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魔道戦記リリカルなのはANSUR~Last codE~

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番外コーナー:シャルロッテ先生の魔導紹介教室

シャル
「は~い。前回に続いて番外コーナーを担当するシャルロッテだよ~♪ えー、ゼフィランサス姫は、ヴァルハラでちょこっと仕事があるってことで退場したの。だから場所をルシルのヴァルハラから変更して、私の創生結界・剣神の星天城ヘルシャー・シュロスの玉座の間からお送りしま~す♪」

????
「あのさ、シャルロッテ。わたしとシャルロッテってさ、前作のキャラだよね・・・? 本編じゃないにしても出ていいのかな~って。まぁ、出れて嬉しいんだけど。うん、踊りたくなるくらいに」

シャル
「いいのいいの。ルシルの真実と魔術を知ってる前作キャラだからこそ。それじゃあ紹介しよう。一緒に魔法の紹介をする、前作からのゲスト・・・!」

????
「えっと、レヴィ・アルピーノです。前作ではルーテシアの妹でした」

シャル
「というわけで、私とレヴィの2人でやっていくから♪ それじゃあ早速、本作『魔道戦記リリカルなのはANSUR』で初出のルシルの魔術から紹介するよっ」

――研ぎ澄ませ、汝の聖雨/コード・マルティエル――

シャル
「水流系の中級攻性術式マルティエルだね。雨天でこそ本領を発揮する魔術で、雨粒や水滴を水槍にして、対象を全方位から襲撃するっていうやつ」

レヴィ
「コレは怖いなぁ。雨粒を攻撃に使うってなると、その弾数はシャレにならないじゃん」

シャル
「だよね~。ほぼ全方位からの襲撃だから、全方位に防御障壁を展開しないとまず生き残れないんだよ。
ま、今回のガーデンベルグのように氷雪の魔力障壁で凍結されて防がれるなんてことも」

レヴィ
「あちゃあ。水流系って、もしかしてそんなに凄くない属性だったりする?」

シャル
「う~ん・・・相手を選ぶ属性かも。氷雪系には弱いかもね」

――舞い降るは、汝の獄火/コード・サラヒエル――

――舞い降るは、汝の雷光/コード・パシエル――

レヴィ
「火炎の槍限定のヤツと雷撃の槍限定のヤツの魔術だっけ?」

シャル
「そ。氷雪の槍シャルギエルと同じ、1つの属性だけの魔力槍を発生させる“舞い降るは(コード)”系ね。もちろん閃光系、闇黒系もある。で、無属性もあるけど術式名は無し。あと風嵐系は・・・」

――巻き起こせ、汝の旋風/コード・アムブリエル――

シャル
「コレも舞い降るは系なんだけど、コードは巻き起こせにされてるんだよね。風を集束させたこのアムブリエルが着弾すると、集束していた分の風が一気に解放されて周辺を爆風で薙ぎ払うって効果があるんだよ。竜巻の強さで表すと、F1(33~49m/s)からF3(70~92m/s)くらいかな」

レヴィ
「軽く家を吹っ飛ばすんだ、アムブリエル・・・」

――女神の祝福・ver.Geburah/コード・エイル・バージョン・ゲブラー――

レヴィ
「エイルのバリエーション?」

シャル
「うん。通常のエイルって言うのは効果対象が1人だけなんだけど、このバージョン・ゲブラーは同時に複数人に掛けることが出来るってヤツ。エイルの効果を持つ魔力翼を散らすことで出来るんだけどね」

レヴィ
「へ~。なんか幻想的で綺麗だなぁ~」

シャル
「だよね♪ ちなみにゲブラーって言うのはカバラの1つで、『神の力・峻厳』を象徴していて、別名が『天界の外科医』なの」

――女神の救済/コード・イドゥン――

シャル
「この最終章で新たに出来た魔術、それが魔力吸収のイドゥン」

レヴィ
「記憶消失って言うシャレにならない制限を回避するために組んだんだよね・・・」

シャル
「うん・・・。けどすごいよ、コレ。純粋魔力なら攻撃や障壁とかも吸収しちゃうって事だから」

レヴィ
「怖っ。わたし、変換資質が無い魔法ばかりだから、全部が通用しないかも・・・」

シャル
「いやいや~。レヴィの場合、純粋に格闘術でルシルを圧倒できるんじゃない?」

――集い纏え、汝の閃光槍/コード・ポースゼルエル――

――集い纏え、汝の氷雪槍/コード・パゴスゼルエル――

――集い纏え、汝の火炎槍/コード・フロガゼルエル――

――集い纏え、汝の雷電槍/コード・ブロンテーゼルエル――

シャル
「この堕天使戦争完結編におけるルシルの相棒(デバイス)・エヴェストルムに属性魔力を付加させる魔術がこれらね」

レヴィ
「強化の魔術コード・ゼルエルのバリエーション、かな・・・?」

シャル
「ま、そうだろうね。ちなみにパゴス、フロガはギリシャ語で氷、炎。ポースとブロンテーは古代ギリシャ語で光、雷っていう意味ね」

――守神の終笛/コード・ヘイムダル――

シャル
「詠唱を必要とする、上級攻性儀式魔術コード・ヘイムダルね。
無属性の対軍の術式で、まず蒼い環を発生させて攻撃圏内を決定。最大半径1km圏内を攻撃可能エリアにすることが出来るの。で、環の中に何百っていう魔力球の絨毯を敷き詰めるんだけど・・・」

レヴィ
「その魔力球も当然攻撃のための物なんでしょ?」

シャル
「う~ん、なんと言うか・・・うん、かな。上空に展開されたアースガルド魔法陣から砲撃を幾つか落とす。するとどうでしょう。魔力球が降ってきた砲撃の着弾と同時に誘爆して、空へと上る砲撃群と化すじゃあ~りませんか。
地上の環と天上の陣の間に砲撃の柱が幾つも発生。しかもこの砲撃群、消えずに永続的に発生し続けるんだよ。恐ろしいのはこれから。環の中を砲撃が滑るように移動するっていうんだよこれがっ」

レヴィ
「うげ~。それじゃあ環の中の地上って、砲撃の塔の蹂躙を受けることになるじゃん。空を飛んで逃げられない敵って、その砲撃の塔群の挟み撃ちとかで押し潰されちゃったりするんじゃ・・・!」

シャル
「環と魔法陣の間の空間には結界が張ってあるんだよ」

レヴィ
「地上も空も逃げ場無しって・・・」

シャル
「滑ってくる砲撃の塔をひたすら必死に避けるしか生き残れないってわけだ」

――弓神の狩猟・ver. Gestober/コード・ウル・バージョン・ゲシュテーバー――

シャル
「本作におけるオリジナルキャラ、氷結の融合騎アイリと融合を果たしたことで生まれたウルのバリエーションがコレ」

レヴィ
「わたしさ、原作STS時からのアギトしか知らないけど、女の子してるアギトも結構好きだな~」

シャル
「あはは。前作でのレヴィと同じ立ち位置よね。準レギュラーになるっていうキャラ。で、そんなアイリの氷結付加が施されたウルは着弾すると、当然のごとく対象を凍結させるわけ。威力も神秘も高いし、誘導操作も出来るし、相手も凍らせるし。あまり受けたくない魔術だよ。
ゲシュテーバーっていうのは、ドイツ語で吹雪って言う意味ね」

――押し流せ、汝の封水/コード・ヒュドリエル――

レヴィ
「ああ、やっぱり水流系は強いわ。大津波で百何十と居た騎士たちを押し流して殲滅しちゃったよ・・・」

シャル
「海辺の地域に居る敵たちにとっては悪夢よね~。神秘満載の魔力の満ちた津波だから、ただの魔法じゃ防御不可。怖いわ~」

――静穏なる碧色の瀑雷/ポスィドトゥーヌス――

シャル
「未完成にして不完全な下級術式の水流系、それがコレ。水で作る機雷なんだけど、海上より海中の方が見辛いし威力も高いの。だから基本的にルシルは使わないんだよね」

