魔法少女リリカルなのはStrikerS~赤き弓兵と青の槍兵
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後日談
②~魔導師ランク昇格試験
前書き
お気に入り500人突破しました!これからもよろしくお願いします\(^o^)/
side ティアナ
「魔導師ランク昇格試験、ですか?」
「そうや。フォワード皆で受けへんか?」
部隊長に呼び出され、言われたのは今の私達にとっても凄くいい話だ。
「はい!是非!!」
…………………………………………………
「AAAを受ける!?」
「はい!」
なのはさん達に報告したら驚かれた。
「うーん、私は数回に分けて受けた方がいいと思ってたんだけど……四人とも、ちゃんと考えて決めたんだよね?」
「はい!」
「あたしはいいと思うぜ」
「私はお前らがやりたいなら反対はしない」
「ま、やるだけやってみろ」
「皆がちゃんと考えて、その答えが出たなら私は反対しないよ」
「私も賛成だ。今の君達はそれだけの実力があるだろう」
反対はされず、私達はAAAを受けることを決定した。
「そういや士郎にランス。お前らはどーするんだ?クロノから受けろって言われてたろ?」
「私はSSを受ける」
「俺もだな」
やっぱりこの二人はレベルが違う……
「SS……私達より上だね」
「ま、俺はランクなんざ興味はねえんだがな、お兄様がうるさくてよ」
お兄様………クロノ提督のことかな?
「ま、SSとは言っても数回に分けて受けるからまずはAA、それからSを受けて、最後にSS、って感じだ」
「大事な大事な妹の旦那が僕より弱いなんて許さん!キリッ」
「はやて、それクロノの物まねか?」
「そやで。どうやった?」
「本人に聞かせるのは……な」
「似すぎてて、ってことやな」
部隊長……それはちょっと……
「ま、皆頑張ってな」
side エリオ
そして試験の当日。
「それじゃ、全員合格目指して頑張ろー!」
「「「おー!」」」
スバルさんの一声で気合いを入れ、試験に挑む。
「お前ら元気だなー」
「緊張でガチガチになるよりはいいだろう。今の君達ならば大丈夫だ。私が保証する」
少し離れた所からランスさんと士郎さんが激励してくれた。
「お二人はAAを受けるんですよね?」
「ま、俺らのは出来レースみたいなもんよ。戦闘技術だけでもS位までは余裕だ」
二人はやっぱり規格外でした。
…………………………………………………………
「では、始め!」
試験官は中遠距離型。今まで教わってきた攻撃の受け流しを駆使し、的確に魔力弾を逸らしていく。
そうすれば次に相手がとる手段は………こちらを拘束すること。
「効きません!」
幾重にも張られる設置型バインドを一つ一つ丁寧に避けていく。
ある程度まで距離を詰めた僕が次に取った行動は、
「オーディーン!」
「なにっ!?」
ストラーダの投擲。意表を突かれた試験官はシールドで防ぐ。
それこそが僕の狙い。試験官は無手になった僕はストラーダを回収すると思うはず。
だが、僕はソニックムーブで一気に懐に入り、紫電を纏った蹴り上げを食らわせる。
攻撃の準備をしていた試験官は反応できず、僕の蹴りをまともに食らった。
そしてそのまま試験官よりも上に跳び、
「紫電……一閃!」
全力の拳で勝負を決めた。
side スバル
「でりゃああああああああああ!!」
試験官はあたしと同じ近接格闘型。
「リボルバー………シュート!!」
小手調べに放った攻撃。試験官はそれを回避。
そこからあたしはギン姉やフェイトさんのような機動型と判断。
そういう相手は……
「はぁっ!」
[protection.]
攻撃を受け止め、捕まえてから大技で決める。
と、行きたいところだが……
相手の機動力の高さゆえ中々つかまらない。
このままでは持久戦になってしまう。逃げ切られてしまえば合格にはならない。
そんな時に思い出した、模擬戦で何度もやられた憧れの人の技。
(やれる?マッハキャリバー)
(当然です。私はあなたの相棒ですから)
試験官が迫ってくる。これが決まればきっと勝てる!
だから、絶対、決めて見せる!!
「なに!?」
[binding shield.]
なのはさんの近接戦封じの技だ。何度も何度も食らったのだ。これの脅威は知っている。
そしてこの後すべきことも。
「一撃……必倒!」
[Divine Buster.]
