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ヘタリア大帝国

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TURN73 思わぬ復活その四

「何だこれは」
「この爆弾は何だ?」
「ドクツの新兵器か?」
「それか」
「皆少し待て」
 ここで将校の一人がいぶかしむ兵士達に言った。
「元帥に確認を取ろう」
「ジューコフ元帥にですか」
「そうされますか」
「そうだ、そうしよう」
 こう言ったのである。
「おそらくドクツ軍の新兵器だが」
「ベルリンは我々の管轄になるのでこの兵器も我々のものになりますが」
「これをですね」
「そうだ、念の為ここは元帥の指示を仰ごう」
 そうしてどうするか決めようというのだ。
「そうしよう」
「わかりました、それでは」
「元帥に」
 こうしてだった。彼等はまずはジューコフに指示を仰いだ、ジューコフはこの時も総司令部となっているソビエツスキーの艦橋にいた。
 そこにいてその話を聞いてまずはロシア兄妹に問うた。
「どう思われますか」
「ううん、ドクツの新兵器だと思うけれど」
「具体的にはどういったものかわかりませんね」
 二人も首をまずは首を捻る。
「けれどベルリンのドクツ軍の兵器は僕達のものになるから」
「接収しましょう」
 これが二人の考えだった。
「じゃあその爆弾はね」
「本土に持って帰りましょう」
 こうジューコフに話す、そしてだった。
 ジューコフも二人の話を聞いたうえでこう言った。
「では接収し本土に持ち帰りましょう」
「そしてロリコフ先生に調べてもらおう」
「そういうことで」
 こうして爆弾の接収と本土へ持ち帰ることが決まった、爆弾はすぐにソビエト艦隊の中の一隻に入れられた。他の兵器の接収も進む。
  ゾルゲはベルリンに入りレーティア達の捜索をはじめた、自ら陣頭に立ちそれを進める。
「ベルリンの地図はわかった」
「では今すぐにですね」
「秘密警察の同志達を手配しますか」
「こうしてくれ」
 手配の計画も即座に出した。
「この様にな」
「もう計画を立てられたのですが」
「速いですね」
「物事は迅速にかつ的確にだ」
 ゾルゲは淡々と述べる。
「だからこそだ」
「もう計画を立てられていましたか」
「レーティア=アドルフ捕獲の為の」
「脱出は想定していた」
 そのうえでのことだった。
「ベルリンに来るまでにな」
「では今からですね」
「我々はレーティア=アドルフの捜索にあたりますか」
「ここは」
「そうする。後で同志ゲーペ長官もベルリンに入られる」
 カテーリンの懐刀でありソビエトの恐怖の象徴である彼女もだというのだ。
「そうしてそのうえでだ」
「はい、それではですね」
「総統逮捕の後のドクツの統治も進めますね」
「そのうえで」
 ゾルゲもまだレーティアがベルリンにいると思っていた、そのうえでそれからのことを考えていたのである。
 爆弾を接収したソビエト軍はベルリン星域から離れた場所に移っていた、それはソビエト軍全軍の主力だった。 
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