| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ガールズ&パンツァー もう一人の転校生

作者:stk
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

裏切りの上越高校

 
前書き
この話はあまり関係ないです。 

 
上越高校第一会議室
三回戦が明日から始まる。
私はなんとしても大洗女子学園を負けさせないといけない。
私たち上越高校戦車道Aチームは西住流に加担する。
もちろん内乱は起きた。
だからあえて一回戦を棄権して絶望させた。
そんななか、一つのチームがいまだAチームに賛成しなかった。
Cチーム。
隊長、柚本瞳。
小学校の時にみほとよく遊んでいた少女だ。
そんなある日のことだ。
いつも通り練習をしようと戦車車庫に行くと、Aチームの連中がエンジンを破壊していた。
「私たちに賛同しないからこうなるのよ。」
瞳の目には涙があった。
「どうしてこんなことをするの?たしかに西住流に変わるのは私も嬉しい。でもその為にこの大会を滅茶苦茶にするなんておかしいよ。」
「私たちが西住流に協力することは確定済みなんだよ。おまえに涼冷隊長の気持ちが分かるのか。隊長は新雪流を心から愛されている。なのに行動を制限されて満足も出来る練習が出来ていない。」
「そんなはずはない。だって大狩流は行動の制限なんてかけていないもん。」
大狩流の支援校の流派は自由になっている。
ただ大狩流に関係していると言う事だけが加わる。
簡単な話支援校はほとんど放置。
なのに制限がある。
考えられない話です。
「なら反抗していたB、Dチームはどうなったの?最近練習も来ないようだけど。」
「彼女たちは二度と戦車道をする事は無いだろう。」
「そんな。あんなに楽しんでいたのに。一体何をしたの?」
「簡単よ。彼女たちが好きな戦車を目の前で解体したんだから。やる気を無くすわよね。」
「酷い。どうして。西住流に加担するならあなたたちだけでやればいいのに。」
戦車道が好きな私たちから戦車道を奪うなんて。
「悪魔。」
「悪魔でもなんでもいいわ。それにこれ、原作違うわよ。」
瞳も知っていたから言ったのであろう。
もしかしたら瞳は本当に悪魔とでも思ったのであろうか。
「私はみんなのためにもネガいったりはしない。もちろん協力も。」
「そうですか。仕方がないですね。『最後の一両も解体しちゃってください。』」
私たちの前で解体されるM3軽戦車スチュアート。
私は解体している元戦車道の仲間に歩み寄って。
「私たちの戦車に手を出すなー。」
そして殴ってしまった。
彼女たちは驚いていたが、私はそんなこと気にしなかった。
「そんなことをして良いと思っているのですか?」
「良いも悪いも無いよ。だって私たちの一部である戦車を壊されたのだから。」
私はもう一度自分達の戦車を見直した。
まだそこまで解体は進んでおらず修復出来るところであった。
「みんな。私たちの戦車を直すわよ。私たちが戦車道を続けるために。」
私はAチームの連中を戦車車庫から追い出した。
仲間であるここに残ったメンバーも私の行動に驚いていた。
「瞳。私戦車道辞めるわ。ゴメンね。」
一人が私に辞めると行ってきた。
その直後からほとんどのメンバーが辞めていった。
残ったのは私と副隊長の一年生。
「レイナは辞めなくて良かったのか?」
藤林レイナ。
一年生でありながら実力は本物。
期待のホープだったが、去年の大狩流派祭にてトラウマを覚えてしまいAチームから外された。
それでもトラウマを克服するために戦ってきた。
「私はどんなことがあろうが戦車道をやめる気は無いので。それに隊長はこれからどうするのか気になってしまいました。」
「私は大狩流戦車道委員会に連絡しようと思うの。それでAチームが大会に手を出せないようにするの。」
「しかしあそこには関係者以外入れないのではないですか?」
「普通に考えればね。でも私は西住流や大狩流の知り合いがいるからなんとかなると思うんだ。」
もちろんみほと梨華のことだよ。
「凄いじゃないですか。と言うことは隊長も家元なんですか?」
「違うよ。レイナは私と一緒に来る?」
私は一人でいくのが寂しかったのでレイナを誘った。
「はい。お供させていただきます。」
「それじゃあ三十分後にヘリポートに集合ね。」
「了解です。」
私は直接ヘリポートに向かった。

