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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)

作者:あちゃ
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第1章:王宮の戦士とヲタ少女
  第7話:湖の塔を攻略せよ

(古井戸付近)
ライアンSIDE

ホイミンの情報に従い洞窟内を探索すると、一足の珍妙な靴を発見する。
どうやら子供達はコレの所為で行方不明になっているらしい。
外に出てホイミンの説明通りに靴の使用を試みる。

ホイミン曰く、「みんなこのクツを履いたら、空に飛んで行っちゃったんだ」との事…
ホイミンが私の腕にしがみつき、マリーは鎧をしっかり掴み、飛び去る準備を整える…マリーにこそ腕に抱き付いてほしかった。
履いてたブーツを脱ぎ小脇に抱え、珍妙な靴に足を入れる…

すると………

ライアンSIDE END



(湖の塔)
マリーSIDE

「イオ!」(ドカーン!)
湖の塔の最上階に着地するなり、『大ニワトリ』と『リリパット』に囲まれ襲われる。
私はライアンちゃんの背中(鎧)から飛び降り、振り向き様にイオで撃退!
だけど…手加減したつもりなのだが、ライアンちゃんを巻き込み大惨事!

「ごっめ~ん!(テヘペロ♥)」
可愛く戯けて許しを請う。
「ホイミ…大丈夫ですかライアン様?」

「あ、あぁ…ありがとうホイミン。……マリー、魔法を唱えるのなら、我々を巻き込まないでくれ。私の体が盾になったからホイミンを巻き込まずに済んだが、あわや一大事だったぞ!これなら敵の攻撃を喰らった方が、被害は少なかったぞ!」

即座にホイミで回復してくれたホイミンを撫でながら、困った顔で注意してくるライアンちゃん。
うん。悪かったと思ってるよ。
本当に…

「は~い、次からは気を付けま~す」
まぁでも、お陰でライアンちゃんとホイミン君の距離も縮まったみたいだし、結果オーライじゃね?
モンスターって事で、ライアンちゃんには先入観があったみたいだし、これでホイミン君を信用出来ると思ってくれるだろう。多分…

「ふう…まぁいい、ともかく子供達を見つけださねばな!」
そう言うと表情を改め、先頭に立ち進み出す。
直ぐ側には塔の下へと続く階段があり、周囲を警戒しながら下って行く。


我々は幾度となく戦闘を繰り返し、塔内を探索している。
暫くすると一人の戦士が『ピクシー』相手に苦戦していた!
慌ててライアンちゃんが剣を抜き攻撃態勢に入るが、私はヒャドを唱え瞬殺する。

拍子抜けしたライアンちゃん…
どうやら知り合いの人らしく、薬草を取りだし手当を……
だが、それもホイミン君のホイミで片付き、ションボリ薬草をしまい込んだ。

「ん?おおライアンではないか!?随分と頼りになる仲間を連れているなぁ」
「ん?うむ…随分と苦戦をしている様だなガルド」
この戦士さんはガルドと言うそうです。
ライアンちゃん自身、何も出来なかったので面目なさそう…ま、関係ないけどね!

「そちらの美しいレディーは何処で口説き落としたのだ?美女と野獣だと思うのだが?(笑)」
どうやらガルドさんは正直者の良い人みたいですね!
ただ口説かれてはいませんよ。私には愛しい彼氏が居りますから!

「く、口説いてはおらんよ!ご家族とはぐれてしまった為、この事件を解決したら捜してやろうと思っているのだ」
「……そうか………では、そちらのホイミスライムは何だ?もしかして古井戸内に居たホイミスライムか?」

「うむ、古井戸で共に行く事となったホイミンだ。ガルドも出会っていたのか?」
「あぁ……仲間にしてくれと頼まれたのだが…その…モンスターを連れて歩くのは……解るだろ!?…色々と…なぁ?」

「そうは言うがホイミンは優秀だぞ!ここまでの戦闘で十分にそれが分かった!モンスターだからと言って、忌避してはいかん!」
アンタも最初は嫌がってたじゃん!
調子いいな~コイツ。

「どうやらその様だな…失敗したよ。この塔内のモンスターが、こんなにも強いとは予想外だった…」
「そうか?それ程敵が強いとは思わぬが…あぁそうか!私には頼れる仲間が居るからな…敵が弱く感じるのだろう!わっはっはっはっ」

うわっ、ライアンちゃんドヤ顔だ!
ちょっとそれ感じ悪いわよ。
「あの…ガルドさんもご一緒に行きますか?仲間は多い方が良いと思いますが…」

「………いや遠慮しよう!私にもプライドがあるのでな…女やモンスターと共に戦ったと言われるのは……何よりライアンと手を組んだと言われるのもシャクに触る!」
なんつー物言い!
心配してやってるのにムカツクぅ~…

「そうか…では行くとしようマリー、ホイミン」
どうやらライアンちゃんも、この戦士さんが嫌いらしく、しつこく共闘を勧めることなく先を急ぐ。
バカねぇ~…ソロモンでドズル兄さんが言ってたじゃない…『戦いは数だよ兄貴!』って。

ビグ・ザム1機じゃスレッガーさんの特攻と、おニューなタイプのアムロ君の前に、あえなく撃墜なのよ。
『やらせはせん!やらせはせんぞー!!』とか言ってマシンガンぶっ放してたけど、『悲しいけど、これって戦争なのよね…』って感じよ。

そんな事を考えながら、暫く塔内を進んだ時…
「すまんなお前等まで不愉快な気分にさせてしまい…アイツは何時も私を“のろま”と罵るのだ…」
そう悲しそうな口調で謝るライアンちゃん…

「ライアン様!僕は気にしてないよ。だってあの人のお陰で、僕はライアン様とマリーさんに出会えたんだから!」
ライアンちゃんとは違い、明るい口調で感謝を告げるホイミン君。
やっべ、この子可愛い!ウチのミニモン・ラーミアと交換したいわぁ…

ライアンちゃんは嬉しそうに顔を綻ばせ、ホイミン君の頭を撫でている。
私はホイミン君の手(?)を握り、3人並んで笑顔を振りまく。
ゴールはきっともう少しだろう!

あ、そう言えばこの塔には『破邪の剣』があったわね!?

マリーSIDE END



 
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