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FAIRYTAIL〜星の王子様〜

作者:花神スギ
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8話~宣戦布告!磔のメッセージ~

 
前書き
オリキャラ登場人物



 

 
8話~宣戦布告!磔のメッセージ~

 



 あれから、しばらくの時が経ち。
 幽鬼の支配者から、正式な依頼の受理がされた。入念の準備が出来しだい連絡すると。

 そして、その時が訪れる。
 幽鬼の支配者から作戦の決行がしらされ、ヨゾラはジュードに派遣され幽鬼の支配者の本部へと足を運んでいた。

「遅かったじゃねえか?手土産は持ってきたんだろう?ギヒッ」

「キラキラ……久しぶり、ワタシ、待ってた!座れ!座れ!」

「お久しぶりです。ガジルさん、ロフォロンさん、この度はご協力感謝致します。手土産ももちろんございます」

 ヨゾラは幽鬼の支配者の本部に着いて早々に、ガジルとロフォロンに迎えられ、手土産として上質な鉄や錆鉄をテーブルの上に乗せる。

「ギヒッ!さすがは金持ちの所だ、良い鉄がたくさんあるぜ」

「たべる!たべる!」

 ガジルとロフォロンは、鉄と錆鉄をたべ始める。

「しかし、ずいぶんと時間がかかりましたね」

「ウィルの旦那が大反対!マスターにボコボコにされて、ようやくってな」

「ウィル、ジョゼとバトルしてた!凄い戦い!」

 幽鬼の支配者も今回の事に関しては一枚岩ではないらしく、ギルド内で一悶着あったそうだ。

 今回の依頼について、断固反対していたウィリアム、ジョゼとの間で一悶着あったが、何とか納得はしていないものの、作戦が実行となった。

「そうなのですか……どこも内部での揉め事は大変ですね」

「キラキラ!お前もたべる!たべろ!たべろ!」

 ヨゾラは、ロフォロンに捕まり、無理やり錆鉄を口の中にねじ込まれる。
 何が彼女を気に入らさせたのか、分からないがヨゾラの口に錆鉄を突っ込んでいく。

「むぐっ……!無理です、ロフォロンさん、無理です」

 そんな、何気ない事をしているとガジルが

「すでに、妖精のケツのギルドを壊して来たんだけどよ?奴ら、ビビって出てこねぇ。今夜、ロフォロンと共に新しいプレゼントをやろうと思ってな?お前も来るか?ギヒッ!」

 すでに、ガジルによって妖精の尻尾への火種は巻かれていた、しかし妖精の尻尾は動かない。
 火種を燃え上がらせるためさらなるプレゼントを用意するという。

「妖精のケツに!プレゼント!プレゼント!きひっ……きひひ!楽しみ!」

 せっかくのお誘い、無下に断って信用関係を崩したくはない。

「わかりました。では、共に行かせてもらいましょう」

「ギヒッ!」

「きひっ!キラキラ、オマエ話しわかるやつ!」

 そんな、時であった。
 1人の女性が話しに入ってくる。

「また、ウィルを怒らせても知らないっすよ?」

「ミッテ?ミッテも一緒に行く?」

「貴女は?」

「ウチは、ミッテ、幽鬼の支配者の魔導師。協力関係らしいから、めんどくさいけど、よろ」

 彼女の名はミッテ、幽鬼の支配者の魔導師であり、エレメント4と並ぶ実力者の魔導師だ。

「僕はヨゾラです。よろしくお願いいたします」

「ヨゾラ、覚えとく。まぁ、ほどほどにね~」

 ミッテは、それだけを言うと気だるさそうにどこかへと向かって行った。


「そんじゃあ、夜に会おうぜ?ニコニコ野郎」

「きひっ!キラキラ、また夜」

「えぇ、それでは」

 その後、ヨゾラはマスターである、ジョゼに挨拶をしに行ったのだった。














 そして、その日の夜。

 約束通り、ガジルとロフォロンとヨゾラは合流していた。

「妖精のケツ狩りの始まりだ……ギヒッ!」

「きひっ!妖精のケツ~、妖精のケツ~」

「これも、作戦。いいでしょう参りましょう」

 ガジル、ロフォロン、ヨゾラによる、妖精狩りが始まる。









「レヴィ?いいのかよ俺達と一緒で?」

「いいの!だって、私たちチーム【シャドウギア】でしょ?3人で1つ」

「レヴィ!……レヴィは俺たちが必ず守る」

 妖精の尻尾の魔導師。
 レヴィ、ジェット、ドロイ。
