ガールズ&パンツァー もう一人の転校生
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決勝トーナメント組み合わせ発表
日本における戦車道の大会は全国大会、大狩流派祭、全国選抜大会の3つがある。
そのうち全国選抜大会は各地方から選抜された選手で行われる。
毎年、南九州と東北が決勝で当たっている大会だ。
参加は北海道、東北、北関東、南関東、東海、北陸、北近畿、南近畿、山陰、山陽、北四国、南四国、北九州、南九州の14地区に分かれる。
毎年、シードには南九州と東北が入っていたが今回はどうなるかはまだわかっていない。
だからこそ今行われている大狩流派祭が大切なのだ。
ちなみに大洗女子学園は北関東に所属することになる。
大狩流関係の地区は北海道、東北、北関東、南関東、東海、北陸、北九州の7地区。
逆を言えばそれ以外は西住流の関係と言うわけだ。
しかしそうとも言い切れはしない。
北近畿地方はどちらの流派も同じくらい使われているため毎年戦法が変わる。
そんなわけで今年もこの大会は行われる。
そしてこの全国選抜大会は全国大会、大狩流派祭と大きく関係している。
この二大会での成績で選抜が決められるのだから。
そして大狩流派祭決勝トーナメントの組み合わせが今日発表された。
一回戦
第一試合・・・白河女子高等学校vs九州中央高等学校
第二試合・・・ヴェネツィア高等学校vs鎌倉歴史高等学校
第三試合・・・プラウダ高等学校vsアンツィオ高等学校
第四試合・・・サルバー大付属高校vs鹿島女子学園
第五試合・・・大洗女子学園vs聖グロリアーナ女学園
第六試合・・・多治見大付属高校vsルール女子工業高等学校
第七試合・・・修善寺高等学校vsサンダース大付属高校
第八試合・・・青葉女子学園vs北海学園
二回戦
第一試合・・・一回戦第一試合勝者vs一回戦第二試合勝者
第二試合・・・一回戦第三試合勝者vs一回戦第四試合勝者
第三試合・・・一回戦第五試合勝者vs一回戦第六試合勝者
第四試合・・・一回戦第七試合勝者vs一回戦第八試合勝者
準決勝
第一試合・・・二回戦第一試合勝者vs二回戦第二試合勝者
第二試合・・・二回戦第三試合勝者vs二回戦第四試合勝者
三位決定戦
第一試合・・・準決勝第一試合敗者vs準決勝第二試合敗者
決勝
第一試合・・・準決勝第一試合勝者vs準決勝第二試合勝者
と言った感じです。
私たちが勝ち進むと北の猛獣こと北海学園や、静かな悪魔こと白河女子高等学校と当たる。
しかも決勝、準決勝で。
実力はもともと白河女子高にいた私たちがよく知っている。
今の大洗女子学園では白河はもちろんのこと、北海学園にも勝てないだろう。
そもそも経験者相手に素人が勝てないことと同じ。
北海学園や白河女子高は多くの経験者を有している。
それにたいして大洗女子学園はほとんどが素人だ。
唯一の救いは黒森峰女学院が出ていないことだ。
もし出場していれば間違いなく第一シードもしくは第二シードに入っていたはず。
そうなれば白河女子高、黒森峰女学院、プラウダ高または北海学園と言う強豪三連戦だったはず。
そして消耗が激しく決勝まで進めるか分からなくなっていただろう。
「いない学校のことなんて考えても仕方がないか。」
私はテレビの電源を消して学校に登校した。
「梨華。おはよう。」
登校中に絵里と亜依と出会った。
何時もは私よりも早く登校する二人なのだが今日に限っては絵里の寝坊で出発が遅れたらしい。
「絵里が寝坊なんて珍しいね。」
「本当だよ。それも平日なんて。何かあった?」
私と亜依は絵里に話掛けるがずっと下を向いていた。
そんなにショックなのかな?
と思っていたが絵里が顔を上げて
「今日、体育あったよね。」
と聞いてきた。
私は頷くと絵里と亜依が後を向いて歩き始めた。
「ちょっと。学校はこっちだよ。」
私が声をかけても二人は反対の道を歩いていったしまった。
早足で。
私は数分歩くと学校に着いた。
時間的には遅刻寸前。
クラスは絵里と亜依を除けば全員が揃っていた。
梨華に体育が有ることを知らされた私と亜依は急いで住んでいるマンションに引き返していた。
「だから体育があるっていったのに。」
私は歩きながら亜依と話していた。
しかし二人の会話は何時もよりも明るくはなかった。
「だって仕方がないでしょ。私は昨日早退したんだから。」
「そうだけど昨日の夜に先生から電話もあったじゃん。」
「くっ。言い返せないのはきついよ。」
体育は今日からバドミントン。
白河女子高で去年もやったけど梨華が異常なまでに強かった。
スマッシュもキレイな角度で落とされていて、バドミントン部員にも圧勝していた。
私も梨華ほどではなかったけどそこそこ上手かった。
バドミントン部顧問の先生から入部の話も持ち掛けられたしね。
「早く鍵を開けて。急がないと遅刻になっちゃうから。」
「うん。」
部屋に着くと私たちは急いで体操着を畳んでバックに入れた。
急いでいたせいか私と亜依は靴を履き間違えてしまった。
その為私は靴が小さくて足を痛めて、亜依は何度も脱げてしまった。
そして学校に着いたのは二時間目だった。
入れ換えによって二時間目の現代文と体育が変わっていたため二時間目は体育になっていた。
学校に着いてすぐに体育はきついと感じた私たちの姿があった。
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