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インフィニット・ストラトス~IS学園に技術者を放り込んでみた~

作者:壬生咲夜
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本編
  第14話「とある日の放課後の出来事」

とある日の放課後のアリーナ。

[ザク、シャッ…、ザク、シャッ…]
[タンッ、タンッ…]

ケイン
「なぁ、キョーヤ、シャオ」
鏡也
「ん~?」
小琳
「なんですか、ケイン先輩?」

[ザク、シャッ…、ザク、シャッ…]
[タンッ、タンッ…]

ケイン
「1年1組のクラス代表のことなんだが…」
鏡也
「ああ、オルコットが辞退して織斑少年になったんだろ?」
ケイン
「ああ、やっぱり知ってたか」

試合の結果は織斑少年の自滅。
原因は、単一仕様能力(ワンオフアビリティ)によるShield.Energy(以下S.E)の大量消費だ。
織斑の駆るIS…白式の単一仕様能力の名は“零落白夜(れいらくびゃくや)”といい、能力の発動中S.Eを消費し続けることでシールドバリヤーやエネルギー兵器による攻撃を切り裂くことができる。
そもそも単一仕様能力とはISと操縦者の相性が最高状態になったときに自然発生する特殊能力で、普通は第二形態から発現するかもしれない能力(モノ)なのだが、織斑少年は何故か第一形態の状態で織斑先生が現役IS操縦者だった頃の愛機“暮桜”と同じ単一仕様能力を使えている。
第二形態に移行しても単一仕様能力が発現しない方が多く、例え血縁が繋がっていようが使っている機体やコアが違ったら同じ単一仕様能力が発現することはないのだが……。

小琳
「は、早いですね…。そのことが発表されたのは今朝ですよ?」

鏡也&ケイン
「「女子の噂話なめるなよ? どんな些細な話題でも半日で学園のほぼ全員に知れ渡るからな」」

小琳
「は、はぁ…そうですか」

ホントだよ? 特に織斑先生関係とかホモーンな話とかは1~2時間で学園全体に知れ渡るぞ。

ケイン
「それでそのオルコットはなんで代表を辞退したんだ? イギリスの代表候補なんだから、自国の力をある程度誇示するのにクラス代表はうってつけだろうに…」
鏡也
「“織斑少年と戦ったのは彼の戦闘データを逸早く欲しかった国からの命令だった”ってのも考えられるけど、多分、代表選抜戦で織斑少年に惚れたからじゃないの?」
ケイン
「今まで見たことのない意思の強い殿方に惚れましたってやつ?」
小璘
「でもそれだと、どうして代表の座を譲ることになるんですか?」
鏡也
「ISについてほとんど素人の織斑少年が代表になれば周囲に織斑少年をサポートする人間が必要になるだろう?」
ケイン
「勉強はともかく、ISの実戦経験が1組で豊富なのはオルコットだけで、その指導を買って出ればあわよくば二人っきりになれると……」
鏡也
「オルコットも最近の自分を振り返ってみて自分はクラス代表として相応しくない行動をしたと自覚したから、代表の座を譲ったのもあるだろうけどな。現にオルコットはクラスメイトの部屋を訪れて謝罪とかしたらしい」
ケイン
「ほ~、なるほどね…。それでオルコットへの風当たりが柔らかくなったわけか」
小璘
「そういえば、クラスメイトがそんな話をしてたような気がします」

これは同じクラスの本音から聞いた話なのだが、クラス代表を選抜するさいにオルコットは日本のことを“文化が後進的な島国”やらなどと発言をしたらしい。
クラスの半数以上が日本人であるのにも関わらずに、だ…。
織斑少年が何の努力も無しにIS学園(ここ)に入学したことか、男が気に食わないかは知らないが、挑発のしかたが不味かったな。
上級生(俺たち)はそういうことをある程度経験しているからオルコットの件については特に気にしていなかったが、新入生に関してはそうはいかない。
入学してすぐに他国の…それも代表候補生に母国を侮辱されれば頭に来ないやつはいないだろう…。
現にオルコットは最近まで若干孤立しかけていたがそれも徐々に回復しているらしい。


[ザク、シャッ…、ザク、シャッ…]
[タンッ、タンッ…]


