インフィニット・ストラトス~IS学園に技術者を放り込んでみた~
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本編
第16話「チャイナ娘との再会」
―― そして時は流れてお昼休み
<食堂>
鈴音
「遅いわよ一夏!!」
一夏
「鈴…」
昼休みになり、箒やセシリア、のほほんさん達と一緒に昼飯を食いに食堂に向かったんだ。
そして、食堂に着いてみたら、1年ほど前に母国へ帰ってしまった二人目の幼馴染…、凰鈴音がラーメンの丼をトレーに乗せて入口の正面に待ち構えていた。
あ、セシリアとはあの試合のあと和解して今ではいい友好関係を気付けてるんだ。
箒とは仲が悪いのか、俺の目の前で睨みあって火花を散らしているのをここ最近よく見る。
そのときのほほんさん達三人に生暖かい目で見られるのは何故だろう?
まあ、取りあえず…
一夏
「ラーメン伸びるぞ」
鈴音
「あんたが遅いのが悪いんでしょうがっ!!」
一夏
「それと、そこに立てれると結構邪魔だぞ」
鈴音
「う、うるさいわね。だったら席で待ってればいいんでしょう。場所取っておくから、さっさと来なさいよ」
そう言って、彼女…凰鈴音は俺たちの前から立ち去った。
あ、言っておくけどあいつの名前は“おおとりすずね”ではないからな! “ファン・リンイン”が正しい読み方だ。
昔、その事でクラスの男子に虐められてたのを助けたのが俺たちの友好の始まりだったな、うん。
昼飯をそれぞれ選んで、鈴音が消えていった方角に足を進めると、俺たちの分の席を確保してくれてたのか、1つのテーブル丸々陣取って先に飯を食って待っていた。
ただ、やはり伸びていたのだろうか、すこし不味そうにラーメンを啜っている。
鈴音
「あ、やっと来たわね」
一夏
「ああ、ここ座っていいか?」
鈴音
「ええ、もちろんよ」
よし、とりあえず鈴からの了承は貰った。
俺は鈴の隣に、箒とセシリアは目の前の席、のほほんさん達は1つ隣の席に座った。
因みに俺の今日の昼飯は鯖の味噌煮込み定食で箒は和食セット、セシリアは洋食セット、のほほんさんはホットケーキといったところだ。
一夏
「それにしても久しぶりだな鈴! ちょうど1年振りになるのか、元気にしてたか?」
鈴音
「まぁね。あんたこそ、怪我病気しなさいよ」
一夏
「なんだそりゃ? いつ代表候補生になったんだよ。それにこっちに帰ってくるなら一言連絡くれたっていいだろうに」
鈴音
「ふふん、そんなことしたら劇的な再開にならないでしょ。どう驚いた?」
一夏
「ああ、ビックリしたよ」
いや~、やっぱ久々に会う友人との会話って楽しいな♪
このあと、箒とセシリアに鈴との関係を聞かれたり、セシリアが言った“付き合ってる”の言葉に慌てたりと色んな事を話した。
そこら辺のくだりは原作とかを見てくれ…って原作って何だ?
鈴音
「そういえば一夏。あんた代表候補生相手に善戦したんだって? やるじゃん」
一夏
「ああ、でもあれは先輩方のアドバイスや箒の指導、のほほんさん達のサポートがあったからこそだよ。俺一人だったら試合開始で負けてたさ」
ほんと、皆には感謝してるよ…。
試合後も勉強会やIS指導は続いていて、メンバーに新しくセシリアや鷹月さんたちが加わったんだ。
人数が増えたから勉強会は図書館や教室で行い、アリーナが借りれたときは訓練機を交代で使って練習に励んでいる。
因みに、主に教師役となるのは成績優秀組のセシリア、のほほんさん、鷹月さんの3人で、教え方が一番上手いのは鷹月さんだ。
いや~人によって教え方とかって大分違うんだな、うん。
セシリアは理論タイプで何と言うか教科書通りな教え方なんだ。
鷹月さんは自分なりの勉強方法を教えてくれたり、解らない所はどうして解らないのかを一緒に考えてくれる。
家庭教師の先生とかってこんな感じなのかな…。
のほほんさんは時々漫画みたいに絵を描いて教えてくれて、それが何となく印象に残って覚えやすかった。
ただ、話が脱線するからあまり進まないのがネックだ。
箒のは……ごめん、正直擬音だらけでわからない。
のほほんさんと二人で擬音語で語り合い始めた時は皆で顔を引きつらせてたな……。
そんな中、時々鏡也さんやケインさんと会って、昔自分たちが使ってたノートやメモが入ったUSBを借りたり、自分たちが1年のときの授業の進行具合や小テストとか教えてくれた。
あのときはホントに助かったな…。
ちょうど教えてくれた次の日に千冬姉が小テストを実施したんだ。
教えてもらった日の夜に、一日の纏めでノートを読みなおしてた時に何となくここら辺が小テストで出そうだなーって思ってたら、そのほとんどが出題され、何とか赤点は免れたよ。
あの時赤点をとっていたらどうなっていたか…。
一夏
「先輩方とは学年が違うから滅多に会えないけど、今度ゆっくりと話したいな…」
数少ない男同士仲良くしたいよなやっぱ…って箒とセシリア、なんで睨むんだ?
