妖刀使いの滅殺者
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第33話
前書き
お久しぶりです!テスト終わりました!!
「ちょちょちょちょっと待て!?崩壊ってどういうことだ?」
「そのままの意味だ。今、この街にむけて一匹の巨龍が向かっている。このまま行けば一週間で着くであろう」
つまり、猶予はあと一週間。おそらくこのクエストは俺が受注する訳でなく、時間になれば自動的に発動するタイプのクエストだ
「我はその危機を救う事の出来る強きものを探していた。そして見つけた」
そう言ってトランダは俺に一つのアイテムを差し出した
≪龍を呼ぶ笛≫。吹けば飛龍が助けてくれるドーピングアイテムだ。しかもS級アイテムで、しのぶえに似ている
「…このアイテムは我からのちょっとした助力だ。他にも我と同じ様に強き者を探している者がいる。探し出し、アイテムをそろえよ。いいか、一週間以内にだぞ!」
そう言うと同時にトランダの体がすけていった
「お、おい!?」
「案ずるな、役目を果たしたまで…」
最後に満足げな表情をしてトランダは姿を消した
その場に残された俺と周りの群衆は動きが固まる。しかしその硬直を破ったのは意外にもクラインだった
「師匠、どうすんだ?」
「…きまってる。アイテム揃えて巨龍ぶっ飛ばしてやらぁ!」
「オウッ!なら俺ら風林火山も力ぁ貸すぜ!!」
頼もしい…かな?でもありがたい。俺は急いでメールを作った
『一週間後、この街の存亡をかけた攻防戦が始まる。それに勝つにはどうやらアイテムが必要らしい。探すの手つだってくんねぇ?とりあえず、デュエル挑んでくるNPCを探してくれ』
打ち終え、ウィンドウを閉じると直ぐにメールの返事があった
サチ、シリカ、リズ、エギル、キリト、アスナ、アルゴ…
かなり心強いメンツが揃った。特にアルゴが手伝ってくれるのなら即効で見つかるだろう。俺はクラインと別れ、NPCを探すことにした
しかし、情報が少ない。いくつあるのか?街に居るのか?全く見当がつかない
…が、それは意外にも簡単に答えが見つかった
さっき入手したアイテムを見ると、
三種の龍器の一つで、絶大な力を持つ龍、バハムートの力を得る事が出来る。この他に、三種の神器、最後の秘宝がある
つまり
三種(3つ)+三種(3つ)+最後(1つ)=7つ
だから、これから毎日一人づつ倒す事になるのだろう
「ってことは今日はもう意味ねぇな…サチには悪いけど、これから一週間は毎日レベル上げだな」
この時俺はサチに俺のスキルをちゃんと話さなければと、改めて思った。何故かはわからない、でも伝えなければならないと思う
『今日は遅くなる。夜には必ず帰る・・・あと、話したい事があるから夜にまた』
返事はかなり早かった
『わかった、夜ね~』
…じゃ、レベル上げるか!!
俺はフィールドにでてレべリングを始めた
「…そういや、ソロも久しぶりだなぁ」
黒印を抜き放つ
目の前には≪―スパイランク―≫。人型で全身黒。どこかの二刀流使いを思い出す。武器は曲刀、動きが素早く、一撃が弱いが連撃が痛い
「うしっ!即効で終わらせる!!」
いきなり≪風雅・散≫で胴を斬る。体力バーが変動した。≪―スパイランク―≫は素早い動きで俺に襲いかかってくる。が、振るう前に曲刀を黒印ではじき隙を生ませる
そして直ぐに≪氷雷・風≫で×印に切り裂く。≪―スパイランク―≫は体を捻って若干かわしてきたが、かするだけで大ダメージの俺の斬撃は嫌でも命を刈り取りに襲いかかる
「ふッんッ!」
片足でバックステップをして距離をとり、黒印を一旦下す。そして腰の位置に構え≪居合・真≫を発動させる
≪―スパイランク―≫はやはり高速で曲刀をふるい、翻弄しにきたが俺はその攻撃に目もくれず、スキルを発動させる
体力バーがけし飛び、大きな鈍い音と共にポリゴンが散る。そして
「おッ?レベルアップか…」
レベルが上がった。俺はすぐに気を取り直して次の獲物を探した
夜――――
その後は結局レベルが上がらず、引き上げた
家に帰るとサチが出迎えてくれた
「おかえり!」
「おう、ただいま…、なぁサチ」
何時もと違って真剣なまなざしの俺に違和感を覚えたのかサチは首をかしげた
「…俺のスキル、まだちゃんと話してなかったろ?話すよ…俺のスキル≪滅殺者≫」
ソファーに座りステータスを可視化して全て説明した。サチは俺が昔病んでいた時代と「生い立ち」をしっているからスキルの説明だけをした
「レイが強いのはこのスキルのお陰でもあるんだね…」
「あぁ、流石にやりすぎだとも思ったがな…」
「ありがとうレイ。話してくれて」
俺の顔を覗き込み、静かにサチは呟いた
そして、涙にぬれる頬をぬぐって静かに唇を重ねた
後書き
レイ「やっと更新かよ・・・」
雨の日「テストだったんだよ!」
サチ「お疲れさま」
レイ「じゃ、更新がんばれー」
雨の日「すとっくが…(泣」
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