とある麻帆良の超能力教師
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とある麻帆良の超能力教師 一話
前書き
初投稿です!
頑張って書いていきますのでよろしくお願いいたします!
>>………。
世の中ってのは不思議が道溢れてやがる…
超能力とか魔術とかが当たり前に存在する生活をしてたから多少のことなら驚かねェ自信はあった。
だけどよォ…
コンビニの帰りに急に森に入るか普通?
「空間移動能力者の仕業かァ?それとも魔術ってやつかァ?」
「どちらにしろ面倒くせェことには変わりねぇな…」
面倒臭そうに呟く白い少年。髪は白く体はまるで女のように細い。
そう、学園都市超能力者の頂点に立つ少年…一方通行は今まさに困っていた。
そして同時刻、もう一人の少年も一方通行と同じように困っていた。
「どうなってやがる…俺は第一位と戦って、第一位の黒い翼に殺されたはずだ…」
自分の体を見てみるがどこにも外傷は見当たらない。それどころか一方通行に殺される前の状態と何も変わらなかった。
「まさかここは死後の世界ですってか?おいおい、メルヘンなのは俺だけで充分だぜ?」
そう言って彼は背中から六枚の羽を展開させる。
彼は一方通行と同じ学園都市の能力者。そしてその第二位に君臨する超能力者『垣根帝督』。
垣根は翼を羽ばたかせると空へと消えた。
この時まだ二人は知らなかった。自分達が異世界にいるということを。そして、大変な事に巻き込まれていくということを。
………
学園長室
とある学園の学園長室。そこでは二人の男がいた。
一人はダンディそうな男性。もう一人は妖怪に見えなくもないような頭をした老人がいた。
「む…?」
学園長はなにかを感じたように顔を歪める。
「何者かが学園結界の中に入ったのぅ…」
「数は…二人ですかね?」
「うむ……ちょっと様子を見てきてくれんか?わしは向かえそうな魔法先生を呼んでおくからの」
「分かりました」
そう言うとダンディな男は学園長室を出ていく。
遅れたが彼は高畑・T・タカミチ、この学園の教員だ。
高畑が学園長室から出たあと、学園長は溜め息をつく。
「……おいジジイ」
「なんじゃエヴァか…わしは忙しいから後にしてくれんかのぅ?」
ジジイと呼んだのは学園長室の窓に座っていた金髪の少女。
「貴様なんかに構ってもらおうなどと誰が思うか」
「冗談じゃからわしの髭を引っ張らんといてくれるかのぅ?」
「そんなことはどうでもいいがジジイ、妙な奴が二人入り込んだぞ?」
エヴァと呼ばれた少女は髭を引っ張るのを止め、真剣な口調で話す。
「やはり気づいておったか」
「私を誰だと思っている?」
「女子中学生?」
「ほう?死にたいらしいな?」
「だから冗談だって…」
学園長は冷や汗をかきながら言動を訂正する。
「しかし妙な奴等だな…結界をすり抜けた訳でもなく破壊した訳でもない…まるで急にその場に現れたかのように感じだったな…」
エヴァは二人の侵入者がいるであろう方角を向く。
「さらに言うと魔力もそんなに高くはないし、気も高いわけでもない…」
「それに…魔力や気とは全く別の力…いやあれは力場のような物か?」
「まあ何者かは知らんが高畑先生を向かわせたから大丈夫じゃろ」
学園長は大丈夫と言わんばかりの顔をした。おそらく高畑に対する信頼もでかいのだろう。
「ふむ…奴か…奴ならうまくやるだろう」
「さて…私は戻るとしよう…また後日詳しいことは聞きに来るぞジジイ」
そう言って窓から飛び何処かへと消えていった。
「やれやれ…ちょっとばかり面倒なことになりそうじゃな~」
その面倒事がちょっとですめばいいのだが、今回はちょっとではとても片付けきれないほど面倒な二人の少年だと知るのはまだまだ後である。
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