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今度こそ、成し遂げてみせる【未完】

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第11話「未来からの相談/響からの相談」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 〈ヒルデSIDE〉

 いやはや、今日は良い天気だな。
 デッキチャアに腰掛け、身体を背もたれに深く預け読書をする私。

 日が当たって気持ちよい。
 
 読書が一段落ついた時、私が持つスマホに通知音が鳴った。

 デッキチャアの直ぐ隣にある、小さな丸机に置いてあるスマホを手に取り通知を見る。

 え〜と何々、相談したいことがある・・・か。

 私は正直に言うと此処で寛ぎたい。だがもしも行かなかったらどうなるだろうか?

 未来は響の事になると怖いからな。

 仕方がない。
 支度を整えて行かなければ。

 財布は持ったか?
 スペアポケットは持ったか?
 スタンガンは持ったか?

 準備は整った。では出発だ!え〜と場所が…。


 そうして集合場所へ辿り着いた私。
 
 此処は喫茶店。

 席に座り、しばらく待っていると未来がやって来た。

 店員の案内の元、私のところへやって来た未来は挨拶をした。私も挨拶を交わす。

 未来は席に座り、流れるように注文をする。

 私も未来に続き注文。
 
 私はコーヒ、未来は紅茶。

 しばらくすると注文したものがやってきた。

 「今日は私の為に時間を作ってくれてありがとうございます」

 「そんなことは無い、丁度暇をしていたところだ」

 「それで何か相談があると聞いたのだが…」

 私自身じゃないよな?そうだったら困るぞ。

 「そ、その、響についてなんですけど…」

 響? また何かしたのか?

 「ここしばらく私に何か内緒で何かしているんです」

 ふむふむ。

 「ある日は授業中に突然と抜けて」

 「ある日は夜、寮でレポートを二人で纏めてる時、用事が有ると言って出掛けて」

 「ある日は師匠のところに行ってくるとか」

 ふむふむ…ふむ?

 「まるで隠し事をしているようで、はぁ〜響、私じゃ頼りないって言うの?」

 なんだろうか、未来の後ろから黒いオーラが漂って見えるのは気の所為だと思いたいのだが…。

 「ヒルデさん、何か知りませんか?」

 「すまないが、何も知らないんだ」

 しかし、そうか、響の奴、何を隠しているのだ?

 人助けか? いやでもそれは未来も知っていることだし…。

 はっ、分かったぞ、ダイエットかっ!

 最近よく『師匠のところに行って来ます!』っと元気一杯に行っていた。

 しかし、ダイエット?響、健康体だと思うが…むしろ身体付きが良くなった気がする。

 たとえば、たまたま公園を散歩していた時に体操着姿の響がランニングしていたのを目撃したが至って普通だった。

 その後、視線があったから一緒にベンチに座って話をしたが、響は細身ながらも筋肉がついていたし鍛えられていた。

 となれば答えは師匠とやらと身体を鍛えることだ。

 「それに最近響少し元気がなくて…何かあったのかな」

 「…」

 元気が無いのか、なら黒いオーラを漂っているのはお前も元気が無い証拠では?

 別でも、その、なんか怖い。


 「響のことだ、大丈夫だろう。だが未来、隠し事をする側の気持ちは考えたことはあるか?」

 私はあるぞ、仮に今私の秘密を言ったらお前はどんな反応をする?絶対に温調的な行動はしないだろう。むしろ黒いオーラを増幅させ暗黒笑顔をするだろう。

 「お前が響を想っていることは分かる、だがな?逆もしかりっだ。そんな奴が秘密にしているんだ。少しは信じてやれ、お前の親友を」

 なんかとてもカッコよいセリフを言ってしまったな(感激)。とある映画で見たセリフの大部分をコピーして言ったが大丈夫か!(安心)。

 「そう、ですね。…なんだか少し、少しだけ楽になったような気がします」

 「それはよかったな」

 「はい!」

 「帰るか?」

 「はい、今日はありがとうございました」

 「あぁ」

 さてと会計を済まして、帰るか。

 そうして、会計が済んだ私と未来は帰路へと着いた。

 「…ん?」

 響からメール?
 何々…相談、か。

 …はぁ〜。
 ク【規制済み】。


 集合場所へと辿りついた。此処はファミレスだ。

 外見内装は前世とさして変わらない。

 「ヒルデさ〜ん!」

 席についている響が私に気づき、大きく手を降っている。声が大きいぞ響、静かに静かに。

 私は響の向かい側の席に座る。

 「突然にすみません。相談事があるって言ってしまって…」

 「別に気にしていない」

 さぁ、言うんだ。そして早く帰らせろ。

 「はぁ〜」

 「・・・」
 
 何故溜息を?まさか私では相談相手としてふさわしく無いと??

 「ヒルデさんならもう知っていると思うんですけど私はーーー」

 そこからは頭がよいと自負する自分でも耳に入らなかった。
 いや失礼だろって思うこともあるだろうが衝撃的な事を聞いたのだ。仕方がない。

 【ネフシュタンの鎧】を身につけた少女関連。
 
 なるほどな。
 ……もの凄い聞き覚えがあるような。

 「お前のその気持ち、思いっきり相手にぶつけてみろ。きっと伝わる」

 そうして響との相談を終えた私は帰路についた。こ、今度こそは!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 ーーー市街街からそう遠く無いとある森林公園ーーー

 私は驚いている。何故ならば…、

 「くたばれやッオラァァア!」

 「うわぁーッッ!」

 「立花ァアッ!?」

 響が言っていたのってコイツのことだったのか!クリスだったのか!?

 とりあえず【かくれマント】を羽織って隠れよう。

 あぁー!かすった?かすったよな!?
 効果は途切れて…あ、奇跡的に無事だな本当によかった。

 何故、こうなった…。
 災難だ。

-

Qヒルデは響の師匠のことを知ることはありますか?
A彼女はきっと知ることになるでしょう。

〜こんな反応あったらいいな〜
透明になったヒルデ「早くなんとかしろッ、響っ、奏っ、翼っ」
響&奏&翼「ヒルデ(さん)何処に?」
クリス「?」

遂に本当のクリスを知ることとなったヒルデ。果たしてその行方は以下にっ!?

いかがでしたか?文才に自信が無い自分ですが少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

次回「兆しの行方」
 
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