スーパー戦隊超決戦
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第三十五話 母艦での会談その九
「どうもな」
「最低の底をぶち抜いたらですね」
クレオンは自分の言葉で話した。
「ああした連中になりますね」
「そうだな」
イカーゲンはクレオンのその言葉に頷いた。
「その底ってのがな」
「簡単にはぶち抜けないですね」
「俺達にも色々良心があるしな」
「そうです、恥や外聞もありまして」
そうしてというのだ。
「それで、です」
「そうはならないな」
「もう良心なんてなくて」
「恥も外聞もなくな」
「自分がど言われても思われても平気で」
「悪事がばれても倒されないと何とも思わない」
「そこまでいかないと」
さもないと、というのだ。
「なれないですね」
「ああした連中にはな」
「あれですね、自分しかないから」
そうした輩にはとだ。クレオンは話した。
「誰に何しても平気で」
「モラルも何もなくてだ」
「悪事をしても平気で」
どういったものもというのだ。
「そしてだ」
「ばれてもですね」
「それで何かならない限りはな」
「平気ですね」
「それがああした連中でな」
「本物の屑ですね」
「そうなる」
まさにというのだ。
「最低の底をぶち抜くとな」
「絶対にそうなりたくないですよ」
クレオンは怒った目になって述べた。
「そりゃ僕も悪いことしてきましたがね」
「それでもだな」
「リュウソウジャーの連中が相手でもですよ」
長い間戦った彼等に対してもというのだ。
「そんな腐りきったことはです」
「しないな」
「ええ、悪事をするにしても」
左手の親指と人差し指を自分の目の高さで上下から重ね合わせる様にした仕草で話した、とはいっても指はくっつけない。
「これ位で」
「節度があるな」
「とことん汚いことをするのは」
悪事を働くにしてもというのだ。
「やっぱりです」
「出来ないな」
「はい」
まさにというのだ。
「僕も」
「それが普通だということだな」
カオスは反省する様に言った。
「私はあの時仲間を切り捨てたが」
「外道になりかけていたかも知れないな」
エンドルフもその時のことを思い出してカオスに応えた。
「今思うと」
「あんなことは二度としてはならない」
カオスは心から言った。
「絶対にな」
「全くですね」
「そうだな」
エンドルフに無念の顔で応えた。
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