ウルトラマンメビウス ウルトラ兄弟最大の戦い
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第六話 決戦!宇宙人連合その五
「それで一気に」
「それで死ぬような連中ですかね」
「とてもそうは思えん」
言い出した本人がこう言うのだからどうしようもない。
「あの連中だからな」
「そうですよね、やっぱり」
「何はともあれ遂に来ました」
総監代行が引き締まった顔と声で述べた。
「私達は私達のできることをするだけです」
「はい」
皆それに応える。
「そうですね」
「隊長とミライ君はそれぞれ持ち場に行きましたし」
コノミが言った。確かに二人は今この場にいない。
「けれど総監代行」
マリナが彼女に問う。
「何か」
「何で二人だけ別行動なんですか?」
それを疑問に思っていたのである。
「それも別々に」
「そういえばそうだな」
それにジョージが頷く。
「どうしてなんだ?どうせなら纏まっていれば」
「用心の為です」
「用心の為」
「そうです」
彼女は顔を引き締めさせたまま述べる。
「そこに誰か残っていたら危険だからです」
「成程」
彼女にとって都合のいいことにそれを聞いた秘書官が頷いてきた。
「そうですね。若しかしたら」
「そうなのか」
リュウがそれを聞いて唸った。
「だからだったんですか」
「はい」
総監代行は何故か今の話の流れに満足しているかのような笑みを浮かべてそれに頷いてきた。
「そうです。だからです」
「ふむ。慧眼ですな」
さらに都合のいいことに補佐官までが納得してきた。
「そういうことでしたら」
「ただ。隊長はともかくミライ君は」
コノミが意外と鋭いことを言う。
「彼はちょっと」
秘書官も実は彼のことを頼りなく思っているのだ。自分もかなりそうであるのだが。
「一人で大丈夫ですかね」
「御安心下さい」
だが総監代行の考えは変わらない。
「彼ならきっと」
「きっとですか」
「またえらく信頼が厚いんですな」
補佐官も言うが総監代行の言葉は変わりはしない。
「彼は信用できる筈ですが」
「まあそれは」
補佐官も実は彼を信頼している。同じGUYSとして。
「だからです。では私達は」
「はいっ」
秘書官が答えた。
「私達の責務を果たしましょう」
「ええ」
彼等は彼等でそれぞれの責務にあたる。宇宙人達は今まさに姿を現わそうとしていた。
「ウルトラ戦士諸君」
メフィラス星人の声が聞こえてきた。
「三日が経った。それでわかるな」
「メフィラス星人!」
ミライがきっと空を見上げる。そして彼等がいる円盤を見やった。
「やはり来たか!」
「ふふふ、そうだ。それではそちらの用意はいいかな」
「無論だ!」
「さあ、何時でも来い!」
ウルトラ戦士達もそれを受ける。今彼等との決戦がはじまろうとしていた。
「わかった。それでは来たまえ」
メフィラス星人は言ってきた。
「そして今こそ白黒つけようではないか」
「よし!」
「では行くぞ皆!」
「うむ!」
ウルトラ戦士達は離れていても今テレパシーで連絡を取り合っていた。それから遂に。
「メビウーーーーーーース!」
「タローーーーーーーウッ!」
次々に変身する。今再び神戸の街に十一人のウルトラ戦士達が姿を現わした。
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