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ソードアートオンライン 弾かれ者たちの円舞曲

作者:斬鮫
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序章

 
前書き
皆様、初めまして。斬鮫、という者です。
アニメも大分前に終わり、今更ながら、ソードアートオンラインの二次創作小説を書かせてもらいます。
基本駄文ですが、お気になさらずに頂けたら幸いです。
まぁ、前書きなど面白くもなんとも無いので、ここらで終わりに。
では、開演と致しましょう……。 

 
月明かりに照らされた森の中を草木を掻き分け、一人の男が走っていた。
彼の心中に巡る単語は一つ、死。
このままだと、間違いなく死ぬ。
追いつかれたら――――殺される。
「はぁ、はぁっ……!」
彼の足を進ませるのは、後ろから迫り来る一つの脅威。
男自体はこの世界である意味名の通った、あるギルドの一員なのだ。
彼自身も、相応の実力はある。
しかし。
抵抗など無駄だった。
まず、剣を抜いた右腕を、肩口から鎧ごと斬り落とされた。次いで、返す刀で右肩から左の脇腹にかけてを袈裟斬りにされたのだった。
しかも、それを行ったのが、たった一本のダガーなのだ。
「……化物が……!」
「――――そうだな。だが、アンタよりも、遥かにマシだと思うがね」
その声を聞いた直後、男の背筋に冷たいものが走った。
勢い良く振り返ったが、しかしそこには誰もいない。
「お、俺が何かしたのかよ!?」
「さぁな。少なくとも、さっきまでオレ達は初対面だった」
「だ、だったら―――――」
「でも、アンタが殺人を犯したっていう事実は変わらない」
そこで、男の視界に入ってきたのは、暗い森から出てくる蒼い服に身を包んだ少年だった。
瞳は青で、髪は黒。右手のダガーだけが、月光を弾いて銀の光をまき散らしていた。
「お、お前は……何者だ」
「……シキ。それが、オレの名前」
「し、シキだって……!?」
男は思わず、生唾を飲み込んだ。
シキというプレイヤーは、彼のギルド――――否、このゲームでは有名な名前だった。
このゲーム、ソードアートオンラインにおいて、バグは無いと考えられてきた。だが、それは違った。
バグによって、ある種チートじみたスキルを持つプレイヤーが居ることが判明している。
そして人数は定かではないが、噂ではこのシキという少年もバグに依って生まれたスキルを持つらしい。
「……単刀直入に言おう。アンタは《軍》に見捨てられた」
言い捨てて、死神が近づいてくる。
「や、やめてくれ」
「アンタは《軍》の規律を破り、同胞を殺して《(ラフィン)棺桶(コフィン)》に入った。当然だよな。同胞を殺した奴が《軍》に居られるはずがない。とはいえ、《軍》は《ラフコフ》に入ったアンタを恐れた。アンタ個人じゃなく、《軍》の情報が漏れることを恐れた」
男は腰を抜かして動けないでいる。
そんな男に、シキは冷たい一瞥を寄越すと、彼が目の前に立ち止まった。
「こ、殺さないで……」
「……《軍》は、アンタ一人を殺すためだけに、オレを雇った。それだけ、《軍》にとってアンタは脅威だった。だが、逃避行もここで終わり。ここがアンタの墓場だ。安らかに眠りな」
「ま、待ってくれ! な、なんでもやる! 金も装備も、命以外は何でもやる! だから――――」
みっともなく命乞いを始めた男に、シキは頭上にダガー掲げ、
「……オレが今欲しいものは、お前の命、それだけだ」
冷たい、感情のない声で言い、男の胸の中央にダガーを振り下ろした。 
 

 
後書き
斬鮫「はい、どうも皆さん。作者こと斬鮫です。弾かれ者達の円舞曲、如何だったでしょうか?」
シキ「短くないか?」
斬鮫「いえ、あの、これはですね。ちょっとずつ区切りながら短くしてやっていこうかな、と思いまして……」
シキ「言い訳乙。そういえば、俺のスキルについて説明してないけどいいのか?」
斬鮫「次回する予定ですから、ちょっと待ってください。……まぁ、もう分かった人いるかもですケド」
シキ「……確かにな。だが、何で俺がここに来なきゃいけないんだ?」
斬鮫「いえね。一人で後書き進行するのは、ちょっと、ねぇ……?」
シキ「……まぁな。最後に聞きたいんだが、いいか?」
斬鮫「私に答えられることならば」
シキ「俺、絶対、原型は七夜だろ」
斬鮫「……ナンノコトデショウ」
シキ「……斬刑に処す!」
斬鮫「ひ、ひでぶ!!!!!」
シキ「……あ、最後に幾つか。最後まで読んで頂き、誠にありがとうございます。ついでに、感想を書いてくれると、作者のモチベーションが上がり、投稿スピードが上がるやもしれません。それから、これを書くきっかけとなった全てのSAO二次創作作者様に、これからも心より応援申し上げます」
斬鮫「次回は一階層でのお話です。時系列がバラバラになるようで申し訳ありません。次回も読んで下されば嬉しいです。では皆さん、サヨウナラ」
斬鮫「……すみません、ちょっと修正しました」 
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