古の鉄の巨人を駆る他世界への介入者
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完成!新生弐号機!!
「ほ、本当に2時間で終わらせちゃった・・・」
アスカは何とか搾り出した言葉がそれだった。先程までずっと弐号機の改修作業を見ていた訳だが、その光景は圧倒される物だった。整備兵が目まぐるしく動き回り弐号機はどんどん分解と回収が繰り返されていき、生まれ変わっている。度々小さな作業ロボットまで出てきて作業をする。そんなことが繰り返される事2時間が過ぎ、弐号機の改修は完全に終わっていた。
「・・・。冗談で2時間って言ったんだか、それを可能にしちまうのがうちの整備チームなんだよな」
「マジでやっちまったな・・・。」
ミゲルも流石に2時間で終わらされるとは思わずに唖然
「そういえば、俺のグルンガストも2時間ちょいで組み立て終わらせたって話しだしな・・・そんなことが出来るなら可能か・・・っておい、アスカ?」
アスカは車椅子から立ち上がった。まだ少しふらふらとしているがしっかりと歩けている。新生弐号機の正面に立った。弐号機は以前雰囲気を残しながらも全く違う、強い力を感じさせるものへと変貌していた。
全体の構造は変らず以前の姿のままだが、細部の形状が異なっており、追加の装備のようなものが付けられていた。手の甲、肘、肩に紅色の宝玉のようなものが埋め込まれており肘には腕の半分ほどの長さのブレードが備え付けられていた。それが見た目から見て取れる弐号機の変更点だった。
「なんだか・・・結構変わったんだね弐号機・・・。でもなんだかスッキリしたかもね、これからも宜しく」
そうアスカは弐号機に笑いかけた。弐号機はその笑いを見たからか解らないが、瞳の部分がきらりと光った。そしてアスカは後ろまでミゲルによって押されていた車椅子に腰掛けた。
「んで闇夜よ、どういう点が変更されたんだ?」
「ああ~ちょっと待て・・・。今回弐号機には少し前から作られていた新型の形状記録装甲を採用、それと同時に弐号機のコアを完全に調整。そして弐号機に追加された装備、それは『ソウルゲイン』から流用された物だ。A10神経を介した神経接続によるコントロールシステムを廃止、思考をダイレクトに機体に伝えるダイレクト・フィードバック・システムに変更。それとアスカ自身の身体能力が高い水準だった事から、アスカの動きをトレースするダイレクト・アクション・リンクシステムも採用した」
「それって・・・私の思った通りにも動きし、身体を動かしても動くって事?あっでも走るって事はコクピットじゃ出来ないから走るのをイメージするのかな?」
「そうだ、インダクションレバーの代わりに身体を直接動かすという感じだ。動かすという事であればやりやすいと思うが」
そういわれてアスカは再び弐号機を見た。あの弐号機は今まで以上に自分に忠実に動くっという事実を聞いてアスカはちょっぴりワクワクしていた。
「それと動力は電気である事は変らないが、稼働時間が大幅の増加した。今まではケーブルを繋いで状態で無制限な稼働時間だったが、この改修で超高性能バッテリーを搭載した事で稼働時間はなんとエヴァではケーブル無しでは考えられない3時間稼動だ」
「3、3時間!!?」
アスカは今まででは考えなれない稼働時間に驚愕した。先程から驚きっぱなしだ。
「全力稼動で1時間が限界だから気をつけてくれよ」
「なっていうか・・・もう驚きようが無いわね・・・」
「そして、今回はアスカに会いたかった人が居るんだよ」
「え?それって日本語的におかしくありません?私がじゃなくて、私に会いたい
アスカが変に感じた部分を指摘すると、ミゲルは腕を組んで考え始める。
「嫌この場合、どちらでも良いとは思うんだがな~・・・」
「随分違うと思いますが・・・」
「まああってみれば解る」
そして、アスカは二人に連れられてとある部屋に入ると・・・そこには
「マ・・・ママ・・・?」
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