ケイン
「ならさ、今度IS学園(うち)に転校生が来るって話し知ってるか?」
鏡也
「ああ、確か中国の代表候補生だっけか? 昨日シャノンから聞いたよ」

転校生が来ることは普通の学校(・・・・・)だったらありえなくない話だが、ここは入学率1万倍の特殊国立高等学校だ。
“家庭の事情で転校してきた”や“前の学校で虐めを受けて転校してきた”なんてことまず無い。
あるとしたら織斑少年の様な男性IS操縦士やIS適正Sランクを叩き出した()、後は国からのゴリ押しくらいで来たスパイとかだろう…。

小琳
「中国の代表候補生…」
鏡也
「どうしたシャオ?」
小璘
「ああ、いえ何でも無いです」
ケイン
「おいおい、突然ぼやいてそりゃないぜ~シャオ」
小璘
「うわっ、ケ、ケイン先輩」
ケイン
「もしかして故郷に残した彼女や想い人でもいたか?」
小琳
「ち、ちがいますよケイン先輩!! ただ、あっち(中国の学校)のクラスメイトが少し前に候補生になった子がいたなって思いだしただけです」

慌てて否定すると余計に絡まれるぞシャオ。
ついでに必死に逃げようと頑張ってるところ悪いが、一応そいつ軍人格闘やってるからそう上手くいかないぞ。

ケイン
「またまた~、いいからゲロっちまえよ」
小琳
「で、ですから違いますってば」

さて、そろそろ助け船を出しますかね。

鏡也
「はいはい、ケイン。シャオをからかって苛めない。 “SSS(好き好き小璘)”の会員が遠目にお前の事睨んでるぞ(ボソッ」
ケイン
「おっと、あいつ等を(ファンクラブ)を敵にまわすと厄介だ。サンキューなキョーヤ(ボソッ」
鏡也
「いえいえ(ボソッ」

遠くにSSSの会員証を付けた女子がちらほらとみえ、その大多数が嫉妬やら怒りの表情を浮かべ、逆の少数の女子は何やら怪しげな……というよりかなり危ない顔をしている。
え~っと何々…、“こ・と・し・の・な・つ・は・せ・ん・ぱ・い・に・せ・め・ら・れ・る・お・と・の・こ・で・き・ま・り・ね”、“な・に・そ・れ・む・ね・あ・つ”……
………うん、強く生きろよシャオ。


数ヵ月後、自身が主人公の薄い本の存在を知り、しばらくの間部屋に引きこもるの男の娘がいたとか…。


小琳
「さっきから何でそんな小声で話してるんです?」
ケイン
「いやいや、なんでもないさシャオ」
鏡也
「そうそう、世の中には知らない方が幸せなこともある」
小琳
「?」

可愛らしく小首を傾けるシャオ。
あ、遠くでSSSのメンバーが鼻血吹いて倒れた。


ケイン
「話戻すけどさ~。もしかしたら、その子が来るんじゃないのか?」
小琳
「ん~、それはないと思いますよ」
ケイン
「なんでだ?」
小琳
「その子、IS学園に興味を示してませんでしたから…それに……その、僕が日本に行くって話しても…相手してもらえなかったので…」

…何だろう。この悲観漂ったオーラは……。
そして俺らを睨むなSSS


「…お喋りもいいけど、そろそろ手を動かしたらどうかしら? さっきから手が休んでるわよ」
鏡也
「ありゃ虚? お疲れ~」
ケイン
「お疲れッス」
小璘
「お疲れ様です」

「はい、お疲れ様」

背後から声をかけられ振り向くと、何やら呆れた表情を浮かべた虚がいた。
いつもの女子用の制服(上着が半袖の改造服)ではなく、俺達と同じ整備服を着ている。

ケイン達との雑談に夢中になりすぎたかな? 
時計をチラっと見てみれば10分以上も話してたのか…。
ん? そういえば…

鏡也
「今日は隣のクラス(3組クラス代表)の子に頼まれて第二整備室で“打鉄2nd edition ver2.31”の整備をやるって言ってなかった?」

「……“打鉄・改”ね。いつまで引っ張るのよその(S.G)ネタ…」
鏡也
「作者が飽きるまでだろ?」

「…まあいいわ。一通りの調整を済ませたから第二アリーナ(こちら)へ来て不具合がないかのテストをしたかったのだけど…」
ケイン&鏡也
「「アハハハッ、後1時間くらいかかります」」

「そうみたいね…。ハァ……」

おいおい、溜息なんてついたら幸せが逃げるぞ


「騒動の元凶の一人が何を面白いこと言ってるのかしら?」

[グニニ~ッ]

鏡也
「いひゃいいひゃい、ほっへをひっふぁるな」
ケイン
「お~、すげ~伸びんなwww」

ちょっ引っ張りすぎじゃないですか虚さん?
頬が漫画の世界見たいに伸びてるんですけど。


「大丈夫よ。ここは二次創作の世界だから」

あ、そうだったな。


小璘
「えっと、そもそもどうやったらここまで大きな穴が出来たのでしょうか?」

「…そう言えば、まだ話して無かったわね」

[パッ]
[バチンッ!!]