レヴィ
「確かに海中戦なんてしないよね普通。そう思うと、不完全で未完成のままでもしょうがないか」

シャル
「ちなみに術式名の由来は、ギリシャ語で海王星を意味するポスィドナスとラテン語で海王星を意味するネプトゥーヌスを組み合わせた造語ね」

――激動する水霊の歯牙/ヴァダーヒスモス――

シャル
「コレもそう。単純な水圧の砲撃ね。ヴァダーはロシア語で水。ヒスモスはギリシャ語で咆哮のヴリヒスモスからヴリを抜いたヤツね」


――瓦解せる喰飲の龍咆/アルティフォドス――

シャル
「水で作る龍の魔道ね。アルティはイタリア語で鉤爪のアルティーリョ。フォドスはギリシャ語で突撃のエフォドスから」

レヴィ
「炎熱と閃光と雷撃の龍が出て、今度は水流の龍か~。やっぱり氷雪とか闇黒とか風嵐とかの龍もあるのかな~・・・?」

シャル
「あるよ。あと一番シャレにならない属性のヤツが、ね。フフフ」

レヴィ
「え!? なにっ? 怖い!」

――拡散する穿滅の弾幕/アールデンレウス――

シャル
「水を弾丸状にして拡散射撃を行う魔道ね」

レヴィ
「これって地上でもちゃんと使えるの?」

シャル
「もちろん。ま、さほど威力もないから、ルシルはまず使わないだろうけどね」

――海神の波瀑/コード・エーギル――

シャル
「ルシルの有する全水流系術式の最強。それがこのエーギル。
海や湖が近いところでしか発動できないって条件があるけど、でも確実に対象を破壊する儀式魔術なの。対人・対軍って言うよりは対建造物の魔道かな。ちょこまかと動ける空戦の出来る魔術・魔導師にはあまり通用しないかも」

レヴィ
「それでも十分強力なヤツだよ。航行中の艦とか海辺の施設とか、島とかもまとめて潰せるって事だし」

シャル
「さすがは孤人戦争って恐れられた大魔術師だよね~」

――女神の宝閃/コード・ゲルセミ――

シャル
「上級の閃光系砲撃ゲルセミ。1条の砲撃ゲルセミと、砲閃から周囲に溢れ出る光球による射砲撃。なのはのストライクスターズと似てるけど、光球は対象に向かって行かないんだよね」

レヴィ
「なんで?」

シャル
「ゲルセミ本体が対象への攻撃で、光球はルシルから対象までの間に居る連中への攻撃なんだよ。ルシルの魔術はあくまで一対多を主としているからね」

レヴィ
「ある意味なのはさんのスターズより性質が悪い」

――曙光神の降臨/コード・デリング――

シャル
「本編でルシルが言っていた通り、デアボリック・エミッションの閃光系魔術バージョン。破壊特化の魔力球を一気に爆ぜさせて敵を呑み込んでダメージを与えるっていうやつ」

レヴィ
「好きなところに発生させられるって話だけど」

シャル
「ん、そうだよ。今さらだけど、ルシルってやっぱり反則過ぎだよ。ま、ルシルを超える反則もまだ居るけどさ。フノスとか」

レヴィ
「うわぁ、思い出したくない」

――女神の夜宴/コード・ノート――

シャル
「ルシルの闇黒系術式で最強なのが、このノート。夜間限定って条件が付くけどね。宵闇を球体上に物質化させて対象を取り込んで、球体内で魔力爆発を連続で発生させるの」

レヴィ
「逃げ場無し! しかも上級だから威力はふざけたモノに!」

シャル
「しかも宵闇全てが攻撃に利用されるから、どこに居ても確実に捕らわれちゃうんだよ」

レヴィ
「前作でルシリオンが敵として登場したけど、その時に使われなくてよかった~」

――シュランゲバイセン・フェアタイディグング――

シャル
「お、これはシグナムのヤツだね。レヴァンティンをシュランゲフォルムにした状態で刀身を自身の周辺で螺旋状に高速で走らせる攻防一体の結界とする技。軽い魔法は弾かれて、直接攻撃をしてきた敵もまた弾かれるんだけど・・・」

レヴィ
「でも強力な攻撃を受け続けると速度が落ちて、最後は止まっちゃったよね」

シャル
「長時間展開するわけじゃないから。フェアタイディグングはドイツ語で防御っていう意味ね」

――紫電十字閃――

レヴィ
「おお! 前作では描かれなかった連携技だ!」

シャル
「そうだね。ルシルとシグナムが敵を挟撃するって言う技。どっちかが振り下ろし一閃、横払い一閃。剣閃の軌道が十字型だからこの名前が付いたんだよ」

――紫電嵐閃――

シャル
「これもまたルシルとシグナムの連携。とは言え、本編には登場しなかったけど。まず最初にルシルが対象の足元から砲撃を放って対象を空に吹っ飛ばし、空で待機していたシグナムのシュランゲバイセンで相手を斬り刻み、最後は降下するシグナムの紫電一閃と上昇するルシルの火炎斬撃での挟撃ね」

レヴィ
「わたしもルーテシアと連携技とかしてみたかったな~」

――零斬風――

レヴィ
「アギトの妹、アイリの魔法だ!」

シャル
「あはは。で、これは冷気の斬撃を放つって言うヤツね」

――氷牙――

レヴィ
「大きな氷塊を創り出して落下させる、アイリの大魔法。アギトの轟炎と同じランクだね」

シャル
「まぁ、使用時は不発に終わったけど、その質量からして直撃を受けた人はまず無事じゃ済まないかな。・・・え? はやてのヘイムダルと同じ? はやての魔法にヘイムダルってあったっけ?」

――氷結圏――

シャル
「融合騎としての力の一端がコレ。冷気をデバイスやロードの身体に付加させる魔法」

レヴィ
「アギトの烈火刃みたいなヤツだよね」

シャル
「すごいのは、ルシルの魔術にすら付加させることが出来たって事。こればっかりはアギトより性能が高いと言わざるを得ないかも」

レヴィ
「確かに・・・」

――竜氷旋――

シャル
「アイリの体から冷気を放出する魔法ね。至近距離でこれを使われると、確実に凍結されるから」

レヴィ
「放出されるとき、冷気がとぐろを巻くような形を取るからこんな名前になったらしいね」

シャル
「アイリを護るかのようにとぐろを巻く冷気の龍か~。見た目はカッコいい」

――アイス・ランツェ――

レヴィ
「氷の礫を弾丸の如く発射する魔法だね」

シャル
「誘導操作のない直射弾。アイスは氷、ランツェは槍っていう意味よ」

――フリーレン・ドルヒ――

レヴィ
「リイン・ツヴァイのフリジットダガーと同じやつ。違いは魔法の名前くらいか。
フリーレンは凍る、ドルヒは短剣っていう意味だよ」

――クリスタレス・ハンマー――

シャル
「ヴィータとアイリの融合状態で発動できる、ヴィータの魔法ね。グラーフ・アイゼンのヘッドに氷結付加して、氷塊によるモーニングスターを作り出す。クリスタレス・ハンマーっていうのは、モーニングスターを作った状態と、それによる攻撃の総称ね。ちなみに意味は、水晶の槌ね」

――シュワルベフリーゲン・アイス――

レヴィ
「ヴィータさんの魔力・鉄球弾シュワルベフリーゲンに、アイリが氷結付加した魔法。着弾時に冷気を放出することで、着弾した地点を氷結する副次効果を持ってるの」

シャル
「至近距離で障壁による防御って言うのも要注意。冷気は障壁を回り込んで襲い掛かって来るから。ラウンドシールドやパンツァーシルトはまず役に立たないよ」

――フリーレンシュラーク――

シャル
「テートリヒ・シュラークに氷結付加した攻撃がコレね。着弾点を凍結する効果は当然持っていて、打撃力と冷気によるダブルに襲われると」

レヴィ
「防御はせずに回避して、カウンターをやった方がいいか」

シャル
「ヴィータの一撃を避けることが出来ればね。あ、フリーレンっていうのは、凍るっていう意味よ」

――ギガント・フリーレンシュラーク――

シャル
「ヴィータの巨大化したグラーフアイゼンによる最強の一撃、ギガントシュラークに氷結付加されたヤツね」

レヴィ
「絶対に防御不可。必死に逃げるしか生き残る道はないから要注意」

――デアボリック・エミッション・ヘクサ――

シャル
「本作においても最強クラスの魔法、それがコレ。ルシルとシュリエルが同時にデアボリック・エミッションを発動。シュリエルが中央に1つ、ルシルが複製の6つを六芒星状に発生させて、広範囲の航空戦力を一掃するの」

