込むらしい。

「…………」

 少し考えて、自分の思うがままに設定し始めた。
 


「できたよ」

 そう言って、データをお姉さんに渡す。

 ちょっと押すとそのままスライドしていくから便利だ。

「ほーどれどれ……、って何これΣ( ̄□ ̄;)!」

 (つд⊂)ゴシゴシ

 (;゚ Д゚) …!?

 (つд⊂)ゴシゴシ

 (;゚ Д゚)!?!?

 何故か二度見していた。

「ちょっと!これどういうこと( ゚Д゚) 、なんで特典が『魔力資質あり』だけで、なんで性転換もしてるの!」

 余程意外だったらしく、すごい勢いでこちらに詰め寄ってくる。

「フツーなら『やっほい! チートな能力でハーレムを作り上げてやるぜえ!』てな感じででたらめな能力を書き込むところでしょうに(`Д´)……、うわ! よく見たら『記憶を引き継ぎますか』の欄の『no』にチェック付けられてる! これネタのつもりだったのにく("0")>」

 何やらご乱心のご様子。



 少しして、肩で息をしながらどこからか持ち出した椅子に腰掛けるお姉さん。

「まったく、イレギュラーもいいところだわこれ(  ̄_ ̄)、他の人と大違い、まあこれでも一応転生可能なのは可能なのよねえ(  ̄_ ̄)、でも、これじゃあであった瞬間に瞬殺されかねないしなぁ(  ̄_ ̄)」

「まあ魔法資質ありだけじゃあ魔法使いにもジュエルシードにも敵わないしね」

「わかってるならなぜしたし( ゜Д゜ )!」


 
 再び少し時間が飛んで、呆れ顔のお姉さんがそこにいた。

「はぁΣ( ̄□ ̄;)! そんな理由でこんな無茶な設定にしたの? いいの? せっかくの主人公になれるチャンスなんだよ? 他の転生者を押しのけてハーレムを作れるかもしれないんだよ?」

 なんでこの人ハーレムのこだわるんだろう? 僕は密かにそう思った。

「これでいいんですよ、人間自分の器を超えたことはすべきじゃないんです」

「(-"-;)」

 お姉さんは何も言わなかった。

「もういい分かった、けどこの『魔力資質あり』ってのは消させてもらうわね、これはもうデフォルトで設定されてるから、言わなかったけど(-_-)」

 お姉さんが指でなぞると文字が綺麗さっぱりなくなった。

「ちなみに、後からやっぱり変更してって言っても無理だからね、会えるけど、君記憶なくなっちゃうし( ´・ω・)」

 そう言うお姉さんは少し寂しそうだった。

「当然ここで話したことも、私のことも忘れちゃうよ( ´・ω・)、だから寂しいけど、これでお別れだね、まあ、君が死んだら記憶は戻るけどさ」

 そう言うと渋々彼女は転生の準備を始めた。

 私の周りに円形の魔法陣が現れ、徐々に体が消えていく。

「じゃあね、また死んだら会おうね(>▽・)b」

 そう言うと俺の体は完全に消滅した。



 …………彼が転生のためにここを旅立って数分間、私は彼のパーソナルデータを眺めていた。

「あーあ、せっかく裏技成功してるのに特典なしだなんて(´д`)、一体彼は何を考えてるのやら」

 このままデータ通りに転生しても、彼は直接原作に関わることはないだろう。

 精々結界に迷い込むか、最悪ジュエルシードの餌になりかねない。

「ん~(-"-;)、これは私の領分を超えるけど、まあ、贈り物ってことでいいか」

 善は急げと言うように、私は彼のデータに改変を加えた。

 取り敢えず、彼が書かなかった四つの特典をこっちで勝手に設定して、ちゃんと彼、いや彼女が物語に関われるように運命を捻じ曲げる。

「できた~\(^^)/ 」

 そう言うと私はこのデータを急いで彼女へ上書きする。

「まあ、これくらいないと面白くないし、彼女も楽しいはずだよね」

 そういう私の顔はきっと誰が見ても輝いていたと思う。 
 

 
後書き
1話終了!
正直この女神書くのかなり面倒だった!
あ、ちなみに最後のセリフはミスじゃありません。
顔文字をつけるとなんか違和感があったのでつけなかっただけです。
でわでわ!

追伸
質問があったので記述しますと、
四つなのは主人公がある条件を満たしたためです。 
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