 チーム【シャドウギア】の3人は、夜の町を歩いていた。

 幽鬼の支配者のギルド襲撃により、しばらくは1人では行動せず複数で行動するように言われていた。

 そんな、3人を狙う。
 闇に紛れた3人の襲撃者。


「お前ら……妖精のケツだろ?」

「妖精のケツ!みつけた!みつけた!」

「妖精の尻尾の方には、少し聞きたいことがあったのでちょうどいいですね」

 レヴィ達の前に、ガジル、ロフォロン、ヨゾラが立ち塞がる。

「お前ら!幽鬼の支配者!」

「レヴィ!下がってろ!」

「どうして、幽鬼が……」

 レヴィ達は、戦闘態勢に入る。
 しかし、襲撃者達の攻撃になす術なく倒れるのだった。

 そして、マグノリアの広場に連れて来られ。
 ガジルによって木に磔にされていた3人。

 まだ、意識は失ってはいなく。

「レヴィ……レヴィ……大丈夫……か?」

「頼む……レヴィだけは……」

「ジェット……ドロイ……」

 傷つけられ、弱りきっている3人。
 追い打ちをかけるように。

「お仲間を心配するなんて、涙がでるねぇ、ギヒッ」

「弱い!弱い!妖精のケツ~」

「少々、お尋ねしたいことがありまして」

 ガジルとロフォロンは笑い。
 ヨゾラは尋問する。

「お嬢様…………ルーシィ様をご存知ですよね?」

「ルーちゃん?…………誰なの貴方……なんで、ルーちゃんの事を知って……」

「気安くお嬢様をルーちゃんと呼ぶな」

 ヨゾラの発言に呼応するかのように、ガジルが腕を鉄に変えて、レヴィの腹に一撃を喰らわせる。

「ぐっ……!?」

「レヴィ!」

「やめてくれ!レヴィじゃなく、俺達に!」

「じゃあ、そうさせてもらうぜ?」

 ガジルは、レヴィ同様にジェットとドロイに一撃を喰らわせる。

「僕が知りたいのはルーシィ様を妖精の尻尾に連れて来たのは誰です?」

 ヨゾラは、家を出たルーシィお嬢様を妖精の尻尾に引き込んだ者が居ると考え質問をしていた。
 その者に報いを与えるため。


「し……知らないっ!……知ってても絶対に言わない!」

「そうだ!俺達はどうなっても!」

「仲間は売らねぇ!」

 レヴィ、ジェット、ドロイの最後の抵抗。
 言ったら、今度はその人が襲われる。
 妖精の尻尾の誇りにかけて、絶対に言わない。

「美しい仲間ごっこだな、反吐かでるぜ」

 がジルは笑いながら言う。
 そして、ヨゾラは続ける。

「仕方ないですね。貴方達の相手も飽きてきたところです。その心意気に免じて聞くのはやめましょう……他にもハエ共は居ます」

 そして、ヨゾラは指先に魔力を集める。

「他にも利用はできます。ルーシィお嬢様へのメッセージを書いておきましょう」

 ヨゾラは、レヴィのお腹に指先をあてる。

「っ!?いや!?やめて!?」

 レヴィは、抵抗するが身動きがとれず

「キラキラ、面白いことやる奴!キラキラ!これ描いて?」

 ロフォロンは自らのギルドマークを見せる。
 ロフォロンの意図を察したヨゾラは

「絵には自信があるんですよ」

 レヴィのお腹に幽鬼の支配者のマークの絵を描いていく。
 レヴィは絶望に包まれる。
 なぜ自分が?
 なぜ?

「お願い!やめてぇぇ!!?」

「そんなに、暴れると上手くできませんね」

 レヴィの必死の抵抗に上手くできない。
 その様子を見ていたロフォロンが

「ワタシに任せる」

 手をレヴィ達に向けると錆鉄のような鱗粉がレヴィ達に纏わりつく。

「な、何これ……」

「体が……」

「動かなくなってくる……」

「きひっ!きひひ!ワタシからのプレゼント」

 錆鉄の鱗粉はレヴィ達の体を錆びさせていき力が抜けていく。

「キラキラ!続き!続き!」

「えぇ、わかりました」

 ヨゾラは再び描き始める。
 そして、お嬢様へのメッセージも、ガジルとロフォロンに言われ追加である文字をレヴィの体に刻み込む。

「安心してください、数日もすれば勝手に消えます……それでは」

「ギヒッ!ニコニコ野郎、やっぱりお前は頭がイカれてるぜ」

「キラキラ、上手!上手!きひっ……きひひ!」


 襲撃者達はその場を後にする。
 残されるは妖精の尻尾の魔導師の無惨な姿のみ。












 
 


  
 

 
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