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魔法少女リリカルなのはStrikerS ~賢者の槍を持ちし者~

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Chapter0「選択の果てに」

 
前書き
ゼロ・クルスニクです。
私は以前、ハーメルンでこの小説を投稿していましたが、意図して行っていたわけではありませんが利用規約に反していた事があり、アカウントと小説データを全て管理者側に削除されました。

応援してくださっていた読者様方には多大なご迷惑と、失望させてしまい本当に申し訳ありません。

このような形で連載を継続する事は非常におこがましい事なのは重々理解していますが、私の二次創作に対する思いは偽りはないものです。

今後の反響次第ではありますが、ひとまずよろしくお願いいたします。

この度は本当に申し訳ございませんでした。



ゼロ・クルスニク

 

 
『大切なら守りぬけ。何にかえても!』
分子世界のキジル海瀑で兄が言った言葉を思いだす。
・・・俺は守ったよ兄さん・・・・自分の命にかえてでも守り抜いてみせた。

正しい選択なんてどこにもないのかもしれない・・・・・けど俺はあの子・・・エルを守る為に自分を時歪の因子化し、エルの時歪の因子化を防いだ事に後悔はない。

『消滅より怖いことがあるんだ』

ミラ・・・・・あの時の君の気持ちがわかるよ。エルにミラはエルを助けたかったなんて言ったけど、自分がこうなって真に君の気持ちがわかった気がする。

そう言えば結局君の最後の頼みを果たせなかったな・・・・けど多目にみてくれよ?はは・・・なんだか眠くなってきたな・・・・これが死ぬって感覚なのか?・・・ダメだな俺。消滅より怖い事があるってエル達の前でカッコつけて言ったけど今になって死ぬのが怖いって思っちゃってるよ、ははは・・・。

真っ白な空間で光となり消えかけている自分の体を見てどこか呆れた表情でそれを笑い目を閉じる、世界と運命、クルスニク一族の鎖翻弄され、少女のために世界を壊し続けた青年ルドガー・ウィル・クルスニク・・・彼の消滅と共に一つの物語が終わりを告げる。

「・・・もっと皆といたかったな・・・」

そしてその一言を最後にルドガーの意識は完全に途切れるのだった。彼の脳裏には共に旅をした仲間と救えなかった二人の大切な人間の姿が最後まで残っていた。


しかし、そこで変化が起きる。消滅しかけていたルドガーの体に四方から光の粒子が集まり、再び彼の体を再構築させてしまう。

「・・・まだ死ぬには早い・・・」

幼く優しげな声が目を閉じるルドガーにかけられる。その声が何なのかは例えルドガーが聞いていたとしてもわかる事はないだろう。

「あの世界でもう一度・・・」

突如ルドガーを中心に光の陣が現れ黄金色の粒子が空間に放出され、同時に陣の中心にいたルドガーは最初からそこにいなかったかのようにその姿を消した・・・
これが何を意味するのか誰にもわからない・・・だがこれだけは言える。一つの物語が終わりを告げると共に一つの物語が始まろうとしているのだった。

 
 

 
後書き
・ルドガー・ウィル・クルスニク
性別:男性/年齢:20歳/身長:170cm/武器:双剣・ハンマー・双銃/戦闘タイプ:銃剣槌士
エレンピオス人の青年で、クルスニク一族の末裔。
兄ユリウスを慕い、クランスピア社エージェント試験を受けるがユリウス本人に不合格を言い渡されるが、これはユリウスが意図的に落としたものであり、ルドガーをクルスニク一族の宿命から遠ざける為の措置であった。しかし、ユリウスの意思とは裏腹に彼の運命は、〝カナンの地"を目指すエル・メル・マータとの出会いにより走りだしてしまい、多額の負債と世界の命運を背負うことになった。
 
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