| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ハッピークローバー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百五十二話 化学と科学その十

「済ませて終わりって聞いて」
「それでなの」
「凄く羨ましいって思うなら」
 それならというのだ。
「自分が今いる場所見た方がいいよ」
「一発でもビンタも体罰だしね」
「やっぱりよくないから」
「それで終わりなんて羨ましいって思うなら」
「絶対に相当な暴力が普通になっているから」
 そうした環境だというのだ。
「それこそ虐待レベルの」
「滅茶苦茶な暴力が蔓延ってるから」
「もうね」
 それこそというのだ。
「その場所から逃げた方がね」
「いいのね」
「ビンタ一発でもあれなのに」 
 立派な体罰だがというのだ。
「何十発も殴って蹴っては」
「異常よね」
「そんな暴力振るう奴ってね」
 それこそというのだ。
「キチガイだからね」
「キチガイのところにいたら駄目よね」
「何時どうなるかわからないから」
「そんなキチガイがいる場所に行けとか」
「その人のことなんて考えてないよ」
「じゃあ何で言うのかしら」
「自分の間違った観点が正しいって」
 その様にというのだ。
「思いたいだけだよ」
「それだけなのね」
「昔はこうだった自分はどうだったとか」
「昔が間違っているのに」
「そう思い込みたいだけでね」 
 ただそれだけでというのだ。
「言っているだけだよ」
「行けって」
「それがキチガイ教師がいる部活でも」
 その他にもというのだ。
「ブラック企業でもね」
「同じね」
「結局そうした部活とかブラック企業って同じだよ」
「いる連中がおかしいのね」
「そうであってね」 
 それでというのだ。
「殴られても殴られる方が悪いだよ」
「体罰自体が悪いのに」
「目立つとか生意気とかね」
「そんなことで暴力振るったら」
 理虹は心底嫌そうな顔になって話した、その表情に全否定が出ていた。暴力という行為に対してのそれが。
「法律いらないわね」
「そうだよね」
「そんなことする先生の部活に行ったら」
「危険なことさせたりね」
「絶対にいいことないわね」
「だからね」 
 そうであるからだというのだ。
「まともな先生のいる部活にね」
「いるべきね」
「おかしいって確信したら」
 その時はというと。
「逃げることだよ」
「すぐに」
「何かあってからだと遅いから」
 それ故にというのだ。
「何かある前にね」
「逃げることね」
「ダイナマイト作れなんて言ったら」
 部活でというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