ソードアート・オンライン~黒の剣士と紅き死神~
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プロローグ
前書き
さアットノベル様に掲載している「ソードアートオンライン〜黒の剣士と紅の剣士〜」のリメイクです。(たいして書いてませんが……)
「ソードアートオンライン〜黒の剣士と紅の剣士〜」はこれ以上続けないと思います。多分。
一生懸命書きます。よろしくお願いします。
東京某所地下。
ここにはこの国が密かに組織している特務機関の事務所があった。
通常の公務員はおろか、高級官僚ですら知る者はいないその場所に自衛隊の制服を着た男がやって来た。
男は無機質な扉の前に立つと、中央の窪みに手を置いた。
[認証:指紋・虹彩・静脈パターン一致 防衛省所属 菊岡誠二 三等陸佐/プロジェクト・アリシゼーション部長 お入りください]
人工音声に従って彼はそのまま進もうとするが、扉は開かない。
「えーと、誰か居ま[手動操作に移行 再施錠】えぇ!?」
扉は……開かない。
「第三師団長君に用があるんだけど……」
すると、
[第一師団長より伝言です 「帰れ♪」 と]
「そうもいかないんだよね。例の件、ビン[入れ]ゴ…はいはい」
菊岡はようやく開いた扉にため息をつきながら入って行った。
菊岡は扉をくぐると薄暗い蛍光灯に照らされた通路を進んだ。
この国がひたむきに隠す「戦力」、最高法規である憲法すら守られないここでは自分の身は法律では守れない。侵入者を拒む為の殺傷トラップにかかっても、訴えることが出来ないエリアだ。
だが、彼はそんな事実に動じる素振りを見せず友人の(というには少々、年の差があるが)部屋に向かった。
何も書かれていない色が壁と違うだけの扉を叩く。
「どうぞ」
部屋の主は奥のソファーに腰かけていた。少し長めの黒髪に細身の平均的な身長。見つけようと思えば見つけられそうな何処にでもいる少年だが、ただ一つ年不相応なのが少年の纏う空気。本当にまだ14歳なのか疑いたくなる威圧感と笑いながらも知的な目。
第一級国家機密の特務機関、ホークス第三師団隊長の肩書を負っているのが目の前の少年。
一般自衛隊員である菊岡にとって付き合うにはなんとなく苦手な相手だった。
「そういえば、近々昇進するそうじゃないか。今度何か奢ってくれよ」
「僕も一昨日の帰りがけに通達されたばかりなのに……誰から聴いたんだい?」
「良い人材確保の為にデータベースへのアクセス権が有るからな。まぁ……それは置いといて」
彼…水城螢は笑顏を収めて真剣な顏になって聞いた。
「で、どうだったんだ……茅場氏は……」
菊岡もそれに合わせて鞄から資料を出しながら答えた。
「結果から言うと、真っ黒だ。君の予想とドンピシャだったよ。もう二人で共謀してるのかと思うぐらいに」
「……まさか。で?」
そして、いつの間にか出されていた茶を一口飲んでから言った。
「茅場晶彦は今度発売される世界初のVRMMO、ソードアートオンラインで1万人をゲームの中に閉じ込めるつもりだ。しかも、一度でもHPが無くなったら現実でも死ぬ……デスゲームだ。君の方は?家庭用フルダイブマシンであるナーヴギアで人間を殺す方法はあるのかい?」
彼はしばらく沈黙したあと、ため息をついて言った。
「ある。ナーヴギアのリミッターを遠隔操作ではずせば、高出力マイクロウェーブで脳を焼くことができる。仮に、電子レンジだとすると、大体10秒程度だ。因みに設計図を見る限りでは、装置の破壊やはずそうとしても即チンだ」
そこまで言うと2人してため息をつく。
「最悪なのはそれを知ったところで、俺達にはそれを止める術がない。俺は影の存在だから言うまでもなく、お前も一端の自衛官でしかない。人に話したところで笑われるのは明白……」
螢が考え事を始めようとしたとき、菊岡が少しためらうように言った。
「それについて少し提案があるんだ」
「……なんだと?」
「でも、この案は僕だけにかなり利益になってしまうかもしれない」
「……言ってくれ」
「君が、行くんだ。あの浮游城に」
アインクラッド編 始動
後書き
プロローグから出てきました菊岡氏。あの人なら事件前にも茅場晶彦の計画に気づいてても不思議に思わない。という発想からこの二次小説を思いつきました。ただ、内容設定的には違います。
つまり、このあとの展開は断片的にしか考えていません。イェイ!
そこで、皆さんこの話面白い!また、興味がある。ハハハ、馬鹿めこうした方が面白いだろ。的なご意見があったらコメント下さい。
オリキャラ、ストーリーも常時募集します。
今現在、オリ主はナゾ&クールキャラのため、女の子に興味がありません。大人びている(設定)ように見えるが実はそうでもない彼の成長も書いていく予定。
投稿が途切れることもあるでしょうが、頑張るので暖かく見守って下さい。
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