HIGH SCHOOL OF THE DEAD~学園黙示録~ 気まぐれ転生者の地獄の宴
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仲間とクズと校外と
前書き
何だか流儀さん活躍ないんですけど・・・・・・・・
つーか敵が弱すぎて流儀さんの出番なし!?
流儀視点
「麗!準備はいいか?」
「ええ」
今俺たちは屋上から脱出を試みている。
セロテープで固定した長机を水で『奴ら』ごとぶっ飛ばすつもりだ。
「まわせぇっ!」
ホースに水が伝わり数十ℓの水が出てくる。
原作では孝が勢いに負けて照準を定められずにいたが、そこはもう定番となっている俺補正でぶれない。
「ぶっ飛べや屍共がー!」
長机にぶつかって『奴ら』が吹き飛ぶ。
「走れ!」
俺が叫ぶと孝と麗が階段を下りる。
当然他にも周りに『奴ら』がいるのでバットとモップの柄で交戦しながら一階の職員室を目指す。
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所変わって高城(沙耶)と平野
「何やってるんですか?」
「見て分かるでしょ。いいから黙っときなさい」
高城は水を浸した雑巾を『奴ら』に当てる。
反応はない。
次はロッカーに雑巾を当てる。
次は反応し、ロッカーに当たっても先に行こうとする。
「わかったでしょ。連中は目が見えないし、触覚もない。あるのは聴覚だけ」
「熱とかは・・・・・」
「その内嫌でも試せるわよ」
「行きましょう」
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また変わって毒島(冴子)と鞠川校医
「職員室とは・・・・・・・まったく面倒なことを言ってくれる」
「だって車があれば逃げれるでしょ~」
冴子は襲い掛かってくる『奴ら』の喉を木刀で突き、距離を取らせる。
「毒島さんどうして倒さないの?全国大会優勝したくらい凄いのに」
「木刀を振っていてはいずれは『奴ら』に囲まれてしまう。それに『奴ら』は腕力が相当強い」
「へぇ~」
「鞠川校医。どうやらゆっくりしている暇はないようだ。走るぞ!」
「えっ、え?ちょっと待ってキャッ!?」
鞠川が派手にこける。
「何なのよも~!」
「・・・・・・走るには向かないファッションだな」
冴子は鞠川のスカートを破る。
「あー!これブランド物なのに~」
「ブランドと命・・・・どっちが大事だ?」
「・・・・・・・両方!」
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「これじゃ調べようがないじゃない!」
「高城さんも戦ってください」
コータが『奴ら』に応戦するが数は増える一方だ。
「何でアタシが!」
「でも・・・・・『後ろにいますよ』」
咄嗟に後ろを振り向くと、『奴ら』が立っていた。
「きゃぁぁぁ!!!」
『『『!!!』』』
高城の声で上から降りてきた3人と保健室から来た二人が気づいたようだ。
『奴ら』は大きく口を開け、腰が抜けた高城に迫る。
「いや・・・・寄らないで・・・・!」
「来る、なあぁぁっ!!」
高城が側に会った電動ドリルで『奴ら』の額に穴を開ける。
「くそぉっ!死ね死ね!死ね死ね死ねぇぇっ!!!」
高城は止まらずに『奴ら』の脳をドリルでグチャグチャにした。
周りは孝や冴子、麗が倒す。
何とか落ち着いた頃、話し合いが行われる。
「鞠川校医は知っているな。私は毒島冴子、3年A組だ」
「小室孝、2年B組」
麗は興奮した様子で冴子に話す。
「去年全国大会で優勝された毒島先輩ですよね!私、槍術部の宮本麗です」
「あ、えと・・・び、B組の平野コータです」
「知っての通り元教師の統堂流儀だ」
「よろしく」
冴子が笑ったことでやっと緊張が解ける。
だが、高城は少し気に喰わなかったようだ。
「なにさ、みんなしてデレデレしちゃって」
「何言ってんだよ高城」
孝が問うと
「バカにしないでよ!アタシは天才なんだから!
その気になったら誰にも負けないわよ!」
「もういい、充分だ」
冴子が止める。
それで高城も落ち着いたのか鏡で自分の血まみれの姿を認識する。
「あ・・・・こんなに汚しちゃった。ママに言ってクリーニングにださないと」
流儀視点
「皆、息が上がっている。ここで少し休憩を取ろう」
冴子が言う。
「鞠川先生、車のキィは?」
「あ、バックの中に・・・・・」
「アレ?静香の車ってコペンだっただろ。全員乗れないぞ」
「ぐっ・・・・・・」
みんなが呆れる。
「部活遠征用のマイクロバスがあるだろう。それでここを出るぞ」
「バスはいいけどどこへ行くの?」
「家族の無事を確かめます。近い順にみんなの家を回って必要なら家族も助けます」
小室が大雑把な計画を述べる
「見つかるはずよ。警察や自衛隊だって動いてる。地震の時みたいに避難所も・・・・どうしたの?」
麗がテレビを見つめている。
『各地で頻発する暴動事件に、政府は緊急対策の検討に入りました。
しかし、自衛隊の治安救出については与野党ともに慎重論が強く・・・・・・・・・・・ません』
「何だよ、暴動どころじゃねーだろ!」
『既に地域住民の被害は1000名を超えたとの見方もあります。
知事により非常事態宣言と災害出動要請は≪バン!≫発砲です!遂に警察が発砲を開始しました!
