NECESSARY
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第一章
NECESSARY
必要なものと言われてだ、私は思わず言った。
「それはね」
「何かしら」
「まずは命よね」
言ってきた友人に答えた、会社帰りのバーで一緒に飲みながら話をしている。
「自分のだけじゃなくて」
「他の人の命も」
「どんな生きものもね」
「あなた博愛主義なのね」
「そうでもないけれど植物にも命があるし」
動物だけでなくだ。
「どんな生きものも生きるにあたって何か食べるわね」
「植物、お野菜だってね」
「茸にも命あるし海草にもね」
「果物だってそうね」
「生きるなら命をいただくから」
そうなることに他ならないからだ。
「もうね」
「一番必要なものは何か」
「必要イコール大事って考えたら」
それならというのだ。
「命かしら」
「そうなるのね」
「ええ、お金とかはその次でしょ」
「生きていないとお金も必要ないから」
「だからね」
友人にモヒートを飲みながら答えた、友人はピーチフィズを飲んでいる。
「私は命が一番必要だと思うわ」
「そう言われると私もかしら」
友人は私の言葉を受けて言った。
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