鏡也
「フギャッ!?」
ケイン
「キョーヤッ!!??」

なぜに限界まで引っ張ってから離したし、地味にイタイ……。


織斑先生(依頼主)曰く、『授業で急降下からの完全停止をやらせたら、遥か上空から急速落下して地面に突っ込んだ』とのことよ」


午後の授業中に何処からか聞こえた落下音はやっぱりそうか、じゃないとこんな大穴(半径約7m深さ約5m)できないしな…。

ケイン
「なにそれ、馬鹿なの? 死ぬの?」

ケインの言い分ももっともだがそれより…

小璘
「操縦者の方は大丈夫だったのですか?」

「念のために医務室で検査した結果、軽い脳震盪だったみたいよ。今頃は織斑先生か山田先生から注意(説教)を受けてるんじゃないかしら?」

通常、全てのISには絶対防御と呼ばれるあらゆる攻撃を受け止めるシールドがある。
この機能は操縦者の命に関わる事態が起きたさいにS.Eを多く消費することでその身を守る仕組みになって、その判断は全てISが行っている。
その絶対防御だが全てのダメージを防いでくるというわけではなく、ある程度ダメージを減少する程度。
つまり、S.Eを突破する攻撃力があれば本体にダメージを貫通させられることも可能だ。
今回は軽い脳震盪で済んだが、もしかしたら大怪我になっていたかもしれない。
虚の言うとおり、今頃保健室で織斑先生か山田先生のどちらかから軽い注意事項(説教)を受けているんだろうな…。

因みに最近とある教員が全速力で相手(受験生)に向かって行ったら簡単に避けられ、そのままアリーナの壁に頭から突っ込んでそのまま気絶。
その後その教員は保健室に運ばれ(軽い脳震盪だった)、目覚めてすぐに鬼教官からのありがたいお言葉を受け、現在はその鬼教官の副担任をやってたりする。


部下A
「部長、持ってきました~」

「…香奈?」
部下A→香奈
「あれ? 虚先輩、お疲れ様です!」

虚に挨拶をしたのは第01話から登場してたのに未だに名前が明かされてなかった“部下A”こと“三枝香奈”。
1つ下の後輩だ。

香奈
「ム、失礼な紹介をされた気がします」
小璘
「? どうかしましたか?」
香奈
「ん~何でも無いですよシャオ君」


「なるほど…“パワーローダー”のデータとりもかねてたのね…」
鏡也
「そういうこと」

“パワーローダー”とは、オラクルで開発された亜人型のパワードスーツだ。
胸部分に背中を預けて装着し、操縦者の意思や動きに合わせて機械の腕や足が動く仕組みになっている。
ISと違いコアを必要としないが粒子変換や絶対防御といった機能が存在しない。
それに試作機のせいもあるが飛行機能がついておらず、代わりに地面から数センチだけ浮いて移動する浮遊機能(ホバークラフト)がついてる。

今回、香奈にはパワーローダーの歩行テストも兼ねて穴に埋める土砂を運ぶ作業を頼んでいたのだ。

香奈
「あの~、土砂(コレ)はどこに置いておけばいいですか?」
鏡也
「ああ、そこらへんに置いといて」
香奈
「は~い」

[ドスンッ!!!]

ゆっくりとした動作で荷物を下ろしたが、かなりの重音が周囲に響く。

ケイン
「…それでカナ、“パワーローダー”の調子はどうだった?」
香奈
「すっごくいいですよ! 何十キロもあった土砂を持ちあげるのも、運ぶのも全然楽でした! 機械音もそこまで大きくないですし、排熱量の問題も今のところOKです。ただ、使ってて思ったことがこの子“重い”んですよね~」
鏡也
「まぁ、そいつはテスト機だからな…」
小璘
「当面の目的は、パワーローダーの軽量化と小型化といったところでしょうか?」
鏡也
「そうだな。…他にも使ってて感じたことがあれば言ってくれ。そういう感覚(・・・・・・・)はお前が一番解るんだから」
香奈
「了解しました!」