状況は分かりませんが・・・・・・・・きゃあぁぁっ!!いや!なに!?うそっ助けっうぁぁぁ!!』
画面が変わる。
『・・・・・・・・・少し問題が発生したようです。ここからはスタジオでお送りします』
「どうしてそれだけなんだよ!?」
「パニックを恐れてんだよ」
「今更?」
「いや、今だからだ。混乱が生じれば全国、いや世界中で暴動が起きる。
『奴ら』を潰しにかかった連中は殆ど目的を果たせずに噛まれるだろうし、それによって敵も増える」
「確かに・・・・・・目の前に走れもしない標的がいたら即座に八つ当たり。
そんな精神状態で『奴ら』に近づいたら完全に終わりだわ」
「それだけじゃない。何をトチ狂ったかお偉いさんがどこぞの国に向けて核を発射するか分かったもんじゃねぇ」
「先生・・・・流石にそれは」
「いや、あり得るね」
「平野?」
銃器に詳しいコータはその辺分かってるな。
「いいかい。ここはもう平和なんてものはどこにもないんだ。
そんな都合のいい世界で力を持った人間がそれを使わないと思うかい?」
「それにアメリカはかなりヤバいぜ。
あそこには『国家非常事態作戦規定666D』正式名称『世界重要都市部先制核攻撃』って規定がある」
「なら日本に核が降る可能性も・・・・・・ってか、何でそんなこと知ってるんですか・・・・・」
「教師やる前はSATにいたからな。ある程度の極秘情報は与えられてるんだよ」
「さ、SAT!?極秘情報なんて俺たちに言っていいんですか?」
「さっきコータが言っただろ?平和なんてどこにもないって。今までの規範がすべて消えたんだ」
「で、でもここに墜ちるって可能性は少ないし、どこか安全な場所も」
「あるわけないしー」
高城が馬鹿にするように麗の言葉を否定する。
「そんな言い方」
「『パンデミック』なのよ!仕方ないじゃない」
「パンデミック・・・・・・・・」
「感染爆発の事よ。世界中で同じ病気が大流行してるってこと。
1918年のスペイン風邪はまさにそう。インフルエンザ舐めちゃいけないのはわかってるでしょう。
スペイン風邪なんか感染者は6億以上、死者は5000万人も出たんだから」
「それより、14世紀の黒死病が近いかも」
「その時はヨーロッパの3分の1が死んだわ」
「・・・・・・どうやって流行は終わったんですか?」
「原因は色々とあるだろうが、大抵は感染する人間がいなくなれば終わりだ。だが・・・・・・」
「『奴ら』は死んでも動く、というわけか」
「あ!肉が腐って骨だけになれば止まるかも!」
「夏なら20日程度で一部は白骨化するわ。冬だと何ヶ月もかかる」
「だが死体が動き回るなんてのは医学の対象じゃない。ヘタしたらいつまでも・・・・・・・」
「チームだ。チームを組むのだ」
「生き残るにはそれしかねぇわな」
「駐車場は正面玄関から一番遠い。行くぞ!」
「あ~かっこよく決めてくれたとこすまないんだが・・・・・・・・・・」
ガクッ!
「な、何ですか流儀先生・・・・・・・・」
「うん、こっから『奴ら』に会う危険を避けて通れる方法があるんだが」
「本当ですか!ならその行き方でお願いします」
「(嫌な予感がするなぁ~)」
唯一前からの知り合いである静香だけが渋い顔をしていた。
「じゃあ・・・・・・・・・行くぜ」
『へ?』
バリィィィィン!!
流儀は全員を風で包み込んでから窓をぶち破って行ったのだ。
『『『エェェェェェッ!!!!!』』』
「(ああ、やっぱり・・・・・・)」
後書き
この程度?の文章に1週間掛かってしまう俺ってorz←これ使いすぎ?
何はともあれ第5話、正確には第4話で御座います。
いやはや、受験ですなぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(泣)
実は作者は3年丸ット不登校でありまして公立なんてとっくに諦めております。
ですから私は
私立の通信・通学コース(どっちか選べます)の学校が本命で、公立は世間体というやつで落ちるの
確定なのに受けます。
一言いいたい・・・・・・・・・・・・・・・・・何でこんなシチメンドクセーことしなきゃなんねーんだ!
クソ田舎が!クソ世間体が!とある主人公がこの現実という名の幻想をぶち壊しにくるぞ!!
・・・・・・・・・・・・失礼、取り乱しました。
まぁ、だからこそホラー苦手な俺が『学園黙示録』やら『バイ●ハザード』なんて面白いと感じちゃうんですから。
もう元気ないです・・・・・・・・・・・・・・さいなら。
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