| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

俺はシカマルの兄だったようです

作者:白銀猫
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

二十一章

 
前書き
予選や第三試験の順番は分からないので適当です 

 
悠太SIDE

今は第三試験予備選だ

原作と同じようにカブトが辞退

現在終わって居るのはサスケ戦とシノ戦である

そして今からあるのは何故か・・・・

サクラVS衣夜

姉妹対決だ

四代目は何を考えてるのか・・・・想像しただけで頭が痛くなるな

まぁ、面白そうだし・・・・一期のサクラはあんまり好きじゃないし・・・

別に良いか

「衣夜~~!どうせやるなら、本気でぶっ潰せ」

俺の声援(?)を聞いて、衣夜が此方を向いた

「分かってるわよ!サクラに・・・姉の恐ろしさ、分からせてあげるわ

だからサソリ!勝ったらパフェ奢りなさいよ~!」

「クククッ・・・・勝てたら、考えてやるよ」

「約束よ!!」

そう言って嬉々として向き直る衣夜

あぁヤバい これは絶対本気だ

甘い物が賭かったときのアイツは恐ろしい

特にパフェとかは・・・・

「ご愁傷様だ、サクラ」

「どうか死にませんように・・・・」

柚乃と2人で手を合わせる

その直後、試合開始の合図が出された

「これより 春野サクラ対春野衣夜の試合を始めます

・・・・始めっ!!」

月光ハヤテの合図により、サクラが早々に攻撃をしかけた

「ハアァッ!!!!」

ゴンッ!!!!!!!!

その渾身の一撃であろう蹴りを、衣夜は

意図も容易く叩き落とす

足を叩き落とされることでバランスが崩れたサクラに

衣夜は容赦なくクナイを投げつけた

「っ!!…私は、あんたを越える!!!」

サクラも負けじとクナイで応戦するが・・・・

「駄目だな、この試合

面白味も何もあったもんじゃねェ」

「あぁ・・・あの妹が、姉の情けに気付かねェかぎり・・・

衣夜に勝てる勝算は一生・・・0のままだ」

サソリはそうやって、淡々と続けた

「サクラさん・・・昔から妥当衣夜 なんて言って燃えてましたからね・・・・」

「・・・・まぁ当たり前だろう

サクラ達は他でもない一般家庭出身だ

基本は一般家庭は忍者としての出来ではなく家での働きなどで子を見る

どちらが優れてるか、なんて

一般の親じゃ分からねェからな

只でさえ要領の良い姉を越すには

この戦いは打ってつけだ」

「でも・・・その感情の乱れが仇となるんですよね」

「あぁ、感情任せな行動は

動きに無駄をつくる

そして隙が生じやすくなり、すぐに負ける

これは忍びの世じゃ常識なんだが・・・・まぁしょうがないか」

そう言って、俺達は2人の試合に目を向け直す

よく見れば、彼女の班員等はどちらを応援して良いのか分からないようだ

それもそうだろう

小さい頃からよく柚乃と一緒に世話をして貰っていたらしいからな

どちらにも、深い情があるんだろう

そんな時だった

この試合が始まって初、衣夜が声を発した

「サクラ あんたが家でも外でも弱いだの、容量が悪いだの

文句言われる理由・・・まだ分かってないのね

呆れて勝負に力が入らないわ」

「なっ・・・・お姉ちゃんには関係ないでしょ!」

「関係あるわよ 失礼ね

あんたが馬鹿だと、同じ『春野』の名を持つ私まで下にみられるじゃない

いい加減、そういうの・・・うざったいのよね

この試合は殺しありだし・・・・ここいらであんたの命・・・私が貰ってあげるわ」

衣夜はそう言って印を構える

「鬼気鎌風!!!!」

その声と同時に、刃物のような赤黒い風がサクラへと飛んでいく

ザシュッ!!!!!!!!

風の切裂く音と共に、サクラの体のいたるところに

大量の傷ができ、血が滝のように流れ落ちる

決まったな・・・どうせこのままいけば

出血多量で意識不明の重体に陥る

まぁ・・・最悪の場合は死ぬがな

「っ・・・・・うぁ・・・」

「何?その顔・・・もしかして、容赦すると思っていたの?

悪いけど・・・いくら妹でも

あんたみたいな奴に手加減する程、私は良い人じゃないの

早くその馬鹿みたいな考え正さなきゃ・・・死ぬわよ?」

そう言って冷たく睨みつけた衣夜の顔に

会場中が凍りついた

「っ!!サクラ選手、試合続行不可能!

よって、勝者!春野衣夜選手!!」

審判の声で、凍っていた会場から歓声が上がる

が、衣夜はそれすらも無視して俺達のもとへやってきた

「衣夜さん、お疲れ様です」

「・・・・えぇ」

「ご苦労さん・・・辛かったな」

「五月蠅いわよ・・・」

そう言って席に座った衣夜の目から零れるのは大粒の涙

例えどれだけ口で強く言おうとも

彼女は本当はとても優しい人間だ

少しだけ演じるのが上手いだけで

彼女もまた人間・・・血の繋がった妹を傷つけることに

迷いがない筈がない

それでも衣夜はそれを実行した

彼女の、周りに流されやすく

あたりの強いその性格を治させる為に

それが出来ないなら、せめて自分の手でこの世界から退場させる

そんなつもりで

涙を流す衣夜に、サソリが静かに頭を撫でた

あぁ…あそこだけ雰囲気が桃色だぁ・・・・

ラブコメしてんじゃねェよこのヤロオォォオオ!!!! 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