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アイス食べ過ぎに注意

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第一章

                アイス食べ過ぎに注意
 夏に海でアイスを売る店でアルバイトをしていてだった。
 高校生の雑賀理恵はいつも灼熱の太陽の下にいた、茶色の髪の毛をロングにしていて大きな二重のきらきらした目と形のいい長い眉に見事なスタイルを持っている。半ズボンとティーシャツに麦わら帽子という恰好である。
 暑いので休憩になるとすぐに泳ぐ、そして。
「やっぱりこれよね」
「そうそう、アイスね」
 一緒に働いている別の学校だが同じ学年の根来桃も言ってきた、黒いショートヘアで何処か猫を思わせる顔で小柄で胸が大きい。やはり半ズボンとティーシャツで阪神のキャップ帽を被っている。
「これよね」
「暑いとね」
「食べてもいいけれど」
 だがここで店長で地元にある八条ホテルの社員である小松美菜子が言ってきた。黒髪をロングにしきりっとした中世的な顔立ちで背は一五八位でスタイルは二人以上にいい。服装は二人と同じだが理恵は青、桃は赤、美菜子は黄色の服である。
「食べ過ぎはね」
「駄目ですね」
「アイスもカロリー高いですし」
「アイスクリームもアイスキャンデーもね」
 両方共というのだ。
「どっちも売ってるけれど」
「そうですよね」
「食べ過ぎると太りますね」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「身体も冷えるし」
「お腹にも悪いですね」
「そうですね」
「だからね」
 その為にというのだ。
「本当にね」
「食べすぎ注意ですね」
「くれぐれも」
「そこは注意しなさい」
 二人に言って自分もだった。
 美菜子も暑い中働くがアイスは節制していた、そうして働いているが。 
 店に丸坊主の猿の様な顔をしたやや小柄で如何にも柄の悪い高校生位の男が来た、身体は引き締まっている。
 その彼を見てだ、美菜子は嫌そうに言った。
「あれプロボクサーの多瓶幸樹ね」
「ですね、あの柄の悪い下品な」
「知性も教養もない」 
 理恵と桃も言った。
「スポーツマンシップもない」
「最低野郎ですよね」
「だから感情を出さないで言われるままに売ってね」
 美菜子は二人に告げた。 
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