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とある問題児過ぎる方たちが異世界から来るそうですよ?

作者:スイム
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第二話 最強の“階層支配者”

 
前書き
どもどもスイムです。今回もよろしくお願いします。 

 
コミュニティ“サウザンドアイズ”、支店にて。

白夜叉は顎を手で押さえ、目の前に座る二人の少年に目を向けた。

(どのようなことをすれば人の身にこれだけの“霊格”が備わるのだ……)

“霊格”とは、世界に与えられた“恩恵(ギフト)”で己の魂と同じようなものである。

“霊格”を手に入れる方法は二種類存在し、一つは親族が神仏であるなど、出自に特殊な事情を抱えている場合。そしてもう一つは、世界に対して何か大きな功績・代償を与えるかである。

そして、目の前に座る少年二人の“霊格”。

この二人の“霊格”は、人の身に宿せるもののレベルを逸脱していた。

“霊格”だけで言えば、白いのに関してはこの“箱庭”の最強種である“神霊”に匹敵。ツンツン頭の方に至っては、それすら軽く凌駕するものだった。

うーん、と唸りながら考え込む白夜叉に“白いの”こと一方通行(アクセラレータ)が痺れを切らしたように質問した。

「オイ、和装ロリ。……俺たちにこの世界の“(ルール)”を教えろ」

待たせたのはこちらだとはいえ、偉そうな態度にイラっと来た白夜叉。

「礼儀がなっとらんのう。……まあ良いか」

諦めた白夜叉は、大まかにこの世界のことを話し始めた。












“サウザンドアイズ”支店前。掃除を女性店員はそこそこに端整な顔をしたある男に話しかけられた。

「白夜叉、いる?」

「いらっしゃいますが、今は他の方と……」

続く言葉を遮って、その男は中へと入っていった。













「…………と、言うわけだの」

一通り話を聞き終えた上条、一方通行(アクセラレータ)は頭の中でそれを整理する。

“箱庭”は数多の修羅神仏が己の“恩恵(ギフト)”や力量を試す“ギフトゲーム”を楽しむ場所であるということ。“箱庭”には階層が七あり、数字が若くなるほど強力な者が増えるということ。そして、支店があるここが“箱庭”最下層である七桁の層であるということ。

一番驚嘆したのは、目の前にいる和装幼女が“箱庭”東区の“階層支配者(フロアマスター)”で、四桁以下に並ぶものがいない最強の“主催者(ホスト)”であるということだった。

上条と一方通行(アクセラレータ)は顔を見合わせ、次に自慢気な顔をした白夜叉をみる。

そして目を瞑り、

「「んなバカな」」

と鼻で笑いながら目を開くと、涙目の白夜叉が放った扇子(一方通行へ)と茶菓子の入っていた皿(上条へ)が、それぞれの顔面へと高速で迫り来て、

「「んのおおぉぉぉぉおおッ!!」」

上条からは皿が割れる音、もう一方からはビシッという音が鳴り響く。因みに「もう一方」とは一方通行(アクセラレータ)ではなく白夜叉だ。

「……不幸だぁ。皿はないだろ、皿は……」

どんよりしている上条をシカトして白夜叉は一方通行(アクセラレータ)に怒鳴った。

「何故!何故ッ!!上条に飛ばさないのだッ!!?」

「…………………………………………えっ!?」

泣いても良いよね、と呟きながら倒れている上条はまたもシカトされるのだった。

「楽しそうじゃないか。……白夜叉」

不意に掛けられた白夜叉への言葉。

自然と上条、一方通行(アクセラレータ)、白雪の視線も白夜叉と同じように、開け放たれた襖へと注がれた。

「……どうした。“ペルセウス”のルイオス坊っちゃん」













 
 

 
後書き
ルイオス坊っちゃん登場。 
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