水色の砲撃が試験官を飲み込んだ。
side キャロ
「フリード!」
試験官はベルカの騎士で剣型のデバイスを使っている。
動きも速く、こちらの攻撃はほとんど当たっていない。
だけど、私も頑張ってきた。皆と一緒に訓練してきた。
強く、なって来たんだ!!
「ケリュケイオン!」
[Boost up.]
私は足にブーストを掛けた。
そして、強化した足で試験官の所まで駆ける。
端から見ればフルバックの私がそんな行動を取るのは無謀以外の何者でもない。
しかし、私は普通のフルバックではなかった。
「はあっ!」
「なにっ!?」
突進と共に蹴りを放つ。デバイスで防がれるが、それこそが狙い。
「バ、バインド!?」
私が放ったのはただの蹴りではないのだ。
『バインドキック』
事件が終わってから、ランスさんに体術を習い、完成させた私のクロスレンジ封じ。
自分の足に設置型バインドを仕掛け、相手に触れれば発動する。
応用でパンチや肘鉄等もある。無論のことバインディングシールドもあるため、クロスレンジに対抗する術は沢山ある。
「くっ、くそ!」
「フリード!ブラストカノン!」
フリードにも新技を使わせた。ブラストカノンはブラストフレアの強化版。欠点はため時間が二倍以上かかることだが、威力は三倍近い。ケリュケイオンによるブーストもついているため、一撃で決められるほどの高威力だ。
こうして私も無事に戦闘を終えた。
side ティアナ
「くっ……」
正直、予想外の相手だった。
まさか、私と同じ射撃型のオールレンジタイプが相手になるなんて。
「自分に似た相手がこんなにも厄介とはね……」
[そうですね]
クロスミラージュも同意してくる。
「だけど、それなら尚更負けられないわよ!」
[その通りです。マスター]
同タイプということは、弱点も似通ってくる。つまり、弱点の突き合いになるわけだ。
私はロングレンジ勝負を仕掛けることにした。その為には下準備が必要。
センターガードの利点であり、欠点。それは、その場からあまり動かない方がいい、ということ。
今回はそこを突く。
私は動き回りながらスフィアを設置していく。もちろん幻術を使い見えないようにして。
設置が完了したところで、
「クロスミラージュ、一斉発射!」
[Yes.]
放たれる大量の魔力弾。試験官は冷静に撃ち落としていく。私の思惑通りに。
[チャージ完了]
「OK。行くわよ、クロスミラージュ」
[OK.]
「しまった!?」
気づいたようだがもう遅い。
全方位から迫る魔力弾を撃ち落としつつ防御など出来やしない。
「ファントム………ブレイザー!!」
砲撃が試験官を呑みこむ。だが、私はそれで終わらせない。
ダガーを展開し、追撃に走る。
双剣の扱い方はある程度士郎さんに習ったため、自信は結構ある。
やはり、砲撃だけでは堕ちていなかった試験官は満身創痍になりながらも立ち上がろうとしていた。
「これで、終わりです」
両手のダガーによる一閃は完璧に試験官を捉えた。
………………………………………………………
「皆、どうだった?」
どうやら四人ともほぼ同時に終わったらしく、戻った所で鉢合わせた。
「「「バッチリです(だよ)!」」」
皆も試験官を倒せたようだ。そう言えば、士郎さんたちは……?
「その様子は全員合格ラインに立てたみたいだな」
「おやおや、これで四人とも俺らよりもランクが上になっちまったな」
「お二人はどうだったんですか?」
キャロが二人に聞くと、
「「五分かからず終わった」」
と、まあ相変わらずの規格外っぷりでした。
「次に受けられるのは3ヶ月も後だからな。それまでお前らの方が高ランク、ってことになるな」
ランスさんのそんな軽口に辟易しながら私達の魔導師ランク試験は終了した。
後書き
久しぶりの更新です\(^o^)/
原作組が若干の強化となりました。
英霊二人がSSとなる過程はめんどk…尺の都合上カットさせていただきます。
あと、つぶやきで告知したアンケートへのご協力お願いします。
次話はリアルが忙しくなってしまうので更新はとても遅くなってしまいそうです……(゜Д゜)
それでは~
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