レヴィ
「これは本当にシャレにならないよ。障壁発生阻害の効果を持ってるし。逃げようにも攻撃範囲が広すぎ」

シャル
「これはもう発動させないが正解だよ。ヘクサは、ドイツ語で六芒星を意味するヘクサグラムから」

――コメート・ヴァンダーファルケ――

シャル
「シュリエルとザフィーラの連携技ね。2人同時に急落下して、魔力付加した蹴打を打ち込むって言うヤツ」

レヴィ
「シュリエルさんとザフィーラ師匠の脚に付加された魔力には障壁破壊が付加されてあるから、落下速度による力、魔力ダメージ、蹴打の物理ダメージの3つを受けることに・・・」

シャル
「コメートは流星、ヴァンダーファルケはハヤブサ。威力は申し分なしね」

――エレメンテン・ドルヒ――

シャル
「シュリエルのブルーティガー・ドルヒに、ルシルが複数の属性を付加させる魔法がコレ」

レヴィ
「ルシリオンの魔術による属性付加だから、威力はただの魔法よりは強くなるんだよ」

――炎蹴雷打――

シャル
「これは未使用だったザフィーラのものだね。両脚に火炎付加、両腕に雷撃付加された状態での拳打と蹴打の連撃ね」

――狼王塵砕牙――

シャル
「ルシルとザフィーラの連携技ね。ザフィーラが相手の腹に蹴りを打ち込んで、間髪入れずに顎を蹴り上げ。ルシルが追撃の砲撃で、反り返っていた相手を空へ吹っ飛ばす」

レヴィ
「空でルシリオンとザフィーラ師匠が相手を前後から挟撃。中空で殴っては蹴ってを繰り返した後にザフィーラ師匠の踵落としで地上に落とし、そして鋼の軛で貫きまくって宙で固定」

シャル
「トドメがルシルの何らかの砲撃一発・・って・・・・」

シャヴィ
「・・・・うわぁ・・・」ドン引き

――鉄破震砕打――

レヴィ
「ザフィーラ師匠の魔法だ。障壁破壊特化の魔力を纏わせた拳打。それが、コレだね」

シャル
「シュリエルのシュヴァルツェ・ヴィルクングと同じね」

――岩衝鉄破/フェルゼン・ベルク――

シャル
「イリュリアの技術部が開発したエグリゴリの複製品、ゼフォン・エグリゴリの魔術ね。岩石の剣山を対象の足元から発生させるというもの。回避力が無い人にとっては最悪だよね~」

レヴィ
「まぁ、私ならきっと余裕で避けれると思う。で、フェルゼン・ベルク・・・。岩の山って言う意味か」

――斬渦砂陣旋/ヴィアベル・ゼンゼ――

シャル
「対象の周囲に切断力の高い砂の刃を渦巻くように発生させるって言うヤツ。防御力が高ければ即死は無いだろうけど、低い人は一瞬で体をバラバラにされるからね」

レヴィ
「避けようにも発生速度が速い所為で、避けれたとしても掠ることくらいは覚悟していて方がいいかも」

シャル
「ヴィアベルは渦。ゼンゼは鎌っていう意味ね」

――破岩砲弾/コメート・フェルス――

シャル
「人の頭部大くらいの岩塊をいくつも飛ばすって言う魔術。魔力付加されているから威力は当然ながら強い。けど、避けやすいし迎撃もしやすいの」

レヴィ
「わたしも真っ向から回避も迎撃も出来ると思う」

シャル
「コメートは彗星、フェルスは岩塊ね」


――守護岩隆壁/マオアー・シルト――

シャル
「土石系術師にとっては共通の防御方法がコレ。地面を隆起させて、岩石の壁とするヤツ」

レヴィ
「ただの岩石かと思えば鉄みたいに堅いんだっけ」

シャル
「土石系の強みは、魔力付加の強さにあるからね。防御力の高さは闇黒系と並んでトップクラスだよ」

レヴィ
「マオアーは壁や障壁で、シルトは盾だよ」

――砂塵岩龍旋/ヴィントホーゼ・ブレッヒェン――

シャル
「砂塵の竜巻を発生させて、あらゆる魔法効果を破壊したり、攻撃を防いだりする魔術。コレもまた土石系術死の基本的な術式ね。ヴィントホーゼは竜巻、ブレッヒェンは壊すっていう意味ね」

――地竜刃砕断/ボーデン・ドラッヘ――

レヴィ
「地面から突き出ながら進んでくる、龍の背ビレのような岩石波の攻撃。一直線に突き進んで来るから、横っ飛びでもすれば避けることが出来るんだよね」

シャル
「ゼフォンのは、まぁ、そうだけど。アンスールの地帝カーネルとかのだったらシャレにならんよ。全周囲とか波の高さが尋常じゃなかったり幅が冗談じゃなかったりと、それはもう大変」

レヴィ
「やっぱり、アンスールは普通じゃないっすね~。あ、ボーデンは大地、ドラッヘは竜だよ」

――蟻地獄乃喰渦/アマイゼンレーヴェ――

シャル
「大地を砂状へ変化させて、その上でアリジゴクを発生させるって言う魔術ね」

レヴィ
「飲まれたら最後。砂をまた堅い大地に戻すから脱出は不可能か~」

シャル
「術式名アマイゼンレーヴェは、効果のまんまでアリジゴクっていう意味よ」

――空衝岩槍穿/シュレッケン・シュペーア――

シャル
「岩石の尖塔を突き出させる魔術ね。シュレッケンは恐怖、シュペーアは槍っていう意味」

――我が武装その壱/エレクトロ・ギタレ――

――我が武装その弐/トロンペーテ――

――我が武装その参/ツィンベル――

――我が武装その四/ハルフェ――

シャル
「ゼフォン以上の完成度を誇った堕天使、ミュール・エグリゴリの楽器を作る魔術ね。壱はエレキギター、弐はトランペット、参はシンバル。四はハープ。本編未登場だったけど、五のヴァイオリンがあったらしいの」

レヴィ
「音波系って初めて見た。ルシリオンもシャルロッテも使わないし」

シャル
「音波系ってな~んか性に合わないんだよね~。風嵐系とは紙一重って言うけど、私には扱えなかったんだ」

――砲閃は全てを粉砕して/シュピーレン・カノーネ――

レヴィ
「トランペットのベルから放たれる特大砲撃。単純な砲撃だから気負う事も無いよ」

シャル
「そゆこと。シュピーレンは演奏する。カノーネは砲撃っていう意味ね」

――砕音破ただ狂おしく/クヴァール・ゲロイシュ――

シャル
「超音波攻撃ね。身動きを封じるためのもので、直接的な攻撃力はないわ。ちなみにクヴァールは苦痛、ゲロイシュは雑音っていう意味よ」

――拡がる音は魔を喰い殺す/レルム・ベレスティグング――

シャル
「シンバルをこれでもかってくらいに打ち鳴らして発動させる、効果破壊の魔術ね。空間作用型で、衝撃波が届く圏内の術式を破壊するっていう。シュリエルのデアボリックもそれで破壊されたわけ」

レヴィ
「コレって攻撃・防御・捕縛のどれもが破壊されるって話だけど・・・」

シャル
「らしいね。この術式のランク以下なら問答無用で。同格と以上なら限られた範囲内でね。で、レルムは騒音。ベレスティグングは嫌がらせっていう意味ね」

レヴィ
「確かにレベルの高い嫌がらせって感じ」

――輝きたる音軍/ルスティヒ・マルシュ――

シャル
「エレキギターの弦を掻き鳴らして発生させる、ト音記号、八分音符、全音符、シャープ、フラット、ナチュラルの音符を拡散させて攻撃する魔術ね」

レヴィ
「物量攻撃だけど、一個一個の音符の隙間が結構あるから避けやすいかも。まぁ、ミュールに近づけば近づくほど密集してるから避けにくくはなるけど」

シャル
「ルスティヒは陽気な、マルシュは行進曲って言う意味」

――拡がれ音天使の調べ/ヴィルト・メロディー――

シャル
「エレキギターを掻き鳴らしてト音記号をいくつも発生させて、ヘッド部分から放った光線をそのト音記号に反射させて広範囲に光線群を拡散する魔術ね」

レヴィ
「軌道が複雑だしランダムだから近寄れないって感じだけど・・・」

シャル
「防御で全身を固めて突っ込めばいいんだよ。ちなみにヴィルトは荒々しい、メロディは旋律っていう意味ね」

――爆ぜろ死奏の音乱舞/レークヴィエム――

シャル
「光線や反射板のト音記号、さらにミュールの周囲に音符の書き込まれた楽譜の五線までが螺旋状に現れて、その五線の音符全てから光線や魔力弾が次々と放つって言う制圧の魔術」

