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ハッピークローバー

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第百四十五話 文化祭が近付いてその十三

「アメリカには多いけれどね」
「そこが違うのよ。だからね」
「文化祭で食べ過ぎても」
「そんなに気にすることはないわ」
「そういうことね」
「あと誰かにデブとか言えば」
 肥満の罵倒語も出して話した。
「下手したら言われた人怨むわよ」
「それで後で何されるかわからないわね」
「後で自分が太ってその人が痩せたら」
「何言われるかわからないわね」
「世の中昔は太っていてダイエットに成功して」
 痩せてというのだ。
「昔自分に言った人怨んでるとかね」
「そうした人もいるわね」
「そんな人に後で言われたら」
「嫌よね」
「絶対に過去ほじくり出してくるから」
 そうして言ってくるからだというのだ。
「厄介よ」
「昔のことって変えられないしね」
「だからね」
 それでというのだ。
「言われてもどうしようもないし」
「今痩せている人を昔デブって言ったって」
「それで今そっちがデブだとかね」
「嘲笑ってくるわね」
「周りにも昔そう言ったって言い回ってね」
「滅茶苦茶嫌ね」
「世の中そうした人もいるから」 
 こう話すのだった。
「上身を持ってね」
「執念深く」
「執念深い人もいるから」
 世の中にはというのだ。
「それこそ蛇よりもね」
「そうした人に怨まれるとね」
「厄介でしょ、誰からもね」
「怨まれるべきでないし」
「だからね」
 それでというのだ。
「本当にね」
「デブとか言わないことね」
「人を罵ること自体が」
「悪いわね」
「悪口は返って来るから」
 自分にというのだ。
「だからね」
「それでよね」
「もうね」
「言わないことね」
「自分も言われると嫌だしね」
 悪口はというのだ。
「それならね」
「言わないのが一番ね」
「最初からね」
「本当にそうね」
 理虹も確かにと頷いた。
「私も出来るだけね」
「そうしていくわね」
「悪口言うよりもいいこと言うことね」
「人のことでもね」
「いいことを言ったら気分がいいしね」
「そうよね、それだけでね」
 かな恵はにこりと笑って答えた。
「誰の何処がいいとか何が楽しかったとかどれが美味しかったとか」
「そう言う方がね」
「不平不満ばかり言ってもね」
 かな恵はそうした言葉も悪口を解釈して話した。
「何にもならないしね」
「それならよね」
「もうね」
 最初からというのだ。
「いいことを言う」
「そればかりの方がいいわね」
「いいことを言うと自然と笑顔にもなるし」
「あっ、笑う門に福来るね」
「そうも言うしね」
 このこともあってというのだ。 
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