インフィニット・ストラトス~IS学園に技術者を放り込んでみた~
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本編
第08話「上級生からの贈物(前編)」
前書き
お待たせしました。
調整が終わりましたので投稿させていただきます。
今回、何名かのオリキャラを登場させてみました。
それではどうぞ!
<食堂>
あれからちょっと時間が過ぎ、目の前の後輩たちは明日からのことについて話し合っている。
癒子
「早朝ランニングをするべきだね」
まぁ、ISは結構体力使うからな。
この前まで一般人だった織斑少年にはきついだろう。
グランドを10周するくらいがんばりな。
ナギ
「あ、明日の朝一に訓練機の申請を出したほうがいいかも」
織斑少年には専用機が渡されることになるはずだが、それがいつ届くかは今のところ不明。
とくれば訓練機での練習は必要だろう…。
ただ、今日中に申請を出しておいた方が良かったな。
もしかしたらもう埋まってるぞ。
箒
「放課後は毎日剣道場で訓練だ!」
焚きつけた手前あまり口出さないけど、ほどほどにしとけよ篠ノ乃。
疲労で勉強が出来なかったら意味ないし。
本音
「勉強会はどこでやる~?」
勉強会をやるのはいいけど、間違っても織斑少年を自分の部屋に招くなよ本音。
男の子はみんな、羊の皮を被った野獣なんだから。
あと、パジャマ姿で少年の部屋に行くのもダメだからな!
本音
「は~い」
うむ、よろしい。
こんな具合で話は進み、今は谷本の「互いにアドレスを知ってた方が便利だよ!」の一言で、目の前でアドレス交換を行っていて、それを見た他の女生徒が悔しがっているのがあちらこちらで見える。
人気者だね~織斑少年はって、おいケインなにお前も混ざってんだよ。お前彼女いるだろうが…。
え? それはそれっておいおい…まぁ、個人的には脅迫材料ができていいけどさ…。
さて、そろそろの連絡が来る筈なんだが…
[ザザッ…]
来たか…。
シャノン
『は~い、囮役お疲れ様。こっちの準備は整ったわよ』
全員配置についたか…
それじゃあ、始めるとしますか。
鏡也
「なぁ、ケイン喉が乾いたから、ちょっと行ってきてくれないか?」
合わせろよケイン。
ケイン
「っ…はぁ? なんでだよ。自分で行けよ」
鏡也
「なら、またじゃんけんで決めるか?」
ケイン
「おうとも、今度は負けないぜ」
鏡也
「フッ、残念ながら勝つのは俺だ」
鏡也&ケイン
「「………」」
ケイン
「行くぜー、さいしょはグー」
鏡也
「ジャンケン」
[ポンッ!]
鏡也 VS ケイン
{グー} {チョキ}
鏡也
「よしっ!」
ケイン
「あ~、また負けた~っ!!」
よし、ここまでは予定通り。
一夏
「何やってるんですか先輩方…」
鏡也
「何って見てわからないか? ジャンケンだよ」
一夏
「いや、それは見て解りますけど…」
俺の直感だが、織斑少年も感が鋭い方なんだろう…一部を除いてだが
厄介事になる前に進めるとしますか
ケイン
「で、“どうするんだ”?」
鏡也
「そうだな…、“オレンジを8つ”頼んだよ」
癒子
「8つって私たちの分もですか!?」
鏡也
「あ~、気にしなくていいよ。俺らから新入生へのささやかなプレゼントだから」
ナギ
「で、でも…、ならせめて運ぶの手伝います!」
ケイン
「いいって座って待ってな」
鏡也
「ほれ、さっさと行って来い負け犬」
ケイン
「犬って言うなっ!!」
鏡也
「おいおい、突然吠えるなよ駄犬」
ケイン
「はっ!? 今俺は何をっておい、今なんて書いて俺のことを呼んだ? 駄犬っつわなかったか?」
鏡也
「いいからさっさと行って来い。きっかり3分だからな」
ケイン
「あいよ」
シャノン
『わかったわ』
[ザッ…]
さて、これで準備は完了だ。
後は待ちますかね…。
―――
――
―
おりむ~とアドレスを交換したり、明日からのことを話し合ってたら、突然きょ~ちゃんとケイ君がジャンケンを始めたんだ~。
突然だったからなんだろうな~って思ってたけど、“オレンジを8つ”に“きっかり3分”ね~
今度は何を企んでるのかな~
本音
「ねぇ~ねぇ~、きょ~ちゃん」
鏡也
「なんだい本音」
[ツー、ツー、トン、トン、ツー]
本音
「なんで~、ケイ君が犬なの~?」
[トン、トン、ツー、トン、ツー]
鏡也
「あいつの声を聞いてると、何か全身青タイツの槍兵を連想するんだよな…」
[トン、ツー、ツー、トン]
本音
「~? よくわからないな~」
“ヒ・ミ・ツ”か~
えへへ~、何が始まるんだろ~? 楽しみだな~♪
ケイ君が席を立ってから2分30秒くらいたちました~。
もうそろそろ何か起きるのかな~って思ってたら、いつの間にかきょ~ちゃんは片目を閉じて視線を腕時計におとしてたんだ~。
いつの間に閉じてたんだろ~全然気付かなかったや~。
鏡也
「5・4・3」
わくわく♪
鏡也
「2・1…」
[シュンッ]
女生徒A
「キャッ!?」
女生徒B
「て、停電?」
お~、食堂が真っ暗だ~。
急に電気が消えたから、あっちこっちで驚いた声が聞こえるね~。
???
「どういうことっ!?」
???
「落ち着いて、近衛君たちを探すのよ!!」
???
「了解っ!」
フフ~♪ さっきからきょ~ちゃん達を見張ってた人達の声も聞こえるね~
何だか大慌てみた~い
癒子
「な、なに!?」
ナギ
「癒子…」
もっちーとナギっちも突然のことで不安みたい。
大丈夫だよ~、恐くないよ~。
二人を安心させるために後ろからギューっと抱きしめたら、なんだか二人とも驚いたあと目線を下に向けてたけどなんでだろ~?
癒子&ナギ
「((ま、負けた……))」
[ぴゅ~~~]
女生徒達
「「「!?」」」」
食堂が真っ暗になって眼が慣れて来た頃に、外から何かが打ち上げられる音が聞こえて、皆が窓の方に視線を向けます。
あの音ってもしかして~…
窓から外の景色を見てみると、白煙が空高く登っていき
[パッァーーン!!]
夜空に綺麗な花を咲かせました~。
女生徒C
「えっ、花火?」
やっぱり花火だ~♪
でも、これだけで終わりじゃないよね、きょ~ちゃん♪
するとどこからか音楽が流れ始めて、外からはまた花火が打ち上げられる音が聞こえました~。
【オマケ】
◆その1
鏡也
「ジャン」
ケイン
「ケン」
鏡也&ケイン
「「ポォォォォォオオオオオンッ!!!!!!」
[バキッ!!]
癒子&ナギ
「「ク、クロスカウンターッ!?」」
本音
「お~、二人の拳が~綺麗にお互いの頬にあたりました~」
ケイン
「ウォォォォォオオオオオ、俺のグーは鉄をも砕く!!!」
鏡也
「ハァァァァァァアアアア、俺のチョキは岩を切り裂く!!!」
[ドカ バキッ ドカ バキッ スパンッ ヴォン ヒラリ ニャーオッ]
本音
「お~、これは激しいラッシュだ~」
のほほんさん、実況向かないね。
迫力とか全然伝わらないや…。
シャノン
『……あのー、合図はまだかしら?』
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