谷本さんたちはどうして少し離れてコソコソ喋ってるんだ?
鈴音
「ふ~ん、そうなんだ…。先輩達とゆっくりね~…」
どうして鈴はそんなに不機嫌なんだろう? 言葉も何か棘があるし…
俺、何かしたか?
本音
「オリム~鈍いのって罪だと思うよ~」
え? 鈍いってなんのことだいのほほんさん?
ってどうしてそこで呆れた目で溜息を吐くんだ?
[ポムポム]
本音
「色々大変だけど頑張って~」
箒&セシリア
「「ありがとう(ございます)布仏(さん)」」
クッ、何か凄く食べづらいというか居づらいというか…。
誰か何とかしてくれ!!
そう願った時だった。
鏡也
「まさかの時の為の、」
鏡也&ケイン
「「スペイン宗教裁判!!」」
…どこからともなく変人が現れた。
鏡也
「俺達の武器は3つ!」
ケイン
「頭脳、体力、技術力、瞬発力、4つ!!」
全員
『………(し~ん』
うん、何とかしてくれとは思ったけど、どうしてくれようこの沈黙…。
てか、どっから出てきたんだこの人たち?
ナギ
「ど、どっから出てきたんですか先輩方…?」
ケイン
「え、見て分かんない?」
ナギ&癒子
「「全くわかりません」」
何言ってんの? みたいな顔されてもこっちも対応に困るんだが…
鏡也
「おいおい、織斑少年。いちいち細かいことを気にするなよ
ケイン
「そうだそうだ~禿げるぞ」
一夏
「禿げません。それに細かくも小さくも無いです」
鏡也&ケイン
「「ちっちゃいことは気にするな♪ それわかt――」」
一夏
「言わせねえよ!!!!」
クソ、どんだけフリーダムなんだよこの人たち。
鏡也
「ム、前にも言ったが俺は青の天使よりも天帝派だ」
ケイン
「因みに俺は暁派だ!!」
知りませんし、聞いてもません。
本音
「わ~、きょ~ちゃんにケイ君だ~♪」
ケイン
「やっほー本音」
鏡也
「数日ぶりだな」
本音
「そうだね~」
…なんてマイペースなんだのほほんさん。
さっき先輩方が現れた時も一人だけ驚いてなかったみたいだし、のほほんさんが慌てたり驚いた姿なんて想像できないな…。
作者
「割と早くに慌てたところを見れるよ」
そうか…ってなんだ今の声!?
本音
「因みに~私は勇敢なる者派だよ~」
ジーザス、君もかい。
本音
「そう、それが私の名前だよ~。地獄に落ちても忘れないでね~」
は?
鏡也
「クソッ、先に言われたか…」
ケイン
「俺も言いたかったぜ…」
もう、ワケワカメ…。
唐突に終わる
【別に読まなくても平気な補足】
◆小テストの成績
セシリア、本音、静寂(95点~満点)
癒子、さゆか、箒(70点前後)
一夏(赤点ギリギリ)
◆鈴の食したラーメン
一夏を待ち伏せるために、昼休み開始と同時に食堂に行って注文してずっと待っていた。
そのため、一夏が来たのはラーメンが出来上がってから10分以上立っている。
◆天帝、勇敢なる者、暁、青の天使
前から順にSEED、X ASTRAY、SEED-Dでドラグーンシステムを使うガンダム。
◆最後の本音のセリフ
Jesusという漫画の主人公のセリフ。
「ジーザス!!」と敵に言われ、主人公がそれに対して「そう、それが俺の名前だ。地獄に落ちても忘れるな」と返してトドメをさす。
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