ロストワールド: バカとプリズムとモンスターハンター
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
孤島 そのニ
前書き
前回の続き。
あいら「だ、誰?」
突然乱入してきた少年少女に、戸惑うあいら達。
一人の少年は茶髪で木刀を手にし、赤い髪の少年はメリケンサック、ピンクの髪の少女は剣を持っていた。
男子1「よしお前ら、聞け!ここは俺たちに任せろ!」
男子2「よし、姫路さん。行こう」
女子「はい!」
彼らは、武器を振りかざしてジャギィの群れに突っ込んでゆく。
男子2「どおりゃああああ‼」
男子1「ふん!」
女子「ええい!」
次々に鳥竜種が吹っ飛ばされていく。それを見た連中は激怒して、攻撃を仕掛けてきた。しかし、それらは全てかわされ、代わりに自分らが攻撃される羽目になった。
ギャアアアア‼
一頭が倒れた仲間を引きずって、前頭が退散した。
〜 十分後 〜
女子「大丈夫ですか? 怪我はありませんか?」
あいら「ええ、平気よ。ありがとう」
男子1「しっかし、無謀な事を。武器も持ってないのに立ち向かうなんて」
赤い髪の少年が、呆れながらも「勇敢だな」という目で見ていた。
れいな「えっと、あなた達は?」
女子「私は、姫路瑞希です」
男子1「俺は坂本雄二だ。そしてこいつが・・・」
雄二は、茶髪の少年を指差し、
雄二「俺たちを代表するバカだ」
男子2「キサマなんてことを! こうなったら雄二の家に腐ったザリガニ送ってやる!」
雄二「やめろ! そんなことをされたら、あの母親はロブスターと間違えて我が家が食中毒で大変なことに!」
男子2「そんなことより、僕は吉井明久です。よろしく」
みあ「そんなことよりって・・・・」
その後はあいら達も自己紹介をした。
そして、一番気になっていた事に気づく。
あいら「そういえば、どうやってここに来たの?」
明久「う~ん・・・学校で雑談してたら、いきなり光が現れて、気づいたらここにいたんだよ」
れいな「私たちと同じだね」
みあ「うん、何なんだろ?」
不思議なことに、ここにいる全員は同じ経験をしている。
瑞希「あの、とりあえず場所を移動しません? また襲われたりする前に」
ところ変わって、ここは洞窟。
薄暗く、ジメジメとした洞窟の中は、ところどころにある松明の明かりだけが頼りだった。
みあ「ねえ雄二、本当にここでいいの?」
雄二「ああ大丈夫だ。奴らも入って来れないだろうしな」
彼らは、これからどうするかを決めようとしているのだ。
あいら「とりあえず、ここから脱出する方法を考えなきゃ」
明久「それは当分無理なんじゃないかな? 僕ら見てみたけど、ここは無人島らしいんだ」
れいな「それじゃ、隅から隅まで探索してみるとか?」
雄二「効率が悪すぎるな」
などなど意見が出てくるなか、瑞希がふと壁に書かれている絵と、綺麗な紅色の宝玉に気づいた。
瑞希「皆さん、これは何でしょうか?」
みあ「かわいい宝石だけど、この絵はなにかしらね?」
壁には、鉄の爪をした少年が一人と、その前に跪く死神が描かれていた。
と、その時。女性の声がした。この場にいる誰のでもない声が。
???「・・・・すけ・・・て・・」
明久「ん? 誰か何か言った?」
瑞希「いえ、誰も」
???「たす・・・けて・・・・」
全員『『『!!?』』』
???「助けて・・・・苦しいよ・・・・!」
その声は、宝玉から聞こえてくるようだ。
れいな「ど、どうしたらいいの!?」
あいら「わ、分からないけど・・・なんか、こう」
戸惑いながら宝玉に絡みついている鎖を外す。すると、それが突然光りだした。
???「ぷはあ! く、苦しかったあ~」
全員『『『わあ・・・・』』』
宝玉が消え、代わりにピンクのショートヘアにグラマラスな体格の少女が出てきた。小さな蝙蝠の翼に尻尾もある。それは男女問わずハマる魅力だった。
彼女は、リリムなのだから。
後書き
中途半端ですが、今回はこの辺で。
ちなみにリリムっていうのは、サキュバスの一種です。
次回、この子の事情の話です。
ページ上へ戻る