器用に大きな腕で敬礼をとり、屈託のない笑顔でそう答えた。
頼りにしてるぞ。


「…ところでこの土砂はどこからもってきたのかしら?」
鏡也&ケイン&香奈
「「「ああ、それはこの間新しく地下室を作ったときのやつ(です)…」」」

「……学園に何を作っているのよあなた達は…」
鏡也&ケイン&香奈
「「「いや(いえ)、秘密基地とか隠し部屋って憧れない(ません)?」」」

「………とにかく」
ケイン
「あ、話そらした」
鏡也
「間があるってことは肯定と同じだぞ虚」
小璘
「あ、あはは……」

苦笑も認めてるのと同じだぞシャオ


「コホン…。織斑先生(依頼主)から『明日からの授業に影響がでるから、夕方までに埋めろ』とのことよ」
鏡也&ケイン
「「え~~~!!??」」

「はぁ…、最近運動不足だから手作業で穴を埋めるって言いだしたの自分たちでしょう?」
香奈
「虚先輩、そこは手作業で大穴を1時間足らずで半分も埋めたことに突っ込むべきです」
鏡也&ケイン
「「いやぁ~照れるな…///」

「褒めてないわ」

ありゃ、辛辣

小璘
「あ、すみません先輩。僕、代表にIS整備を手伝うと約束してるのでこれで失礼します」
鏡也
「げ…マジか」

「私もお嬢様の様子を一度見に行ってくるわ。 ちゃんとやってるかしら(ボソッ」

それは淡い期待だとおもうな…。


「…それじゃあ頑張ってね」
小璘
「お疲れ様です」
香奈
「先輩方頑張ってください♪」

っておい待て!!

ケイン
「まって! パワーローダーは置いてって!!」
香奈
「ダメです! この子は部室に持ってって隅々まで点検する(可愛がる)んです♪」
ケイン
「出たよカナの悪い癖…」
鏡也
「頼むから壊さないでくれよ…」
香奈
「は~い♪」

今回は暴走してないから大丈夫そうだが、正直不安だな…
さて、残り半分さっさと終わらせますかね…。



夕刻のIS学園の駅前

???
「…ここがIS学園ね」

ここにボストンバック1つを肩にかけた少女が駅から出てきた。

???
「待ってなさいよ○○!!」


そう力強く叫ぶ少女。
ソレは新たなステージの幕開けとなるのだった。


…ついでに駅員が不審そうかつ迷惑そうな視線を向けていたことを追記しておこう。


――第15話「とある日の放課後の出来事」 END


【どうでもいい? 補足】
◆打鉄・改
授業のときに鏡也達が改造した打鉄
通常の打鉄は防御と操作性に優れた近接タイプのISなのに対し、改造型は機動力を高めた近~中距離タイプ
装甲を削って機体を軽くし、スラスターを強化して機動力を上げている
また、スカート(?)も変更されており、両腰にはレールガンが搭載されている
※もちろん後で担当教員と戦乙女にこってり絞られました


◆打鉄2nd edition ver2.31
打鉄・改のことで、一部の人間が勝手にそう呼んでいるだけ
因みに名前の元ネタは電大生が主人公のアニメからである


◆整備服
主に整備科に所属する生徒が着る作業服(ツナギ)
作業服の方が工具とか持ち歩くの楽だし何よりも視線が気にならないからということで実技授業では作業服が定着した
決してISスーツを着た鏡也の細腰に嫉妬したり、ケインや和輝の逞しい身体に見惚れたりしたわけではない…と思う


◆パワーローダー
ISコアを使わないパワードスーツ。
重い・遅い・デカイ・飛べないの四拍子が揃っている
当面の目標は軽量化と小型化らしい
どうでもいいが作者は“援竜”とパワードスーツのどちらを出すか悩んでいた


◆三枝香奈
第一話から登場してたのにやっと本名が明かされた少女(部下A)
自ら機会を操る事で機械の心や僅かな不良動作等をなんとなく汲み取る特異体質の持ち主。



【没ネタ集】
●その1 

――第二アリーナに出来た穴の中

鏡也(千冬フェイス -以降省略-)
「大丈夫か一夏!!」
ケイン(一夏フェイス -以降省略-)
「うぅっ…」
鏡也
「一夏、しっかりしろ一夏!!」
ケイン
「ち、千冬姉ぇ…俺はもう駄目だよ」
鏡也
「諦めるな一夏!! そうだ保健室…。保健室に行くぞ!!!」
ケイン
「…千冬姉ぇ?」
鏡也
「大丈夫だ一夏。何を隠そう、私は看護婦の達人だっ!! (ドヤッ」

[ボキボキ]

千冬(大魔王モード)
「ほう、随分と楽しそうだな貴様ら」

鏡也&ケイン
「「だ、第六天mー」
千冬
「誰が織田信長だぁぁああ!!」

[ドコォォオオオオオオンッ!!!!!]

