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ドリトル先生の長崎での出会い

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第九幕その二

「路面電車も人気あるしね」
「やっぱりあった方が」いいね」
「昔はもっとある街が多かったのに」
「減って残念ね」
「大阪や京都にもあったしね」
 かつてはです。
「バスもいいけれど」
「路面電車だってね」
「いいよね」
「欧州にもあるけれど」
「風情があるわ」
「そう思うよ、ただ問題はね」
 先生はこちらのお話もしました。
「所謂撮り鉄の人達の中にはね」
「電車を撮るファンの人達だね」
「マニアともいうね」
「電車のいい写真を撮りたい」
「そうした人達だね」
「この人達の中にはマナーの悪い人達もいて」
 そうであってというのです。
「問題のある行動を取るね」
「周りの迷惑を考えない」
「そうした人達だね」
「問題になってるね」
「中にはとんでもないこともして」
「こうした人達が路面電車に対しても行うなら」
 迷惑な行為をというのです。
「そのことはね」
「問題だよね」
「大いに」
「そうだよね」
「ファンもいいけれど」
 それでもというのです。
「マナーはね」
「しっかりとね」
「守らないと駄目だよね」
「常識は」
「人に迷惑をかけないことは」
「自分だけじゃないからね」 
 先生は織田やからですが確かな声で言いました。
「だからね」
「それでだね」
「そんなことしたら駄目だね」
「迷惑な行為は」
「色々やってるけれど」
「迷惑はかけたら駄目だね」
「人としての常識は守る」
 絶対にというのです。
「そこに列車が映るからって勝手に水田にお水を入れたりね」
「あと木を切ったり」
「プラットホームから身体を乗り出したり」
「集まって騒いだり」
「踏切の中に入ったりね」
「ましてや天皇陛下のお召列車に乗られている陛下にわざわざ声をかけて撮るなんて」
 そうした行為はというのです。
「何を考えているのか」
「警護上問題あるしね」
「陛下が幾ら笑顔で快諾されてもね」
「非常士気にも程があるわ」
「どう考えても」
「そんな人達は駄目だよ」 
 絶対にというのです。
「本当にね」
「常識なさ過ぎだよ」
「撮り鉄の一部の人達は」
「流石に皆がそうじゃないけれど」
「そうした人達もいることはね」
「問題だよ、この路面電車でもね」 
 今自分達が乗っているそれでもというのです。 
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