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ハイスクールD×D 紅い神喰狼と赤龍帝

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旧校舎のディアボロス
  さぁ、物語を始めよう・・・

 
前書き
毎度、お馴染転生しますが、今回は不老不死でも鬼でもありません!
“人間”として、転生します。
さらに、真紅狼の父と母も同時に転生しますので、また変ったお話になりますよー 

 
はい、毎度お馴染真っ白い空間で目を覚ました。
ジイサンを探す為に、周りを見渡すと横たわっているジイサンがいた。


「………何やってんの?」
「ちょっと、不用意な発言をしてしまったら、こうなったのじゃ」


不用意って、女性の方にかな?


「……ぐぉぉ、未だに頭がクラクラするのぉ。あやつ、どういう握力してるんじゃ………。取り敢えず、また転生じゃ、次ココじゃ」


そういって頭をさすりながら、次の世界の概要を記載されている用紙を手渡された。
えー、何々?


“エロエロな高校生が突然、悪魔に転生し………”


うん、ファンタジーまっしぐらですね。
世界の名は“ハイスクールD×D”というのか。


「次はここに転生なのか?」
「うむ。ここの神やら魔王がお主の存在を知っての、『是非来て欲しい』と言うもんだから、行って来てくれ」
「普通に神とか魔王が居るのかよ。本当にすごい世界だな」
「じゃが、すでに頼んでた神や魔王は死んでおるぞ」
「………はぁ?」


いやいや、意味が分からねぇよ?!
というか、神とか魔王って死んだら不味いんじゃねぇの?


「頼んでた時期は未だに健在じゃったんだが、天使と悪魔と堕天使による三つ巴の戦争が起きてしまっての………、激闘の上、神と魔王が死んでしまったんじゃ。そこでワシは生前約束していた事を果たそうと思っているのじゃ」


普通に人の心を読むジイサン。
絶対に驚かない。


「まぁ、良いけどよ。今回、俺はどうなるんだ?」
「今までは“不老不死”とか“鬼の肉体”じゃったが、今回は“人間”じゃ、頑張って来い」


たまには、人間も悪くないかもな。
そう考えていると、ジイサンが思い出したようにあることを告げる。


「そうじゃ、今回はお前の父と母も転生させるから、久しぶりに家族で転生じゃぞ」


え?
父さんと母さんも転生ですか?
マジッすか?


「マジじゃ」
「父さんと母さんは、すでに向かったのか?」
「うむ。二人仲良く向かっていったぞ。あと、父と母の姿が変ってるから気を付けるのじゃぞ」


え、姿が変った?
どういうこと?


「いやな、話しを持ちかけたら、父と母が『容姿を変えてみたいんですけど、モデルのカタログとかありますか?』って訊ねてきたから、キャラのカタログ渡したら、二人で見だしての………。選んだ姿で向かったぞ」


なんだろう、嫌な予感がしてしょうがない。
取り敢えず、聞いてみることにした。


「ジイサン、父さんと母さんはどのキャラにしたんだ?」
「お前の父、厳嗣狼のモデルは………『七夜 黄里』にしたようじゃな」


ギャアアアアアアアッッ!!
よりによって、“七夜 黄里”かよ!!


「じゃ、じゃあ、母さんは?」
「お前の母、楓のモデルは………『聖 白蓮』にしたぞ」


げぇええぇぇぇっっ!?
最悪だ、超最悪だ。
アレが高まるじゃねぇか!!
沈んでいる俺にさらに追撃の一言がジイサンから入る。


「一つ言っておくが、選んだキャラの性格や行動に引っ張られることがあるから、気をつけるのじゃぞ」


つーことは………


「父さんが『七夜 黄里』を選んだから、時折、手合せと言う名の“殺人技巧”を仕込まれるってことか?」
「その解釈で間違っておらんぞ。しかし、お主の父は生前は“SP”をやっていたようじゃな。しかも、凄腕の………。“護る力”と“殺す力”という相反する力を手に入れるなんてのぅ」


ちょっと黙ってもらえませんかねぇ?


「じゃが断る!!」
「やかましい!!」


しかも、母さんは『聖 白蓮』がモデルなんだろ?
ヤバいってレベルじゃねぇよ………。
多少は有難いけどさぁ、おおらかな所になってくれるところとかは。


「お主の母は………なんと、お嬢様だったのか?」
「ああ、うん。そう。父さんが一度仕事で母さんを護衛したことがあって、それからお互い惹かれあって、最後は駆け落ちしたんだってさ。母さんを連れ出すのに、銃と短刀だけで追手の連中と渡り合ったらしいよ」


ということで、父さんの見立てでは最初、母さんは慣れないと思ったらしい………普通の生活とか料理に関してで。
だけど、いざ生活してみると母さんは料理も掃除洗濯に仕事も完璧にこなしていた。
蓋を開けてみたら、完璧超人だったらしく、父さんも『これには参った』と唸っていた。


「ということで、お主は人間の限界を超えた動きを手に入れつつ、魔法抵抗力が非常に高い人間ということになっておる」
「それを“人間”と呼べるのか?」
「あちらの世界じゃ“人間”と“人外”の区別が曖昧なんじゃ。“人間”って言っておけば問題ないじゃろうよ」


それは、それで問題だろ。
『直死の魔眼』もないが、それはそれでアリか。


「あ、でも、お主が臨死体験やそういうらしいことを体験したら、発現する可能性が大だから、気を付けるんじゃぞ」
「おいィ? ちょっとsyれにならんスよ、それは」


断言しよう、絶対に発現する。
何かに巻き込まれて、死にかけて、発現しました。
そんなオチが目に浮かぶ。


「あとは、プレゼントして“真紅の執行者”と“火燐”と“地禮”をくれてやろう」
「なぜ、有栖零児の武装を持って来るんだ?」
「手元に武器の一つや二つ、あった方がよかろう。それとその世界では稀に人間に“神器”と呼ばれるモノが宿る。それをお主に六つ程宿らせる」


六つっておかしくね?!


「すまん、少し説明を省いてしまったな。正確には六つで一つじゃ」
「つまり、単体では大した効果は出ないが、六つ揃うと絶大な力を発揮するってことか?」
「そうじゃ。お主の体に宿る神喰狼(フェンリル)をモデルにしたタイプじゃ。脚、腰、腕、背中、頭、そして首飾りのアクセサリーじゃ。あちらの世界では“狼(ウォルフ)シリーズ”と名を冠した“神滅具(ロンギヌス)”に認定させてあるが、誰も知らないことになっている」
「何故だ?」
「お主の為に創られた“神器”だからじゃ。お主以外は動かせん。だから、最初は色々と馬鹿にした声が飛ぶじゃろうが、そんなモノは気にするな」
「了解した。じゃあ、行くわ。父さんも母さんも待ってるだろうし」
「うむ。あ、それとお前の母に謝っておいてくれ」


何をしたんだ、ジイサンは?


「楓に“年”のことを聞いてしまっての………」


聞いたのか!?
母さんに対して、もっとも聞いてはならない単語を!?


「うむ。聞いてしまったのじゃ」
「それはアンタが悪い。一応伝えておくよ」
「頼むぞ、では、行って来い!」


そうして、俺は母さん達と共に新たな世界に向かった。 
 

 
後書き
真紅狼の母と父の名前はこの後に投稿しますのでお待ちください。 
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