ヘリポートに四機のヘリが止まっている。
各チームに一機づつ用意されている。
「さてと。」
私はマイクを取り出し、
「生徒会長。ただ今日から少しの間白河市にある大狩流戦車道委員会に出向します。」
『了解。気を付けてね。』
するとレイナがやって来て、
「遅くなってすみません。」
「大丈夫だよ。私も来たばっかりだから。それじゃあ行こうか。」
「はい。」
私はヘリを運転した。
そして違和感を感じた。
レイナのいるところから話し声が聞こえた。
そして私は考えて一つの結論を出した。
レイナはAチームからのスパイであること。
そう考えた。
「レイナ。今からでもいいから学園に戻してあげようか?」
私はレイナに尋ねた。
もちろん首をふるレイナ。
「それなら誰と会話していたのか教えてくれる?」
「それは・・・」
口を濁らせたレイナ。
ここから私は叩き込むかのように、
「結局のところは雪なんでしょ。まさか私のチームにスパイをよこすなんて甘く見られたものだよ。」
「違います。私が話していたのは油井先輩です。」
「えっ?なんで油井なの。だって油井はAチームに反対してたじゃん。」
油井ほのか。
Bチームの隊長で人望もあつい。
Aチームに対抗する策を一緒に考えていた。
「油井先輩は隊長と同じく反対勢力の上部ですので定期的にご報告していました。」
レイナが報告していたのをはじめて知った。
「そうだったんだ。ゴメンね、疑ちゃって。」
「いえ、私も隊長に言っていなかったのが悪かったので。それより隊長、今何処なんですか?」
私はナビで確認して、
「福島県白河市。てっ、着くのはやっ。」
私は白河市に着いていたのを確認した。
「レイナ。あの建物が委員会本部なんだよ。」
私が指示した場所にはRC(鉄筋コンクリート)構造のビルがあった。
「あれが。隊長、
ヘリポートはビルの屋上に有りますよ。」
「そこは重役用で、私たちはあっち。」
地上を見ると無数にあるにヘリポート。
そこに向かって降下する私たちのヘリ。
「少し衝撃があるから注意してね。」
私の言った通り少し揺れた。
「此処ですか。地上から見ると結構迫力が有りますね。」
レイナの言う通り迫力がある。
「それじゃあ行こっか。」
私は中にいるであろう深雪さんを探しに建物の中に入った。
「ようこそ大狩流戦車道委員会本部へ。本日のご用件は何でしょうか?」
受付に行くといつも通りの会話が始まる。
「大狩深雪さんに会いたいのですがどちらにいますか?」
「深雪様は現在、第二演習場にて練習中です。急ぎでしたらお呼びしますが?」
「いいえ結構です。それでは待っていても良いですか?」
「はい。それでは三回の第四応接室にてお待ちください。」
そう言って鍵を渡してくれた。
いつ来ても慣れない。
「隊長。早くいきましょう。」
レイナはなんか元気だし。
「私は休憩(昼寝)でもしよ。」
私はエレベーターで三階に行く。
第四応接室はエレベーターの真ん前にある。
「なんと。」
レイナはやっぱり驚いている。
無理もない、此処の設備は高級ホテルに匹敵すると言われているほどだし。
そして応接室なのにベットルームまで完備している。
「レイナ。私は寝るから静かにね。」
「了解です。」
私はベットルームに行くなり眠りに入った。
もちろんレイナは寝ることなくずっと此処の設備に感激していた。

「隊長。起きてください。深雪さんが来ましたよ。」
私はレイナに起こされて直ぐに深雪さんのところに向かった。
「瞳。もっとしっかりしなさい。それで話ってなんなの?」
やっぱり注意された。
「実は・・・」
私は現在の上越高校の状況を伝えた。
顔を曇らせる深雪さん。
「そうだな。それなら瞳が妨害を阻止すればいい。大洗に体験入学すればいい。私が手配しておく。」
「ありがとうございます。もう一つお願いなんですが、レイナの分も手配して貰えないでしょうか?」
「いいわよ。それじゃあレイナさんもヨロシクね。」
「はい。」
こうして大洗に体験入学にいくことが決まった。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