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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生

作者:stk
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準決勝です。

『これより大洗女子学園vs鎌倉歴史高校の試合を始める。一同礼。』
「「お願いします。」」
鎌倉歴史高校の情報は大嶺用意が出来ている。
学校はもう戦車を用意は出来ないと聞いている。
「これ以上戦車は何処も用意ができない。」
何故なら先日前の出来事で戦車を多く所持するのは良くないと判断されたからだ。
戦車を購入する場合は全日本戦車道連盟に報告しなくてはならない。
「梨華。今日の相手は強いと思うから侮っていると不味いんじゃないかな?」
たしかに私は鎌倉歴史高校を過小評価している。
大洗に比べれば差は広いが、私たちからすればその差を埋めることは簡単だ。
それにMBT-30ならP40など敵ではない。
私たちだけでも十分だと思う。
絵里と私はこの前の敗北でやる気マックスだから何時もよりいい動きができるはず。
「梨華。薫さんは言っていた通りP40できましたね。」
絵里は私に顔を向けて言ってきた。
「そりゃー、言ったことはまもるでしょ。戦車を乗っている人なんだから。」
戦車道をやっている人は嘘をつかないはず。
「まずは相手の指揮官を叩く。はやたちにも伝えてね。」
「了解です。」
それじゃあ本格的に始めるとしますか。


一時間後。
どうしてこうなったのだろう。
作戦の成功までは後一歩だったのに。
私たちの戦車は行動不能になった。
三十分前。
「鎌倉歴史高の戦車を発見しました。距離は約八百メートル。」
裕香からの情報をもとに私は奇襲をかける作戦に出ることを決めた。
もともと隠れながら戦うことに優れている大狩流ならばできて当然。
「後ろに回り込んで指揮官と副官を叩く。私たちは指揮官の方ね。はやにも伝えて。」
「了解です。」
「さやね。よろしく。」
私は順調に進んでいる計画を何てしても完遂したい。
勝つためには当たり前の行動だと思う。
「梨華。敵に気付かれないうちに撃たなくて良いのですか?」
市街地だから見つかると面倒だが、
「後ろから追っている時点で一か八かの作戦だからいいよ。それに、」
『梨華。それでは攻撃を始めます。』
はやからの通信。
先にはやたちが攻撃して注意を引く。その間に私たちは、
「はやが攻撃したら右折して接近する。さやね。頑張ってね。」
「うん。任せて。」
ここが一番重要なんだからミスしないように頑張らないと。
ドォーン。
もう撃ったの。
はや、早いね。
「梨華。はやさんたちが気づかれました。」
裕香。
それくらい分かるよ。
「さやね。頑張って。」
さやねの技術なら行ける。
「はやが二両撃破したそうですが行動不能になったそうです。」
「私たちで二両叩くよ。一対一なら絶対に負けないから。」
「了解です。」
装填時間短縮はこれ以上出来ないだろうがコンビネーションを会わせれば行ける。
「まもなく鎌倉歴史高の戦車が左側に見えます。」
「確認次第停車して撃って。」
私は二両とも砲弾で叩く予定だった。
「さやね。止まって。」
絵里がさやねに言って戦車を止めた。
「梨華。撃つよ。」
「いいよ。しっかりね。」
私は亜依の方は見ていなかった。
「亜依。行くよ。」
「うん。」
絵里が引き金を引くのと同時に亜依が小ミサイル弾の引き金を引いた。
私は二両撃破した後で小ミサイル弾を使う予定だったので計画が崩れた。
「二両撃破しました。鎌倉歴史高一両こちらに向かってきます。」
「装填急いで。さやねは」
ドォーン。
私が言い掛けている間に私たちは撃たれてしまった。
「みほ。一両だけ残っちゃったからよろしく。」
『うん。任せて。全車両パンツァーフォー。』
私たちは撤退しますか。
その前に、
「戻ったら基礎訓練するから。」
私は亜依を見ていった。
あの後みほたちのおかげでなんとか勝った。
私たちだけで勝てたのに。
これも誰かさんが間違えて小ミサイルなんか撃つからだ。
私は亜依を睨んだ。
亜依は落ち込んでいた。
「とにかく決勝頑張りましょう。」
みほが元気よくみんなに声をかけた。
相手にもよるけど多分鹿島女子学園だと思うんだよね。
「梨華。明日の朝に部屋に行ってもいい?」
「良いけどどうして?」
私の部屋に来る理由がわからなかった。
「決勝の作戦を考えたいんだけど。」
なるほど。
「それじゃあ断るのは全体無理だよね。」
みほは笑っていた。
「それじゃあ私たちは反省会があるから帰るね。」
「うん。また明日。」
私は美保と別れて学園艦に戻った。

「亜依。わかったの?」
私たちの反省会(説教)は一時間も続いた。
亜依は何回も「ごめんなさい。」って言っていたよ。
明日はみほが来るからそろそろ終わりにしようかな。
「今日の反省会はここまで。気を付けて帰ってね。」
私はみんなを玄関まで見送った。
「お風呂入って寝よ。」
私はこうして大事な一日を終えた。 
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