鏡也&ケイン
「「ギャァァアア!!!」」


◆その2

「因みに地面と熱いキスをしたのは織斑君よ」
鏡也&ケイン
「「あ、やっぱり?」」
小璘
「あ、あはは…」

「あとお手本として地表5cmでの完全停止をやれといったみたいよ」
鏡也&ケイン
「「いやいや、代表候補生じゃないんだからいきなりそんなことやらせるなよ織斑先生」」


◆その3

「お疲れs―――」
鏡也&ケイン
「「ここに楯無(バ会長)はいないぞ」」

「違うわよ…」

[ピシャァァァアアアンッ!!!!]

そのとき背後に雷が落ちた。

ケイン
「な、ん…だと…」
鏡也
「虚が楯無を探しまわる以外に放課後の学内を歩き回るだと!?」

「失礼ね。何も放課後に生徒会室に籠りっぱなしなわけでもお嬢様や貴方たち(騒動の主犯)を追いかけてるだけなわけないでしょう」

ケイン
「天変地異の前触れか?」
鏡也
「こりゃ明日は大雨だな…」
ケイン
「マジか。この泥だらけの作業着、帰ったら洗って干すつもりだったのに…」

「……二人とも?(ニコッ」
鏡也&ケイン
「「すいませんでした!!(ズアァッ!!」」

すかさずその場でジャンピング土下座。
プライド? 何それ美味しいの?
影の支配者(ダーククイーン)状態(モード)の虚を相手にするくらいならそんなモノ犬にでもくれてやるさ……。


「はぁ…、二人がサボっていないか見に来たのよ」
鏡也
「あらら、信用無いね~」
ケイン
「素直にキョーヤに会いたかったて言えばいいのに(ボソッ」

「何か言ったかしらケイン? (スッ」
ケイン
「ノーであります! サー! (バッ」

「マムよ」


◆その4
鏡也
「いひゃいいひゃい、ひっぱるな~」

[グイ~~~~~~]


「クスクス、面白いくらい伸びるわね。何処まで伸びるかしら?」

そう言った彼女の眼はとても冷たかった…。

小璘
「(ガタガタッ」
ケイン
「今日もいい天気だな~!!(ダラダラ」←超明後日の方向を見ながら脂汗をかく



ダレカ、ヘルプ…



【廃棄ネタ 腐向け要素があります】

数ヵ月後、例の薄い本の存在を知った小璘

『先輩に攻められて(野犬×男の娘)』

男の娘
「ハァ、ハァ、先輩」
駄犬
「いくぜ、俺のゲ○・ボルグ!!!」
男の娘
「あっ!?」


小璘
「………」←膝を抱えて部屋の隅で蹲っている
本音
「どんま~い。シャオリ~」
???
「どうしたのシャオ?」
本音
「ん~? ○○ちゃんにはまだ早いよ~」
???
「?」

オワレ

 
 

 
後書き
【あとがき】
お久しぶりです。
相変わらずの亀更新ですね…。


セシリアの件についてですが、あの発言は学園の約半数を敵にまわしているのでよく思っていない生徒がいるのではと思い、書いてみました。
因みに上級生は「ああ、あんな頃が自分たちにもあったな……」と生暖かい視線でみています。

原作では一夏は地面に落下したあと織斑先生に罰として穴埋めを命じられていましたが、「壁に突っ込んで気絶した教員がいるんだから一夏も気絶させちゃえ♪」という作者の独断で保健室に運ばれました。
千冬がわざわざオラクルに穴埋めの依頼をしたのは単なる嫌がらせ(普段の仕返し)からです。

絶対防御に関しては作者の独自解釈です。

最後に登場した少女“???”についてはバレバレだと思いましたが、敢えて“???”にしてみました。


やっとここまで来ましたけど、ラウラやシャルロットとかどうしよう…。
まぁまだまだ先の話なのでのんびり考えますか…。

それではこれにて失礼します。

 
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