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博士の挑戦状

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第二百十二話

              第二百十二話  アイテム集め
 小田切君はウィザードリィをプレイしながら博士に話した。
「攻略しても」
「まだやるな」
「キャラクターを強くして」
 そうしてというのだ。
「アイテムを集めています」
「敵を倒してじゃな」
「そうしています」
「それがそのゲームの楽しみじゃ」
 博士は小田切君に笑って答えた。
「全シナリオでな」
「キャラを強くしてですね」
「アイテムを集めることがな」
「本当の楽しみですね」
「クリアは通過点に過ぎぬ」
 ウィザードリィのシリーズではというのだ。
「それはドラゴンクエストでもそうであるが」
「あっ、確かに」
「最初は違ったがな」
「それがですね」
「シナリオが進むとな」
 そうなればというのだ。
「そうなっていった」
「そのはじまりがウィザードリィですね」
「そうなのじゃよ」
「そうですね、これがヘラクレスの栄光やファイナルファンタジーですと」
 小田切君はこうしたゲーム達の話もした。
「違いますね」
「クリアが目的であるな」
「そうですね」
「そうしたゲームもあればな」
「アイテム集めとかが主題のゲームもありますね」
「そうなっていったのじゃ」
「そうですね、それでウルティマは」
 博士はこのゲームの話もした。
「プレイしてみればわかる」
「どんなゲームか」
「こちらもRPGの基礎となったシリーズじゃ」
「だからプレイするとですね」
「色々面白いぞ」
「じゃあこっちもやっていきます」
 小田切君はウルティマのソフトを手にして答えた。
「そうします」
「そうするとよい」
「いやあ、ファミコンはRPGも奥が深いですね」
「だから伝説になっておる」
「今もですね」
「無限の世界を確立したからな」
 それ故にというのだ。
 小田切君は博士のその言葉に頷きつつウルティマもプレイしはじめた、その時も攻略本を手放すことはなかった。


第二百十二話   完


                   2024・10・20 
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