レヴィ
「上記のヤツよりさらに強力かつ複雑な軌道に物量。ルシリオンが言っていた通り防御しっ放しだと押し切られてゲームオーバー。だから迎撃じゃなくて術者のミュールをどうにかするのが一番の攻略法だよ。レークヴィエムは、鎮魂曲って言う意味ね」

――真技・堕ちた音天使大楽団/エグリゴリ・オルケスター――

シャル
「ミュールの最強の魔術である真技。それがエグリゴリ・オルケスター。魔力で創られたオーケストラの楽器で大演奏。射砲撃はもちろん衝撃波や超音波、魔力斬撃とかも飛ばしてくるんだよね~」

レヴィ
「純粋魔力で出来る攻撃なら全部発動させるって? どれだけ欲張りな攻撃なんだろ・・・」

――轟破焔壊槌/マルテーロ・コンブスタォン――

シャル
「大戦編でアンスールと共に活躍して、堕天使戦争編でアンスールの炎帝セシリスを殺害した、元戦天使ヴァルキリーであり堕天使エグリゴリ、バンヘルドの魔術。バンヘルドの神器・灼槌ケンテュールを火炎の塊として相手に投擲するって言うヤツ。
さすがルシルと蒼雪姫シェフィリスの叡智と魔術の粋を結集して生み出された奴よね。神秘も魔力も桁違いで、攻撃力も半端じゃない」

レヴィ
「ここまで強いなんて思いもしなかった、わたし・・・」

シャル
「・・・そうだね。・・・マルテーロはムスペルヘイム後(ポルトガル語)で槌。コンブスタォンは燃焼っていう意味よ」

――煉獄顕現/デシダ・エクスプロザオ――

シャル
「大規模な火炎の渦巻きを発生させる魔術。デシダは降臨、エクスポロザオは爆発ね。ランク下の魔術なら確実に焼き消すことが出来る。しかもこれは別の魔術を発動させるための布石にもなる。それが――」

――焔雨/ペザデーロ――

シャル
「悪夢っていう意味の魔術。火炎の雨を降らせるの。広範囲だし、威力も高いし。大戦に参戦した魔術師クラスじゃないと防御は出来ないから、絶対に回避をする事」

――焚灼槌龍/メテリオト・ソル――

シャル
「バンヘルドが火炎を纏い、龍の姿になって突進して来る魔術がコレ、太陽の隕石っていう意味のメテリオト・ソル」

レヴィ
「攻防一体かぁ。食べられても巻かれても、触れられただけでもアウト。シャルロッテの言う通り真正の魔術師じゃないと対処できないかな」

――炎星招来/エストレッラ・カデンチェ――

シャル
「流れ星っていう意味の、小型の太陽を発生させて対象に落下させる魔術。直撃どころか着弾時に発生する爆炎だけで、その周囲に在る物体すべて蒸発させることが出来るほどの火力が有るの。無傷済まそうとするなら、炎熱系の最上位術師の障壁くらいしか方法が無いわけ」

――赫灼装甲/カロル・アルマドゥラ――

シャル
「魔術師なら誰でも1つは持ってる自己強化の術式。バンヘルドにとってはコレね。カロルは熱。アルマドゥラは鎧。熱エネルギーで自身の魔力炉(システム)の出力を上げる。それは同時に身体能力も上げるって事。ただでさえ強いのにね・・・」

――煉獄兵/プルガトーリオ・インファンタリア――

シャル
「溶岩で構成された操り人形を何百って創り出す魔術。プルガトーリオは煉獄。インファンタリアは歩兵。ある程度の戦闘技術は持ってるの。魔導師ランクにして陸戦Sランク。魔力ランクで言えばSSSランク。大戦編じゃ雑兵レベルだけど」

――灼槌/ケンテュール――

シャル
「神器ケンテュールの火炎発生能力で生み出された炎を纏わせたケンテュールでの直接打撃ね。ケンテュールって名前なんだけど。火を表すルーンのケンと、戦士を表すテュールから付けられたの」

レヴィ
「うぅ、魔術関連はサッパリだから、全然喋れないよ・・・(泣)」

シャル
「ご、ごめん。あとちょっとだからね、レヴィ」

――灼灼熱閃/ファーゴ・クレラオ――

シャル
「圧縮された炎が熱線となった魔術。人体どころか鋼鉄すらも寸断するほどの威力。フォーゴは火。クレラオは閃光ね」

レヴィ
「ザフィーラ師匠・・・シャマル先生・・・ぐす・・・」

シャル
「エグリゴリとまともに殺り合えるのは、魔術師のルシルだけと言う事を示す結末ね」

――猛炎放出/シャーマ・エゼクサオン――

シャル
「前方に発せさせた火炎球を、ケンテュールで打つことで砲撃と化す魔術がコレ」

レヴィ
「ただの火炎砲撃なのに、魔術ってだけで理不尽な攻撃力・・・」

シャル
「シャーマは炎で、エゼクサオンは処刑ね」

――咲炎弾/シャーマ・ガヴィアン――

シャル
「展開させた火炎弾をケンテュールで打って放つっていう魔術ね」

レヴィ
「これなら参加できる! ヴィータさんのシュワルベフリーゲンみたいなヤツだ。違いは、バンヘルドのコレには誘導操作が無いって・・・違う・・?」

シャル
「合ってる合ってる。シャーマは炎で、ガヴィアンは鷹って言う意味なんだけど、誘導操作は確かに無いね。直射弾だから一度避けてしまえば攻略完了かな」

――煉獄巨神顕現/アポストロ・ムスッペル――

シャル
「火炎で自身を包んで巨人となる術式ね。すべてを焼き滅ぼす火炎の巨人となったバンヘルドが動くだけで周辺に多大な被害をもたらすの」

レヴィ
「炎の塊が動くんだから当然と言えば当然だけど・・・。決戦の場所が砂漠で良かった。森林地区とかだったら、笑えない山火事が起こってたわけだし」

シャル
「いやぁ、山火事くらいじゃ済まないでしょ~。確実に焦土と化して終わりよ。さすがは原初から存在している炎の世界・煉生世界ムスペルヘイムの名を冠する術式」

レヴィ
「ムスッペルっていうのがムスペルヘイムを表すなら、アポストロは?」

シャル
「使徒っていう意味よ。ムスペルヘイムの使徒。それがこの術式名の意味」

――高貴なる堕天翼/エラトマ・エギエネス――

シャル
「今作から追加された堕天使エグリゴリの新魔術。ギリシャ語でエラトマは悪、エギエネスは高貴。クジャクの尾羽のような羽を放射状に20枚と展開するもので、移動速度の上昇や大気中の魔力素の供給を手助けする効果を持つの」

