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FAIRY TAIL〜黒き妖精王〜

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番外 巫女と黒い竜と妖精王3

 
前書き
うーん……あと1話番外です
申し訳ないです
しかも相変わらず短い上に駄文です……
地の文と思考がわかりにくいかもしれません 

 
FAIRY TAIL番外編


とある海岸
そこにクエストのためやってきたとある少女と白い猫


「ねぇシャルル」

「どうしたのよウェンデイ」

「あそこに倒れてるのって人だよね?」

「そうね」

「助けよう!」

ダッ

「あっ、待ちなさい!」





side レイン

ここは……何処だ…

「大丈夫ですか?今治療しますね」

俺は…助かったのか……?

「君は……?」

目の前には長い髪の少女
てか幼女がいた
魔力の感じがナツに近い……滅竜魔導師か…

「あ、私ウェンディっていいます
大丈夫ですか?治療しますからじっとしていてください」

「ウェンディ‼あなた天空魔法を使い過ぎよ!」

と白いハッピー……もとい白い猫がいった

「そんなこと言っても……ほっとけないよシャルル…」

白いハッピーもどきはシャルルというらしい

「なんか今すっごく失礼な呼ばれ方をした気がするわ」

考えを読まれてしまった

「それより……何で俺は助かったんだ……
あんな爆発に巻き込まれたら普通死ぬぞ」

「何のことだか分かりませんが、あなたを治療している時に何か加護というか、何かそんなものを感じました
そのおかげかもしれませんね」

「そうか……」

レビィのおかげだな

「それよりも、どうしてそんなにボロボロなんですか?
まさか海を漂流していたとか?」

「激戦の結果ここに流れ着いたんだよ
何と戦っていたかは言えない」

「わかりました、深くは聞きません」

「ありがとう。助かるよ」

するとレインのパーカーがするりと落ち、右胸の紋章が現れた

「あ!その右胸の紋章って妖精の尻尾ですよね‼」

「あ、ああそうだよ。
うちに何か用なのか?」

「はい、と言うか妖精王さんに用があるんです……」

俺にか……
正体明かすのはまだあとのほうがいいか……

「あいつに用か……どんな内容だ?」

「あ、はい…その……太陽の真珠(サンライトパール)が欲しいんです
見えないでしょうが、私もギルドに所属している魔導師なんです。
その…クエストでサンライトパールの入手があったので受注したんですが……」

「妖精王しか持っていないと」

「はい…」

まぁ、俺の失敗作の一つなんだがな

「でも何で妖精王本人にクエスト出さなかったんだ?
そのほうが手っ取り早くだろ」

「そうすると依頼料が高くなるからとのことです……やっぱり無名のギルドだから安いんですよね……」

と今にも泣きそうになっていた

「あー、その……サンライトパールなら入手可能だ
てか、今俺の換装空間にある」

「本当ですか‼」

そういうとさっきまでとは一転してパァっという擬音語が出てきそうなくらい輝かしい笑顔になった

「ならさっさとそれを寄越しなさい」

「シ、シャルル!流石に失礼だよ!」

「何を言ってるのウェンディ!こっちは命を助けたのよ?
それくらいしてくれてもいいと思うわよ?」

「確かにそうだな
だが、俺も依頼者に会わせてもらえないか?
じゃないとこれは渡せない」

「まぁ、そのくらいならいいわね
さぁ、早く依頼主のところに行くわよ」






























アルミナ邸

何人もの黒服が部屋の中で主を囲うように立っていた

「待ってましたわ
早く太陽の真珠(サンライトパール)を見せて頂戴
そちらの方がお話にあった今の持ち主ですね
いくらでもお金はお支払いいたしますのでお譲りいただけますか?」

「別に金はいらない
だが、幾つか条件がある
一つ、まずはこの子に報酬を支払うこと
二つ、これを渡すことで発生するあらゆるそちらへの損害には化猫の宿及び妖精の尻尾は関与しない
三つ、サンライトパールを悪用しないこと
以上の事が守れない場合は渡す事ができない」

「……かしこまりました
その条件を飲みましょう」

パンパン
と依頼主が手を叩くと奥から報酬の入った袋を持ってきた

「報酬額はちゃんとあるかい?」

「はい!ちゃんと150万ジェニーあります‼」

報酬高いなおい

「さて、こちらも渡すとするか」

ポン
と外は黒い箱が出てきた

「その中にサンライトパールが?」

「ああ
とりあえずこれを掛けてくれ」

そう言ってレインが手渡したのは遮光グラスだった

「こいつはその名の通り太陽の輝きを持つ
比喩ではなく熱がない太陽そのものと考えて貰って構わない
なら開けるぞ……」

レインが蓋を開けた途端に

ジュゥゥゥウ
と音がした

「いい忘れていたが真珠に熱は無くても光は吸収されると熱を発するからこうなるぞ」

視線を送った先には真珠が発する光によって焼けた壁があった

パタン

「さて、約束通りこれは渡す」

レインがぽいっと箱を投げ渡すと依頼主は思いっきり後退した
普通の人間ではあり得ないほど(・・・・・・・・・・・・・・)

