八条学園騒動記
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第七百八十話 好色一代男その五
「普通だからね」
「四十代でも作るな」
「けれどそれが六十代になると」
これがというのだ。
「流石にね」
「子供作る人減るな」
「うん、そうなるし」
「百歳越えてになるとな」
「そうはないよ」
「女の人でも無理か」
フックは腕を組み真顔で言った。
「百歳越えて出産か」
「そこまでいくと身体的に人間かな」
「無理か」
「もう無理だよ」
月経がなくなるからだ、女性はこれがないと妊娠そして出産が出来ないことは生物学的に明らかである。
「それこそね」
「そうだよな」
「だから百歳って昔は信じられない位高齢だったから」
「仙人か」
「そこまでいってたよ」
世間の評価としてというのだ。
「もうね」
「そうか」
「そう、そしてね」
それでというのだ。
「男の人でもね」
「百歳越えるとないな」
「だから浮世ノ介さんはとんでもないよ」
「当時で還暦は百歳越えか」
「そこでまだまだだからね」
「そして徳川家康さんもだな」
「うん、昔の日本の歌舞伎役者さんでね」
この仕事の人でというのだ。
「中山富十郎さんね」
「今三十代位か」
「三十二代目の人襲名したね」
「その人のご先祖様がか」
「七十八歳でお子さん作ってね」
「話題になったか」
「人生七十代の頃にね」
「そうなんだな、やっぱり百歳越えると子供は出来ないか」
フックは腕を組んで言った。
「流石に。じゃあ漫画みたいに百人の子供は」
「まずないね」
ベンは笑って話した。
「神話でもあるけれどね」
「ギリシャ神話でもな」
「マウリアの神話でもね」
「あるな、百人の子供とか」
「そんなの奥さんや愛人さんが何人もいないと」
そうでなければというのだ。
「とてもね」
「無理だな」
「うん、そんな愛人さんが何人もいるとか」
「それ自体がそうないな」
「今はね」
「愛人さんいたらな」
そうであればというのだ。
「スキャンダルだからな」
「そうなるからね」
「連合だとな」
「サハラだといいけれど」
この地域ではというのだ。
「奥さん四人までで独裁者なら」
「ハーレム持っていたりするな」
「そうしたところだからね」
それ故にというのだ。
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