| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

フェアリーテイル〜軍神の歩み〜

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 目次
 

episode 1


皆死んだ。村で生き残ったのは僕1人だった。なぜ皆が死んだのか。母さんも父さんも、いつも遊んでいた友達も皆死んだ。


グゥゥゥゥアアアアア


龍のような雄たけびが聞こえた。なんであんな奴が生きてて皆が生きてないんだ?だとしたら皆を殺したのはこいつ?

殺してやる。殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺してやる。


でも今のままじゃ絶対に殺せない。今の僕はなんの力もないただ魔法の知識だけある賢しい子供だ。ちゃんと魔法を覚えて戦いの経験値を積まないと勝てない。

龍は皆を殺して満足したのかどこかへ飛んで行った。

僕はあの龍を殺すと決めて。僕の生涯をかけても殺してみせる。






10年後

「夢……か」


今の僕は各地を放浪しながら着実と戦闘経験をつんでいった。自分でも結構強い自信がある。

でも慢心はせずに日々成長を続けてる。

そして今僕はある地方の海の上を舟で渡り、ある塔へ向かっていた。


確か名前が楽園の塔だったような気がする。

今回の依頼は楽園の塔を視察、そしてその塔の建築を手伝うという内容だった。

いつもは傭兵みたいな仕事を受けていたがこの仕事は金がよかったから受けた。お金がないと生きていけないからね。

「ここかぁ、でっかい塔だな〜」

「ようこそいらっしゃいました。依頼を受けた方ですね。どうぞこちらへ」

「はぁ、よろしくお願いします」

なんだか陰気な所だな。視察って言ったけど何をしてるのかよく知らないな。

それに何か変な匂いがす・・・る?

体に力が入らない?まさかはめられた⁈この塔の奴らか。

「今回の奴隷は結構いきのいい奴だな。それに若い、すぐに働かせましょう」





バシャア!


僕は水をかけられて強制的に目を覚ませられた。

「おはよう、新しい奴隷殿」

「どういうことだこれは?」

「そのままの意味だ。貴様はこれから奴隷として一生をここで過ごすのだ。ま、頑張りたまえ」

僕の荷物は…ない。服もいつの間にか変えられてる。それに僕が魔法を使えることを知らないのか?
知ってるなら奴隷になんてしない。

奴隷にしたらその魔法で抵抗されるからだ。でも今の僕には魔法の発動を邪魔する器具が一切取り付けられてない。

だとすると依頼主は僕に何をさせようとしたんだ?

とりあえず様子見するしかないな。ひとまず従順な奴隷の振りをするか。


「おら!サボってんじゃねーぞテメェ」

遠くで他の奴隷が鞭を食らっている。

助けたい。でもここで助けても一時逃れにしかならない。心のなかですまないといって僕は今の自分の仕事をした。





「ここが寝床だ。ま、せいぜい休んでな」


僕が連れてこられた檻の中には何人かの子供と老人がいた。その中には先ほど鞭を受けてた赤い髪の女の子がいた。

「さっきはすまなかった、助けられなくて」

「いえ、あれがここでの日常ですから」

「あんた、結構若いけど何でこんな所にきたんだよ」

青い髪の勝ち気な男の子が興味があったのかそう聞いてきた。

「借金がたまってね、ここに来たんだよ」

「ふーん」


それからの会話はなく周りの奴らはすぐに寝てしまった。


さて、ここからは情報収集だ。僕は魔法陣から召喚獣『クーポ』を出した。

「ここから出る道と、僕の荷物を探してくれ。探すのは夜だけだいいね」

『わかったクポ!』

そういって檻の隙間から出ていった。僕も寝よう。夜だけの徘徊では限界がある。一日で分かる可能性はない。もう少しだけここにいよう。








あれから大体二週間が過ぎた。同じ檻の中の奴らとはあの時の次の日から仲良くなった。

赤い髪の女の子はエルザといって、勝ち気な男の子はジェラールというらしかった。ほかにもシュウやシモンといった子達とも仲良くなった。


だが、今はとてつもなくまずい状況にあってる。

エルザが神官どもに連れていかれそうになったのをジェラールが止めて代わりにジェラールが連れていかれてる。

ここで助けるのはかんたんだ。僕なら神官を殺せる。でもそうするとここにいる全員の神官を相手にしないといけない。恐らく勝てるだろうがエルザや他の皆も逃がさないといけなくなる。

クーポに調べさせて逃走経路や手段はわかってる。一か八かやってみるしかないと判断をしたが先に行動した者がいた。

同じ檻の中にいた老人が炎の魔法を使ってエルザを助けていた。他の神官はまたエルザを連れて行こうとしていたのだ。

「エルザ!早く逃げるのじゃここは儂が・・・」

「このジジィ調子に乗りやがって、殺せ!」

だか魔力が無くなり抵抗ができなくなった老人が殺される瞬間にエルザが魔法を発動した。

「ダメーーーー!」

無数の剣を召喚し、その剣が神官達を貫いた。

今しかないと判断した僕は今度こそ魔法陣を出し、軍神イフリートを召喚した。


召喚された際にイフリートは高温度の炎を撒き散らし、神官を吹き飛ばした。

「大丈夫かエルザ⁈」

「エ、エースおじいちゃんが…」

「もういいんじゃ、儂は持てる魔力を全て使ってしまった。エルザ、お前さんは生きて幸せになるのじゃ」


「エルザ、お前が、皆の指揮をとるんだ。道はこいつが教えてくれる」

僕はクーポを出し、道案内をする様に言った。

「指揮なんて取れないよ。それならエースが…」


「僕はこれからジェラールを助けるんだその間だけでもいい。皆を頼むよ」

「……うん、わかった。やってみる」

「あの召喚獣が囮になってる内に早くいったほうがいい」

「そういえばエースなんで魔法を…」

「そのことについては後で話す。しっかりな」


エルザの頭に手を置き僕はこの場を後にした。










 
 

 
後書き
本文内容よりも出だしが一番難しかったです。なんか意味分からん感じですいません 
< 前ページ 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