レヴィ
「見てる分なら綺麗だな~とか思うけど、相対したらそんなこと思えなくなるほど余裕がなくなるかも」

――電光石火――

シャル
「他のエグリゴリの術式は、その都度紹介するからね。で、次に紹介するのは、なんと・・・伝説の聖王女オリヴィエの魔導戦技!」

レヴィ
「ヴィヴィオの事から色々とオリヴィエ王女の事を調べたけど、まさか魔導戦技が判る日が来るなんて!」

シャル
「すごいテンション。と言うか、私たちの知るオリヴィエと、本作のオリヴィエとじゃ違う存在だからね~」

レヴィ
「判ってるって。シャルロッテ、早速・・!」

シャル
「はいはい♪ まずは、短距離限定の高速移動の魔法・電光石火。フェイトやエリオのソニックムーブ、それに・・・」

レヴィ
「わたしの瞬走壱式のようなヤツだね」

シャル
「ま、フェイトに比べれば遅いかもだけどね!」

レヴィ
「う~ん、どうだろ」

――撼天動地/かんてんどうち――

シャル
「魔力を纏わせた拳打で足元に一撃。着弾点から四方八方に魔力流を奔らせて、その魔力流を噴き上げさせることで周囲一帯を攻撃するっと」

レヴィ
「ルシリオンのメタトロンに似てる気がするね」

シャル
「確かに。でも攻撃範囲と威力を見ればルシリオンのメタトロンには劣るかな」

レヴィ
「自分で言っておいてなんだけど、比べるのがおかしいんだよねルシリオンと」

シャル
「・・・まったくもってその通り」

――驚浪雷奔/けいろうらいほん――

シャル
「魔力を纏わせた拳を高速で突き出して、魔力を伴った成人大の衝撃波を放つっていう技だね」

レヴィ
「おお! なんか戦技っぽいのが来た!」

シャル
「だね。衝撃波に籠める魔力量によって威力を変化させることが出来るみたい」

――天衣無縫/てんいむほう――

シャル
「魔力を纏っての突進技ね。威力・速度はあらゆる魔導戦技の最高クラス。直撃だけは絶対に避けないとね。防御は問答無用で粉砕するらしいし。掠っただけでも衝撃波で大ダメージ」

レヴィ
「初見じゃまず避けれないほどのスピード。わたし、回避しきる自信が無い・・・」

シャル
「私もギリギリと言ったところかな。けど直撃だけは絶対に避けれるわ」

――砲煙弾雨/ほうえんだんう――

シャル
「オリヴィエ様の射撃魔法・・っていうのかなぁ。魔力弾数発を手で投げて、最後に直径1mほどの大きさを誇る魔力弾によるトドメ」

レヴィ
「トドメの大魔力弾以外は誘導操作が効くみたいで、バリエーションを組めるようだよ」

――光芒一閃/こうぼういっせん――

シャル
「魔力斬撃だね」

レヴィ
「貫手の形にした手から魔力刃を発生させて、相手に斬撃をお見舞いするっていう魔法」

シャル
「もちろん切断力は折り紙つきよ」

――鬼哭啾啾/きこくしゅうしゅう――

シャル
「オリヴィエの真骨頂、格闘戦技のコンビネーションの1つね。
胸倉を引っ掴んで頭突き一発、んで腹と胸に一発ずつ拳打を打ち込んだ後に跳んで宙で前転、顔や胸を数度踏みつけ、相手の背後に着地。後ろ向きに倒れそうになる相手の背部をサマーソルトキックで蹴り上げ、逆立ち状態になった相手の腹に魔力付加された両の掌底を打ち込む・・・と」

レヴィ
「すご・・・。これを一瞬でやっちゃうんだから・・・」

シャル
「レヴィも似たようなコンビネーション使うじゃん」

レヴィ
「いつか誰にも負けない程に強くなってやるもん」

――破邪顕正/はじゃけんしょう――

シャル
「シュリエルのシュヴァルツェ・ヴィルクングと同じ、打撃力強化・付与効果破壊を持つ魔導戦技ね」

レヴィ
「でも威力も能力効果も桁違い。初撃のフックで障壁を破壊して、トドメのストレートで意識を確実に飛ばすって」

シャル
「普通なら最初の一発で完全ダウンだってね~」

――旭日昇天/きょくじつしょうてん――

レヴィ
「片手に魔力球を1つ作って、屈んでいた体を起き上がらせる勢いを乗せた掌底と一緒に打ち込むって技」

シャル
「魔力球で騎士甲冑を貫いて、掌底で本体にダメージってところね」

レヴィ
「オリヴィエ王女の魔導戦技って、なんの効果も無しに並の奴の防御なら貫通させると思うけど」

――紫電一閃――

シャル
「シグナムの技と同じ名前だけど全然違う。コレもコンビネーションの1つね」

レヴィ
「まず上段蹴りと上段回し蹴りで相手の両側頭部に一発ずつ。続けて顔面と鳩尾と両脇腹にも蹴打を一発ずつ。トドメに電気変換した魔力を纏わせた踵落としを脳天に一発」

シャル
「やっぱりレヴィの技と似てると思うんだけど・・・」

レヴィ
「・・・・うん。似ていて当然かも。シャルロッテだって知ってるでしょ」

シャル
「アレでしょ。レヴィとオリヴィエの技は、ゼノギアスってゲームに登場するキャラの技を基にしてるって」

レヴィ
「うん。同じキャラだからさ、やっぱり似ちゃうんだよね」

――疾風怒濤/しっぷうどとう――

レヴィ
「コレもコンビネーションの1つ。ストレートを鳩尾に打ち込んで、それで前屈みになった相手の顎にアッパー」

シャル
「そんで仰け反らせて、背後へ回り込むように一回転して背中を蹴り上げて浮かす。間髪入れずに後頭部に回し蹴り、その勢いで宙で前転する相手の顔面を殴る。直立したところでオリヴィエが跳び上がって宙で前転して踵落としを決めて、そのまま相手の後頭部を踏みしめ地面へと顔面から落とす」

レヴィ
「骨やら筋肉がボキボキのグチャグチャにされてもおかしくないよ」

シャル
「ついでに鼻の骨と歯もボッキボキだろうね」

――狂瀾怒濤/きょうらんどとう――

シャル
「魔力で脚力強化をして、地面を踏みつけて地割れを起こし、隆起した地面で攻撃を防いだり相手を崩壊に巻き込んでダメージを与えたりするっていう技」

レヴィ
「ゼフォンのなんとかって技と同じ?」

シャル
「マオアー・シルトね。ま、そうかな」

――金城鉄壁/きんじょうてっぺき――

シャル
「魔力障壁ね。うん、普通の」

――意気軒昂――

シャル
「ルシルで言う執行権限。レヴィで言うブースト。そう、リンカーコアに掛けた自己制限を解除する魔法」

レヴィ
「ブースト2までは問題ないけど、ブースト3を発動するとわたし性格が変わっちゃうんだよねぇ」

シャル
「テンションうなぎ上りだよね♪」

――臥薪嘗胆/がしんしょうたん――

シャル
「上記のリミッター解除の魔導のさらに上、全リミッター解除を行うためのヤツね~」

――莫逆之友/ばくぎゃくのとも――

シャル
「フッフッフ。フライライト家の子孫で私を尊敬してくれている娘、リサと一緒に行う連携技ね。ANSUR時代、空を飛べなかった私が使っていた法陣結界――えっと、足場となる魔法陣を球体上に展開した檻の中で、オリヴィエとリサが内部を跳び回りながら相手をボコるの」

レヴィ
「2人が使う魔導戦技によってはそりゃあもう拷問だよね~」

シャル
「逃げ場無しだし。アンスールのメンバーには全然通用しなかったけど。と言うか、イヴィリシリアってクソ強すぎなんだけど!!」

レヴィ
「手も足も出なかったんだっけ?」

シャル
「ぅく・・・」

――七花八裂/しちかはちれつ――

レヴィ
「この魔導戦技の直撃の結末は、無残な死体に変化するっていう・・・」

シャル
「渦巻く魔力を掌底に乗せて体内に打ち込むことで体内をメチャクチャに破壊する。打ち込んだ魔力によっては堅田が弾け飛ぶんだよ。グロいわぁ~・・・」

レヴィ
「ルシリオンの暴風の砲撃ザフキエルみたいな?」

シャル
「北○の拳みたいにピブ~みたいなSE鳴らしてドカンと爆発するコレ(注:音はしません)と、削岩機のような砲撃で体を削られて粉砕されるアレと・・・。グロさはどっちもどっちじゃない?」