「へっ…やっぱな」

「どうしたんですか?」

ウェンディは何があったのかわからないといった顔をしていた

「あの動き……あんた魔導師だろ」

「な、何をおっしゃっているのかさっぱり……」

「さっきの俺の行動への緊張及び反射
普通の人間じゃねえ
それに、こんな豪邸に住んでるお嬢様だとしたら尚更だ
もう一度聞くお前は何者だ?」

「なーんだ、バレちゃったのか」

彼女の体を赤い光が包みさっきまで彼女が着ていたドレスは胸元を強調したデザインの鎧へと姿を変えていた
そしてその胸元には何本かの糸で吊るされた人形を模した紋章があった

「その紋章……血塗れ傀儡(ブラッディパペット)か」

「私たちにはそれが必要なの
最後にもう一度だけお願いするわ
それを頂戴」

「だーかーらー!悪用しなきゃやるつってんだろ!
何に使うかを教えろって言ってんの!」

「それは言えない!だから力ずくで奪わせて貰う!
人形撃:燭台人形(シャンデリアドール)‼」

上に吊るされて居たシャンデリアに眼と口ができ両手の炎を使って攻撃し始めた

「ちぃ!埒が明かん‼ウェンディ、下がってろ‼」

「は、はいぃぃ……」

ウェンディはトテトテと走り物陰に隠れた

とは言ったものの……
まだ魔力が万全じゃねえか…やっぱバハムートの影響か

「おぉぉらぁ‼」

レインは魔力を込めた拳で炎を打ち払った

「なっ⁉」

「ナツほどじゃねえがなかなかだな
流石はギルドマスターってとこか
人形関係の魔導師のみを集めたギルド血塗れ傀儡(ブラッディパペット)
最近はあまりいい噂は聞かねえな
俺は闇ギルドでもお前らは気に入ってたんだぜ?」

「だったら真珠をよこせ‼」

「渡せねえって言ってるだろ!
換装、夫婦剣:炎龍(エンリュウノツガイ)

レインの手には黄金色の炎を纏う長剣と銀色の炎を纏う短剣が握られていた

「金炎‼」

ズバァ!

シャンデリアの片腕(?)を切り落とし

「銀炎‼」

ズババババ‼

右手の短剣で細切れにした

「くっ……なら…人形撃:机人形(デスクドール)‼」

今度は宝石が装飾された机が動き始めた

しかしレインは二本の剣を逆手に持ち深く腰を落とした
すると剣からそれぞれ金と銀の炎がたちのぼった

「双剣術炎龍型:双炎じ「マスターを虐めるな‼」……⁉」

突然の声に技を中断するレイン
その声の主は何と子供だった
そして屋敷の奥から出て来たのは数人の子供達だった

「そこをどきなさいあなた達‼出て来てはダメだと言ったでしょう‼」

「でも、こいつはマスターを虐めた!」

「私たちのマスターを虐めるやつは私たちが許さない!」

「みんなかかれー!」

「「「おおおおお!」」」

「子供の相手は苦手だ……影縫(カゲヌイ)!」

レインは全ての子供の影を縫い付け動きを封じた

「う…動けない‼」

そう叫んだ子供の首筋にあった傷にレインは違和感を覚えた

「おい、その傷……そうか!だからお前は真珠を‼」

そしてレインは全てを悟った
ここ数ヶ月のパペットの動きそして真珠を狙った訳を……

「その傷……吸血王(ヴァンパイアロード)にやられたな?
そしてお前は浄化するために教会を破壊した
何処かの教会にあると言われた太陽の真珠(サンライトパール)を狙ってな
だが何処にもなかった
それどころか同じような境遇の子供をたくさん見つけてしまった
そして時間は飛び今に至るってところか
造り主である妖精王から直接真珠を受け取ろうとした」

「そうよ……
あの子達は私たちが拾って来た子供たちよ
そして他のメンバーは今も……」

「今すぐ全員を招集しろ
それに、真珠じゃ浄化は出来ねえよ」

「どうして⁉ロードの呪いを浄化するには太陽の力が必要だって…‼」

「真珠はランク1だ
それに対してロードはランク4程度
どうやっても浄化は出来ない」

「そんな……じゃあどうすれば…」

「俺が何とかする」

「え?無理よ‼そんなこと……出来るはずがない‼」

「出来るはずがない……か
残念だったな俺は出来ないを出来るにすることが出来る物を造ることが出来る魔導師だぜ?」

「じゃあ……あなたが?」

「所謂妖精王ってやつだ
さぁ、メンバーを全員集めてくれるか?」

「かしこまりました」
 
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