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星河の覇皇

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第八十七部第二章 膠着状態に入りその六十七

「そこも考えるとです」
「サハラも違いますが」
「オムダーマンもティムールも」
「この辺りも考えるべきですね」
「全く」
 連合軍の者達はこうした話をしていた、その話は仕事して彼等の傍にいたあの若い兵士も聞いてだった。
 先輩に話すと先輩はこう言った。
「歯磨きは一日一回でな」
「充分ですか」
「毎回食った後になんてな」
 その都度磨くことはというのだ。
「ちょっとな」
「やり過ぎですね」
「ましてやガムはな」
「歯磨きで噛むことは」
「というかサハラでガムってな」
 これを噛むことはとはというと。
「あまりな」
「実際ないですよね」
「連合じゃやたら噛むらしいけれどな」
 それでもというのだ。
「サハラじゃな」
「あのお菓子はあまりないですね」
「売っててもな」
「チョコレートとかの方が売れてますね」
「飴とかな」
「ガムは普通にあっても」
「そんなにな」
 それこそというのだ。
「いつも噛むものじゃないだろ」
「そうですよね」
「連合程な」
「だからレーションにあるとか」
「そういうのはな」
 どうにもというのだ。
「ないな」
「そうですよね」
「ああ、変なこと言うな」
「ですよね」
「他にもサハラの飯がまずいか」
「うちのレーションが」
「そんなにまずくないだろ」
 先輩は眉を顰めさせ口をへの字にさせて述べた。
「別に」
「ですよね」
「あと隊舎とか基地もか」
「随分酷いとか」
「あっちから見たらか」
 即ち連合からだ。
「そうなんだな」
「みたいですね」
「やっぱり先進国から見たらな」
 それならというのだ。
「俺達はな」
「遅れてますか」
「そういうことか」
「でしょうね」
「それはもう仕方ないな」
「相手は先進国ですね」
「それもかなりのな」 
 その違いがあってというのだ。
「だからな」
「もうですね」
「このことはな」
 あちらから何かと言われることはというのだ。
「そうだろ、けれど面と向かって言われてないな」
「仲間内で話していたみたいですね」
「そうだよな」
「銀河語で」
 即ち連合の公用語でというのだ。 
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