――其疾如風/はやきごとかぜのごとく――

シャル
「高速移動・電光石火の強化版ね」

レヴィ
「これほどのスピードになると、もうわたしじゃ追いつけないな~」

シャル
「私の閃駆ならまだまだ負けないよ!」

――其徐如林/しずかなることはやしのごとく――

レヴィ
「的確な手刀で意識を刈り取るんだけど、高速移動からの奇襲だから、よっぽど機動力が無いとまず避けれないね」

――侵掠如火/しんりゃくすることひのごとく――

シャル
「魔力を炎熱変換してアッパー、そして腹に中段蹴りをかます技ね」

――不動如山/うごかざることやまのごとく――

レヴィ
「身体強化の最強版? 瞬時に魔力を練り上げて身体能力を強化して、打撃力を爆発的に上昇させるっていうの」

――難知如陰/しりがたきごとかげのごとく――

シャル
「コレは・・・技? ただ一瞬で移動して相手の視界から消えるって言うヤツなんだけど・・・」

レヴィ
「立派な技だと思うけど、わたしは」

――動如雷霆/うごくことらいていのごとし――

シャル
「魔力を纏っての突進技・天衣無縫の電気変換版がコレね」

レヴィ
「ただでさえふざけた威力な天衣無縫に電気付加。着弾時に放電するから、ダメージも追加されるっと」

――風林火山――

シャル
「其徐如林から動如雷霆を行うコンビネーションの技名がコレ」

レヴィ
「コレらを受けてまだ立ち上がったテウタは正真正銘の怪物だよ」

――夢影/むえい――

シャル
「そんなテウタが使う魔導を今から紹介していくから。まずはコレ。現実に質量を持ち、半自律行動を取れる分身体を、一度に最大10体まで創り出せるっていう・・・」

レヴィ
「これって魔法? 魔術じゃない・・・?」

シャル
「どっちかって言うとレーベンヴェルト王家の能力って感じかな。魔力消費も無いから、どれだけ失ってもまた新しく創り出すことが出来るわけ。イニシャルGかっつうの!」

――夢影・壱乃打ち方・乱拳――

シャル
「夢影を使った魔導戦技の1つね。テウタ自身の拳から分身の拳だけを何発も繰り出して、トドメに本物の拳打を一発ってね」

レヴィ
「まさか聖王の鎧を打ち貫くなんて・・・」

シャル
「さすがはレーベンヴェルトってわけか」

――夢影・弐乃打ち方・連拳――

シャル
「壱乃打ち方は正拳の連打だったけど、弐は裏拳の連打ね」

レヴィ
「壱もそうだけど、初見だとまず食らっちゃうんじゃ・・?」

シャル
「軽い防御ならバンバン貫いてくるからね~。アレ?って思った瞬間にはもう後退しないと受けるだろうね」

――夢影・拾の打ち方・斬宴/ざんえん――

シャル
「あとで紹介するけど、天神の剣っていう魔導の力で創った魔力刃が付加された蹴りをかますってヤツ」

レヴィ
「分身体にも付加できる魔力刃だから、夢影で包囲されてのこの技は厄介かな~」

シャル
「ま、オリヴィエには簡単に攻略されたけど・・・残念!」

――夢影・拾弐乃打ち方・迅壊――

シャル
「まずテウタ本人が飛び膝蹴り。避けられようが防がれようが初撃は囮。テウタの前面から飛び出した分身体による落ち膝蹴り。間髪入れずにテウタ本人が分身体を飛び越えての蹴り。次に分身体が相手の背後から蹴り。テウタ本人による回し蹴り。吹っ飛ぶ相手の行く先に待ち構えている分身体による拳打一発」

レヴィ
「これで完成する技だけど、オリヴィエ王女は最初の方で崩していたから奔ぺ電完成することはなかったんだよ」

――夢影・拾参乃打ち方・舞陣/ぶじん――

シャル
「本体と合わせて分身体が一斉に飛び掛かってきて、包囲の中で様々な攻撃を仕掛けて来るって技だけど」

レヴィ
「オリヴィエ王女強すぎ。聖王女無双ってゲームが作れそう」

シャル
「難易度が低すぎてクソゲーになりそうだけどね」

――銀月――

シャル
「1本の魔力の鎖の両端に巨大な魔力球を付けた、ある意味ヌンチャクみたいなヤツかな」

――神の覇道――

シャル
「融合騎マラークとの融合後で発動する魔導戦技ね。オリヴィエの天衣無縫と同じ、魔力を纏っての突進、と」

レヴィ
「天衣無縫に比べて発生速度や移動速度は遅いかも。あと威力も」

――神の光剣――

レヴィ
「コレは魔力で剣を創るって魔法だね」

シャル
「何の付加効果もない、ただの魔力剣ね」

――神の雷嵐――

レヴィ
「放電する竜巻を発生させるって言う魔法なんだけど、発生するまでの時間が僅かにあるから避けやすいよ」

――神の威光――

シャル
「テウタの全身から発せられる衝撃波で、接近してきている相手を吹っ飛ばすってヤツ。直接的なダメージはないけど、相手が騎士なら効果は覿面。近付かせなければどうって事ないんだから」

――神の火柱――

レヴィ
「対象の足元から火柱を上げさせるっていう魔法。3連続で発生して、避けてもついて来るんだよ」

シャル
「一発目を避けても、避けた先で二発目、また避けてもそこに三発目って感じ」

――神の閃光――

シャル
「融合テウタの扱う魔法の中で二番目に威力のあるヤツね。指先から放たれる単純な魔力砲撃なんだけど、聖王の鎧を貫いてオリヴィエにダメージを通す程に強いの」

レヴィ
「単純だからこそ強いのかも」

――神の火弾――

シャル
「成人サイズの火炎弾を幾つも発生させて、断続的に相手に放つって言う魔法」

レヴィ
「発生場所は任意だから、相手を包囲することも出来るんだよね」

――神の吹雪――

シャル
「前方に魔法陣を展開して、そこから吹雪を放射するって言う魔法ね」

レヴィ
「直撃は当然の如く凍結されるんだよ~」

――神の天罰――

レヴィ
「先に紹介した銀月の魔力球だけを複数発生させて、相手に落下させて攻撃って言う魔法」

シャル
「破壊力はテウタの魔法の中で最強で、一撃必殺ね」

――神の聖槍――

レヴィ
「魔力の槍を創り出すって、まるでルシリオンの魔術みたい」

シャル
「うん。でも威力で言えばルシルの方が圧倒的に上よ」

――天神の剣――

シャル
「テウタが対オリヴィエ用に組み上げた魔法ね。聖王の鎧を突破できる程の威力を持った魔力刃が付いた籠手と具足を創るってヤツなんだけど」

レヴィ
「これには驚いたよ。でも最終的に役立たずで終わったけど」

シャル
「言っちゃダメ。あ、そうそう。覇道、光剣、火弾、火柱、閃光は、BEYONETTAのファーザーバルドルからお借りしました~❤」

――炎塵一閃/炎塵一閃・零式――

シャル
「お。今からはイリュリア騎士たちの魔導戦技の紹介ね」

レヴィ
「まずは、イリュリア騎士のワイリーとオリバー兄弟の技」

シャル
「零式だろうがそうでなかろうが基本的に同じ効果で、デバイスに炎を纏わせるってヤツね」

レヴィ
「シグナムさんの紫電一閃と同じ・・・じゃないか。同じとか言っちゃうと、シグナムさんに失礼だもんね」

――真・炎塵一閃――

シャル
「オリバーと融合したアギト(この時はゼクスね)の烈火刃で強化された炎塵一閃ね。シグナムとアギトの火龍一閃のようなものだけど、威力で言えばこっちの方が上なの」

レヴィ
「でも結局はルシリオンの複製術式で不発にさせられたけどね」

――烈火一閃――

シャル
「私の炎牙崩爆刃と同じ、火炎の斬撃を飛ばすって魔法ね」

レヴィ
「威力はもちろん・・・」

シャル
「私の方が断然上!」

――紅蓮旋・零式――

レヴィ
「フェイトさんのハーケンセイバーのようなヤツだね」

シャル
「うん。切断力もあるし、ある程度の誘導操作も可能ってね」

――ヴォルフ・クラオエ――

シャル
「ん。次は、ルシルを追い詰めた事のある唯一の現地人、ファルコ・アイブリンガーの魔導戦技。両腕に装着してある鉤爪型のデバイスによる貫手攻撃。攻撃速度がかなりあるから、連撃で来るとちょっと厄介かな。ヴォルフは狼、クラオエは鉤爪っていう意味よ」

――シュトゥルム・シャルフリヒター――

レヴィ
「暴風を纏って竜巻の蛇と化す魔法だよ。シュトゥルムは暴風、シャルフリヒターは処刑人」

――シュトゥルム・シャルフリヒター・エヴォルツィオーン――

レヴィ
「↑の強化版。シグナムさんとアギトの火龍一閃と互角の威力を持ってるんだ。エヴォルツィオーンは進化って言う意味」

――トイフェル・ルフト/――ギガント・トイフェル・ルフト――

シャル
「三日月状の真空の刃を放つって魔法。私の風牙真空刃みたいなヤツかな。トイフェルは悪魔、ルフトは空気よ。ギガントバージョンだけど、名前から見て判るようにサイズを大きくしただけのものよ」

