世界の礎
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第一話その八
「無理に行うので嘘もだ」
「拷問から逃れる為に」
「言うからな、罪は明らかにされるべきだが」
それでもというのだ。
「偽りの罪はだ」
「あってはならない」
「だからその時は術を用いてな」
「自白させますか」
「道具でもいい、この世界には術がある」
だからだというのだ。
「それを用いてな」
「自白させますか」
「拷問は不要どころかだ」
義青はさらに言った。
「害だ」
「それになりますか」
「だからだ」
「行わないですか」
「それは許さない」
絶対にというのだ。
「それを罪とする」
「拷問を行えば」
「そうだ、そしてだ」
それと共にとだ、人間族であるカニに話した。
「術の話をしたが術を体系的にだ」
「その様にですか」
「まとめてな」
そうしてというのだ。
「学び備えやすい様にだ」
「されますか」
「そうする」
こう言うのだった。
「魔術師、僧侶、錬金術、超能力、召喚、獣、時、踊りとあるが」
「それぞれにですか」
「体系としてまとめてな」
そうしてというのだ。
「それぞれの術にランクも定め」
「整えて」
「学びやすく備えやすい」
「そう定めますか」
「これまではそれは一応定まっていてもだ」
それでもというのだ。
「感性でわかるだけだったが」
「それでもですか」
「それをだ」
まさにというのだ。
「明文化してな」
「書いてですね」
「まとめる」
「法の様に」
「そうしていく」
これからはというのだ。
「そして戦にも他のことにもな」
「役立てますか」
「そうする、では法をな」
それをというのだ。
「これよりだ」
「整えますか」
「そうしていく」
まさにというのだ。
「これよりな、法は誰であっても国の者ならな」
「施行されますか」
「例外はない、私もだ」
義青自身もというのだ。
「同じだ」
「法の下にありますか」
「そうだ、例外はない」
一切というのだ。
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