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大神桜絵巻

作者:蒼鈴六花
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第8巻 アガタの森をゆく

 
前書き
すごい遅れました。お久しぶりです。マイペース過ぎました。

今回、ウシワカまで行くはずだったのに行けなかった……
最新話どうぞ。
 

 
と言う訳でやってきました!アガタの森の水路!

「早速手に入れた筆業で水路を渡ろうぜ!」

「ワン!」

「ちゃちゃっと渡っちまおうぜェ」

アマ公が桜花(水蓮)を発動させる。
そして俺とアマ公は奇妙なコンビネーションを発揮して水路を渡りきった。

「あれ?道が塞がれてるや」

「崩れちまったのかもなァ。アマ公、ここは派手に一発輝玉で吹き飛ばしちまおうぜィ!」

「ワフ!」

こうして輝玉で爆破した道を通ってアガタの森に入った。



アガタの森。

「こ……こんな森の中までタタリ場が広がってるのかよォ!?」

「こりゃひどいな……あたり一面赤黒いタタリだらけだ」

「クゥーン」

「草や木が沢山生えてりゃ妖気も寄り付かないと思ったが……森をこんな風に変えちまうなんて……いったいどんな呪いだァ?」

「ま、それは分からないがタタリ場を避けて進んでみようぜ」

「ワン!」

そうして俺達は、タタリ場を避けて置くに進むと見えてきた洞窟の中に家を発見した。

「!?見ろォ、こんな所に家が建ってるぜェ」

「あ、ほんとだ」

「これだけタタリ場が広がってるのに……まだ誰か住んでるのかァ?」

「住んでるとしたらよほどの酔狂か馬鹿なのか、面白そうだし行ってみようぜ」

俺達は燃え盛ってる何かをスルーして家の中に入った。
あ、燃えてないつづらは開けて行ったよ。

中は怪しげな気配が漂っていた。
骨とかも転がってるし、怖っ!
奥には怪しげな婆さんがいてこちらを見ている。
だが、気にせず壷やらなにやらを。

「粉砕!」

体当たりで手当たり次第に壊した。

「こらぁ!!やめんか!!」

「あ、兄ちゃん!ここにつづらがあるぜぃ!」

「いただきぃ!!」

「お主らぁ!!」

ん?婆さんの声?聞こえない聞こえない。



数分後。

疲れきった婆さんが息絶え絶えで倒れている。
ちなみにアマ公は人形を使ってじゃれて遊んでる。可愛い。

「もう長くないだろう……」

「いい人だったのになァ……」

「わしは……まだ死なんわい!!!」

生き返った!?

「死んでおらんわい!!」

「心読むなよ!!」

なんだかんだあって婆さんの話を聞くことになった。
ちなみに婆さんはぼくせんババと言うらしい。

「本名は?」

「だからぼくせんと言っておろう」

「それ、本名なの!?」

知らなくて良いこと知った。

「はぁー……分かっておったが、こんなに疲れるとは……」

なんでもこの婆さんは占いで未来がわかるらしい。
俺達が来るのも分かってたんだと。うさんくさっ!

「今、胡散臭いと思ったろ」

「だから心読むな!!」

読心術はあるらしい。恐ろしい婆さんだ。
その後、婆さんから色々と教えてもらった。
ヤマタノオロチやら塞の芽やら。
だが、もっと聞きたいなら金を寄こせと言う。

「な、なんてケチな婆さんなんだ……」

「店の物を破壊しつくしたお前らに言われとおないわ!!」

仕方ないから婆さんに金を払う事になった。
すると婆さんは見える見えるぞぉなどとよく分からない事を言いつつ。

「陰鬱なる森の中……岩に閉ざされたる洞窟の奥に木精の分身はひそやかに待つ。ひび割れたる岩を神なる爆発が打ち砕く時を……!」

とさらに分からない事を言って来た。

「とうとうボケたか……」

「ボケとんのはお主じゃ!!今のは卜占の予言じゃ!!」

やれやれ騒がしい婆さんだぜ。

「騒がしくしたのはお前じゃあああああ!!」

やべ!婆さんが鑑定書を投げてきた!