――ヴァーンズィン・オルカーン――

レヴィ
「風を操る人にとっては当然な魔法なのかな~? コレは暴風の砲撃なんだけど」

シャル
「まあ、圧縮した暴風は殺傷力が高いし。ルシルはもちろん風迅王イヴィリシリアも似たようなヤツ使うしね。
ヴァーンズィンは狂気、オルカーンはハリケーンね」

――ツェアライセン・シュラーク――

シャル
「障壁破壊効果を持つ踏み蹴りね。蹴りは弧を描く軌道の足の甲で蹴るもの、踏み蹴りは足の裏で蹴るってこと・・・わざわざ説明する事ないかな・・・? ツェアライセンは引き裂く、シュラークは一撃・打撃ね」

――クラオエ・デス・イェーガー――

レヴィ
「魔力付加した鉤爪の貫手のコンビネーション。初撃は囮で、全力の二撃目で相手を討つ。
クラオエは鉤爪。イェーガーは猟師って意味だよ」

――シュトゥルム・デス・オクテット――

シャル
「8つの竜巻を相手に向かって放つ魔法ね。イヴィリシリアの槍嵐と同じ。シュトゥルムは暴風、オクテットは八重奏。ちなみに二重奏ドゥーオから七重奏セプテッとっていうバリエーションありよ」

――グラナーテン・ヴィント――

シャル
「融合騎の五番、風のフュンフの魔法ね。風を圧縮した魔力弾を複数放つ、誘導操作無しの直射射撃。グラナーテンは手榴弾ハント・グラナーテから。ヴィントは風ね」

――ヴィント・バイセン――

レヴィ
「衝撃波を放つ魔法だよ。ヴィントは風。バイセンは噛む・噛み砕くって意味」

――ヴィントホーゼ・フェッセルン――

シャル
「竜巻状のリングバインドってところね。無理に逃げ出そうとすれば、風圧で障壁を削られて、仕舞いには体に大ダメージ。ヴィントホーゼは竜巻、フェッセルンは高速って言う意味なの」

――ギガント・アーテム――

レヴィ
「フュンフの大魔法だよ。アギトでいう轟炎、アイリでいう氷牙。質量を持った風圧の槌で相手を押し潰すって言うヤツで、ルシリオンにでも通用したほどの威力。ギガントは巨人。アーテムは息吹。ちょっと想像したくない絵面が見えちゃうかも・・・」

――ツァオバー・ゲショス――

シャル
「私のかつての同僚・・・とか思いたくないけど事実だから諦める。っと、サー=グラシオンの子孫、ゲルトの魔法ね。長距離の射撃魔法だけど、ま、大して威力もない単純な魔力弾。ツァオバーは魔術・魔法、ゲショスは弾丸ね」

――ヴァイゼ・シュピーゲル――

シャル
「グラシオンの神器・魔鏡フェアドレーエン・シュピーゲルを能力として生み出すことが出来るわけなんだけど。たぶんグラシオンの魂ごと神器も一緒に転生したんだと思う。こればかりは真実は判らないから、あくまで推測。ヴァイゼは賢者、シュピーゲルは鏡って言う意味よ」

――シュテルメン・リッター――

レヴィ
「ゲルトが↑の能力を使って鏡から別の鏡へ転移する魔法。ほとんど奇襲に近いことから、急襲する騎士、って意味になるわけだよ」

――ウンオルドヌング・ゲヴァルト――

シャル
「グラシオンも使っていたヤツね。鏡で魔力光線を無限反射させて、無軌道無差別の光線群による包囲攻撃をするっていうの。全面包囲の防御から撤退、もしくは鏡の破壊が攻略法。間違っても回避は選択しない事。ジリ貧に追い詰められるだけだから。ウンオルドヌングは無秩序、ゲヴァルトは暴力って言う意味よ」

――エクリプセ・ハルモニー――

シャル
「ゲルトの最強魔法がコレ。反射させていた光線群を一枚の鏡に転移させて、光線を集束させた砲撃に変換して撃ち出すって言う魔法。光線には凍結効果があって、それを集束させているから着弾までの間に大気を氷結したりするみたい」

レヴィ
「でも、シグナムさんとアギトの火龍一閃に相殺されたんだよね」

シャル
「相殺でも十分凄いと思うけど。シグナムの火炎をアギトが強化した火龍と、アイリ単独の氷雪。その結果が相殺って。やっぱりアイリの方が性能が良いみたい。エクリプセは蝕、ハルモニーはハーモニーね」

――パンツァー・ブルート――

シャル
「私のかつての同僚、鮮血姫シリア・ブラッディアの能力・血液操作を受け継いだ騎士ウルリケの魔法にして能力ね。自身の周囲に待機させている血液の塊を防御に使うっていう」

レヴィ
「すっごい血生臭そう。う゛っ。想像したら、気持ち悪くなってきた・・・」

シャル
「それが困ったところなんだよね~。もう臭いのなんのって。思い出したら、う゛っ、私も気持ち悪く・・・」

レヴィ
「うぷ。パンツァーは鎧、ブルートは・・・血・・・おえ~~~」

――グラオザーム・ケッツァー――

シャル
「突き刺した相手から血液や魔力を略奪する血液の触手を伸ばすのがコレ。突き刺された時の嫌悪感や不快感と言ったらもう頭がおかしくなりそうなほど!」

レヴィ
「グラオザームは残忍、ケッツァーは異端者」

――フェアドレンゲン・カヴァレリスト――

シャル
「2匹の猫のキメラが牽引する戦車エウリノーム(古代ギリシアの時代から知られている死の王で悪魔)の突撃技? 戦車全体に魔力が付加されているから、結構な攻撃力があるの。フェアドレンゲンは押し退ける・排除する、カヴァレリストは騎兵ね」

――フェッセルン・ブレッヒェン――

レヴィ
「フェッセルンは拘束、ブレッヒェンは壊す。っていう意味の通りコレは拘束破壊の魔法。血液を高速回転する渦状に変化させて、拘束の魔法を断ち切って破壊するんだ」

――トーデスゼンゼ――

シャル
「血液を大鎌状にして相手を襲わせるったいう魔法。切断力もあるし、斬られたら当然のごとく血液と魔力を吸われるからね。トーデスは死、ゼンゼは鎌ね」

――風刃烈火――

シャル
「かつての上司、風の騎士公オペルの子孫、ヨハンの魔導戦技ね。槍全体に暴風を纏わせる魔法で、攻撃にも使えて防御にも使えて、槍捌きの速度も上げる、優れものの魔法。オペルも似たような魔術を使っていたから、きっと受け継がれて来たんでしょうね」

――カスパール――

シャル
「アンナって娘の魔導戦技ね。レイピア型のデバイス・アインホルン(一角獣)を振るうことで発射する電気の魔力弾。フェイトのプラズマバレットのようなヤツね。カスパールっていうのは、ドイツ歌劇『魔弾の射手』に登場する、魔弾の使い手カスパールからよ」

――バリサルド――

レヴィ
「アインホルンの刀身に電気を纏わせての刺突攻撃がコレだね。バリサルドは、シャルルマーニュ伝説のロランが最初に持っていた剣の名前みたい。後々にデュランダルっていう剣を持つことになったそうだよ」

――ヤコブの荒流――

シャル
「魔族・大海の竜アルベルトゥス・フォカロルの血を受け継いだアンナが発動させた水流操作の魔術。ヤコブは、創世記に登場する、ヘブライ語で『人を出し抜く者』の意を持つユダヤ人の祖ヤコブから」

――エノクの鎖人――

シャル
「拘束用の薄っぺらな人形を水で幾つも創り出すっていう魔術。エノクは、旧約聖書の創世記などに登場する、『従う者』の意を持つエノクから。エノク書じゃエノクは天使メタトロンになるっていう話よ」

