故郷は大空にあり
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第十八話 地方と敵
前書き
ブルアカSSを見すぎて侵食されてる…ユウカ…イシヘンジン…コユキ…病弱…無気力症候群…
コユキみたいなキャラを出したいんだよなぁ…キャラよりも機体の不足が…
案外東京の制圧は上手くいった。
交通の集まるところということもあり、自衛隊や他の国からの支援は早く届いた。
日本の地形をよく知る自衛隊の前では、無力のようだった。
だが、それで終わりでは無い。
先程も言ったように、東京は交通の集まるところだ。
逃げることだって容易にできてしまう。
残った深海棲艦軍は北、宮城、長野、静岡に別れ進攻。
静岡は既に制圧済みだが、宮城・長野については完全な制圧とまでは行っていない。
宮城、長野、どっちに行くか、今話し合っているところだ。
「地形的に考慮するなら長野の方が、色々と…」
「でも、戦力で考えるなら宮城でもいいんじゃない?」
F/A18と、F15Cがそれぞれ考慮して、宮城か長野か決めている。
戦力や地形、その他…色々ある。
「F15C、でもここはこう攻め込まれた時、この仮想アルファ地点を主に防衛すれば巻き返せます。
ルートも複数ありますし、防衛・攻撃両面しやすいです。」
「F/A18さん、まぁ、それは一理あります」
「更に言うとするならば、ここに攻め込まれる。そんなことになったら、3方向、4方向からの襲撃も考えられます。
6人での攻略は厳しいでしょう。ここならば、防衛は一点に持ち込めます。」
会議室の大きなテーブルに、地図が広がっている。
そこには、長野と宮城で、色々な記号などが書いてある。
仮想アルファ…仮想ベータ…色々な面を考慮しながら、決めていく。
「ふぅ…提督、飲む?」
会議室でF/A18とF15Cにより決めている隣で、
yak-131と提督は世間話等をしていた。
SU30とF15Sは寝坊だ。
「私は大丈夫。コーヒーがあるからね。」
「コーヒーの種類は?」
「カフェラテ」
「いいね。」
あったか~いコーヒーをゆっくりと嗜みながら、雑談を繰り広げる。
yak-131の視線が胸部に写っているのは、何故なのか…理解出来ぬ
「(いいな…)」
「yak-131、何かあった?」
「!?、ああいや、なんでもないから!で、何の話だっけ?」
明らかな動揺がみてとれる。
茶色の瞳孔は、目を逸らそうと右下を見ている。
「あ、あぁそうそう、スキーの話だったよね」
「うん、志賀高原って、東京ドーム40個分あるらしいよ。」
「ホントなの?」
「そうだよ~、志賀高原は、東京ドームがだいたい40個入る位の面積なんだよね。」
会議室の深い背もたれに倒れ込んで、雑談をする。
こういった雑談こそ、いちばん楽しいものだ。
「分かりました、長野にしましょう。提督、長野へ。」
どうやら、長野に決まったようだ。
コーヒーを飲み干し、会議室を出る。
すぐに準備をしなければ。
──────────────────
「ヘリの燃料入ったよ。」
長野へは、羽田から都心に向かった時ど同様のヘリを使う。
車などで行くよりも、ヘリで言った方が早い。
ヘリの燃料タンクめいっぱいに燃料を入れ、
エンジンを起動させる。
全員が1機のヘリに乗り込み、地面から離れる。
今回は1機に全員が乗り込む。
まだ周りが明るく、太陽の光が眩しい。
ヘリの側面にドアが着いていた。前回とは違うが、改造したのだろうか。
「ん~、提督~、眠いな~」
F/A18が私へ寄りかかるとそう言った。
私は、ゆっくり子守唄を歌ってあげた。
「そんなので寝れるわけないよ、提督」
「そうかな~…じゃあ、はい」
F/A18の頭を私の太ももに置き、ゆっくりと頭を撫でてあげた。
「ん~…気持ちいい」
頭を撫で続けてあげると、私すら眠くなってきてしまった。
何故だろう…コーヒーを飲んだはずなんだけどな…
一方その頃。
「上がり~!」
「あ゛あ゛あ゛裏切り者~」
F15Sが持ち込んだトランプで、パイロットであるEF-2AとF-2、
寝ているF/A18と提督を除いて。
「やっぱり大富豪は楽しい。」
「はい、じゃあ配るよ~」
長野に着くまでの間、みんなは楽しい時間を過ごした。
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