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星河の覇皇

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第八十七部第二章 膠着状態に入りその四十五

「そうしたな」
「はい、確かに」
「ムハンマドも同じでした」
「自らも戦いました」
「そうしました」
「私も同じだ、その様な宗教は邪教だ」
 イスラムは他の宗教を基本的にそう定義している、だから他の宗教の者は皆地獄に落ちるというのだ。
 だがその邪教の中でもとだ、シャイターンは言うのだ。
「悪質な、な」
「邪教の中でもですね」
「特に悪質な部類ですね」
「対立や分裂を政治的に煽るなぞ」
「しかも自分達は安全な場所にいるなぞ」
「そしてそうした邪教を手を結んだ知識人、マスコミもだが」
 そういった者達も世にいるのが人間の世界だ、政治的な思惑が同じであったり他の個人的な事情で結託したりするのだ。
「警戒しなくてはならない」
「世にはそうした連中もいますね」
「連合でもエウロパでも」
「流石にサハラではない様ですが」
「マウリアでもいる様ですね」
「宗教はイスラムのみが正しい」
 シャイターンは言い切った。
「それはだ」
「絶対のことです」
「それがイスラムです」
「そしてそれ故に」
「サハラではそうしたマスコミもありません」
「宗教すらも」
「そうだ、しかしそうした者達はだ」
 シャイターンはというのだ。
「私はなるつもりはない」
「そうした聖職者にも」
「決してですね」
「だからこそですね」
「閣下はご自身が戦われますね」
「そうする、またオムダーマン軍と戦うが」
 そのことは避けられないがというのだ。
「その時はな」
「このシャハラザードに乗艦され」
「そうしてですね」
「戦われますね」
「そういうことだ、そしてその用意はな」
 次の戦いに向けてのそれはというのだ。
「出来ている、それがだ」
「何よりですね」
「左様ですね」
「それではですね」
「これからも」
「それを整えていく、そしてだ」
 周りにさらに話した。
「今の仕事が終わればだ」
「はい、その時はですね」
「また次のお仕事ですね」
「それをされますね」
「昼までそうしてだ」
 そしてというのだ。
「その後でトレーニングだ」
「身体を鍛えられますか」
「汗を流されますか」
「そうされますか」
「気分転換と体力錬成にだ」
 それに加えてというのだ。
「健康維持と失った体力の回復の為にもな」
「運動をされますね」
「今日も」
「そしてそれはお昼ですね」
「そうする、そしてだ」
 そのうえでというのだ。 
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