「逃げるぞアマ公!」

イッスンがちゃっかり鑑定書を回収しつつ俺達は逃走した。

「まったく……騒がしい奴等じゃったわい……」

ぼくせんババは静かになった部屋を暗い雰囲気で掃除し始めた。



「これからどうする?」

「うさんくさいけどぼくせんの婆さんの予言に合う場所探そうぜィ」

「探すと言ってもタタリ場になってないとこは少ないから案外すぐに見つかるかもな」

「ワフ!」

俺達はぼくせんの婆さんの予言に合うような場所を探してみる事にした。



数分後。

「いやー、こんな細い道の先にあるとは思わなかったわ」

「タタリ場に落ちかけた時はヒヤッとしたぜィ……」

なんだかんだでぼくせんの婆さんの言ってた予言の場所っぽい所を発見。

「確か……神なる爆発だったっけか?」

イッスンに聞くと鑑定書を見て確認している途中だった。

「それであってるぜィ」

「んじゃ、多分輝玉だな。頼むぜアマ公!」

「ワン!」

ド派手に爆発させた先には枯れた塞の芽があった。

「うわー、ほんとにあったよ。あの婆さんほんとに未来がみえるんだなー」

「すごい婆さんだっだんだなァ……」

「じゃ、アマ公いっちょド派手に咲かしてやってくれ!」

「ワンワン!」

アマ公が桜花を使う。

するといつも通りぶわっと清らかな風が吹きぬける。
今回は残念ながら洞窟の中なので外がどんな風に変わっていくか見えないが、それでも大神降ろしの瞬間に吹く風だけでも気持ちが良いものだ。

「あー、相変わらず大神降ろしで吹く風は気持ちが良いねぇ」

「そうだなァ」

「ワフ」

満開に咲いた塞の芽を眺めながら和む。
タタリ場のせいかずっと気持ち悪い状態が続いていたから大神降ろしで清々しくなった空気はとてもすっきりする。

そう思っていると胸が光り始める。

「これは!?あの時と同じだぜェ!?」

刀を手に入れた時と同じ様に胸が光り、思わず遠吠え。
すると胸の光から鏡が出てきた。

「なんだ!?」

「今度は鏡かィ。また声が聞こえてくるのかァ?」

だが、前のように声は聞こえない。
鏡は俺の前に浮き続けていてる。じっとそれを見ると。

「渡り月……?」

「鏡の名前かィ?」

「いや、何故か思い浮かんだ」

「鏡の名前はわからないんならそれを名前に良いと思うがなァ」

「そうするか」

「ワン!ワフ!」

「お?アマ公も鏡の名前は渡り月で良いと思うのか?」

「ワン!」

「じゃ、これは渡り月だ!」

そう言った瞬間、鏡は光り小さくなって刀の近くで浮き始めた。

「多分、いざとなったら鏡でかくして盾にできるぜィ!」

「鏡って盾だったのか?」

「そういう使い方もあるんでィ」

「そうなのか」

この世界は変わってるな。

その後、大神降ろしをした際に出てきたつづらを開けると勾玉が入っており、アマ公はそれを装備した。鏡をメイン武器に、勾玉はサブで行くらしい。

そして三人、いや三匹はそのままそこで動物に餌やったりしながらのんびり休憩する事にした。

っとと、今日の話はここまでな。
丁度キリが良い。

んじゃ、またな!

あっと、次回予告次回予告。

次回、変態登場っ!!「へいユー!何言ってるんだい!?」

ちょ、馬鹿!お前まだ登場してない事になってんだから次回予告に出てくんじゃねぇ!!



少々お待ちください。
変態を追い払っております。



ふぅ。ようやく終わった。
待たせてすまなかったなって言ってももう終いの言葉言うだけだけどな。

では、改めて?またな!!







 
 

 
後書き
まさかぼくせんババの性格が変わると思わなかった。
書いていたらこうなったとしか言いようがないけど。後悔はしてないっ!
あ、ぼくせんババの本名ぼくせんとかは嘘ですよ。(一応書いときます)

えーっとはい、次回予告に登場した変態さん(バレバレ)を楽しみにしていた方はすみません。次回です。

次回、登場した際には愛を込めて月へ帰れ!と言うのも良いかもしれません。
やる時に重要なのは愛を込める事です。思いっきり込めてください。(何を言っているんだ自分)

色々と変な事書きましたがこの辺で。
 
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