――エロンの渦陣――

シャル
「海中で真価を発揮する、相手を水圧の竜巻で圧殺するっていう魔術。エロンは、旧約聖書の登場する人名で町名で、『大木』の意味を持つエロンから」

――ゼルバベルの叱責――

シャル
「水人形の兵隊を創り出して相手に殺到させる魔術ね。ゼルバベルは、旧約聖書の人物で、『バビロンの種』って言う意味ね。ダビデ王家の直系の子孫でユダヤ人の指導者、ゼルバベルから」

――ギデオンの咆哮――

シャル
「水流や水圧を利用しての砲撃ね。ギデオンは、『破壊者』の意味を持つ、ヘブライ人の士師ギデオンから」

――ダビデの星盾――

シャル
「水流を六芒星状に操作して攻撃を防ぐ魔術ね。真正のアルベルトゥス・フォカロルならどんな属性でも防いじゃうほどに強力なの。ダビデは、古代イスラエルの王で、イスラム教じゃ預言者の1人にも数えられているダビデから」

――ネヘミヤの剣――

シャル
「剣状の水圧を3ケタほど創り出して包囲攻撃する魔術。その威力は、不完全とは言えルシルの下級術式や障壁を粉砕するほど。ネヘミヤは、エルサレムに派遣されたペルシャの提督で、民族の復興に尽力したネヘミヤから」

――アルバア・ハ=イマホットの滅弾――

――アルバア・ハ=イマホットの滅刃――

シャル
「滅弾は、背から生える2枚の天使の翼から弾丸のように羽根を飛ばす魔術ね。滅人は、背から生える2枚の悪魔の翼を払うことで生まれる水圧の刃を飛ばすヤツ。アルバア・ハ=イマホットは、イスラエル民族の礎となった3人の祖父、それぞれの正妻4人を指すユダヤ教の概念の事よ」

――ミリアムの聖歌――

シャル
「えっと・・・・」

レヴィ
「・・・・続けていいよ。わたし、サッパリだから・・・」

シャル
「あーっと・・・レヴィ、これはね・・・」

レヴィ
「ふんふん・・・。ん、判った。えっと、これはアルベルトゥス特有の歌声で発生する周波数――超音波を相手に叩き込んで、脳を破壊するって・・・怖っ!」

シャル
「実体・肉体を持たない幻想一属にすら通用するほどの威力を持ってるの。ミリアムは、旧約聖書に登場する女預言者ミリアムから。ある事後にミリアムは小太鼓を打ち鳴らしながら、神を賛美する歌を歌った。ってことから、この術式にこの名前を付けたらしいよ」

――オトニエルの海槍――

レヴィ
「水圧の槍を創り出して相手に投擲するっていう魔術・・でいいんだよね・・?」

シャル
「うん。オトニエルは、旧約聖書・士師記に登場する士師の1人ね」

――メトシェラの槍――

レヴィ
「海水を使って巨大な槍を幾つも創って空戦戦力を撃ち落すっていう魔術。その勢いは防御を貫通して来るらしいから、絶対に避けないと酷い目に遭うよ」

シャル
「メトシェラは、旧約聖書・創世記に登場する人で、969歳まで生きたとか。あと、キリスト教においては、イエス様のご先祖って事で一部の教派からは聖人扱いされてるってさ」

――牢刃・弧舞斬閃――

シャル
「さぁ、これで最後の紹介になったわっ! フライハイト家の子孫、リサ・ド・シャルロッテ・フライハイトが、私の遺した魔導書を頼りに構築した魔導剣技がコレよっ!」

レヴィ
「すっごいテンション」

シャル
「フフフ。対ヨハン戦で、魔法で出来る術式を全てリサに伝授してやったわ!!」

レヴィ
「おお。でも、それら全部を本当に習得できたのか怪しそうだけど・・・?」

シャル
「・・・・・ま、まぁ、何とかなったんじゃない」

レヴィ
「目が泳いでる上にどこ見てんの?」

シャル
「もういいじゃない! リサは想像していた以上に頭が良かったから、ちゃんと扱えるはず!」

レヴィ
「どんだけ下に見てたの、シャルロッテ」

シャル
「なんて言うか、オリヴィエに対する態度からして、なんかアホっぽい娘だなぁ~みたいな?」

レヴィ
「それを言ったらシャルロッテの方がアホでバカでマヌケでボケでドジで――」

シャル
「うるせぇぇぇえええええええええええええええええええええええええッッ!!」

レヴィ
「うるさいのはそっちだって!」

シャル
「どうせ私は馬鹿ですよ~! ええ、リサがオリヴィエなら、私はなのはですよ~! 悪い!? なのはは私にもう一度人らしい感情はもちん友情をくれたんだよ! 大好きになっても仕方ないじゃん!」

レヴィ
「責めてないから! それを言ったらわたしだってルーテシアが大好きだぁぁああああああああああああッ!!」

シャル
「なのはっ、大好きぃぃーーーーーーーーーッ!」

レヴィ
「ルーテシアっ、大好きぃぃーーーーーーッ!!」

シャル
「ユーノもフェイトもアルフもはやて達もクロノ達もだ~~~~~い好きだぁぁぁあああああああああッ!!」

レヴィ
「アギトもガリューもお母さんもエリオもキャロもだいだいだいだぁぁ~~~~~~い好きぃぃーーーーーーーーッ!!」

シャヴィ
「大好きだぁぁぁああああああああああああああああああああああッ!!」

~~~5分後~~~

シャル
「・・・レヴィ・・・」

レヴィ
「・・・な゛に゛・・・?」

シャル
「めっちゃ声、枯れてるじゃん・・・」

レヴィ
「・・・う゛ん゛・・・のど、痛い゛・・・」

シャル
「と、とりあえず・・・サクッと終わらせるよ・・・」

レヴィ
「・・・・」コクコク

シャル
「32枚のベルカ魔法陣を球体状に組み上げて檻とした法陣結界、その内部で繰り広げられる斬撃乱舞。魔法陣1枚につき障壁破壊効果を持った魔力剣が1振りずつあって、リサは閃駆で結界内を跳び回りながら魔力剣を抜いては移動中に敵を斬り、また別の魔法陣から魔力剣を抜いて移動の最中に敵を斬る。
これを何回も繰り返した後、ひとりでに魔法陣から抜けた32本の魔力剣が同時に相手を斬り刻んで、トドメにデバイス・キルシュブリューテを持ったリサが直接斬り捨てるっていう結構な極悪技」

レヴィ
「あ゛ーあ゛ーあーあー・・・・うん。確かに・・・」

シャル
「結界を破壊したところですぐに再生するし、防御しようにも障壁破壊の魔力剣の一撃だし、回避しようにもリサの閃駆は速いから避けれないし」

レヴィ
「とんでもない騎士を誕生させちゃったねシャルロッテ」

シャル
「ふふん!」ドヤ顔

レヴィ
「あはは。えっと、じゃあ・・・このコーナーもついに幕かな」

シャル
「うう、私の出番がコレで終わりかと思うと超さみしい・・・」

レヴィ
「わたしだってそうだよ。でも、前作キャラわたしとシャルロッテは本編に出ちゃダメなんだよ」

シャル
「私はちょこっと本編に出たけどね」

レヴィ
「よかったね」イラ☆

シャル
「まっ、あとは今作のなのは達に任せるとしようか」

レヴィ
「そうだね。それじゃ・・・」

シャル
「シャルロッテ先生の魔導紹介教室はこれにて・・・」

シャヴィ
「お~わりっ♪」


 
 

 
後書き
フーテ・モールヘン。フーテ・ミッタ-フ。フーテ・ナーフオント。
いつかのつぶやきにも書きましたが、劇場版リリカルなのはの三作目の製作が発表されました。
タイトルは、

――The MOVIE 3rd Reflection――

だそうです。ストーリーは新規だそうで、A’sとSTRIKERSの繋ぎでしょうかね~。
そしてもう1つ。YouTubeのアカウントを再取得して、全てとは言えませんがある程度のBGMをUPし直しました。
Charlotte freiheitと検索してもらえればヒットします。アンスールのタグがなかなか反映されないので。

シャル
「おお、私の名前だ♪」

さて。メタギア5が発表されて、4で綺麗に終わったのに大丈夫か?とか思ったり、BEYONETTA 2が持ってないハード(何故にWii Uやねん!)で発売されるとか知って「ふざけんなッ!」ってキレたりと色々あった一週間ですが、次週からエピソードⅠ:Te Ratio Ducat,Non Fortunaを開始します。

 
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